第1巻 第376話 カシカデ
2017年11月23日(木) 17:00
凡矢理市内料理教室、
BCS[凡矢理Cooking School(ぼんやりクッキングスクール)の略]
小咲 「ふーう……………。
コレで、このタルトも大体、完成して来たわね……………。」
弥柳 「小野寺さん、
どうだい?そっちは。」
小咲 「あっ、弥柳くん。」
小咲と蓮は、
その日の佐張(さわり)大学の講義が終わった後、
凡矢理市内料理教室、
BCS[凡矢理Cooking School(ぼんやりクッキングスクール)の略]の、
第3課、菓子科(かしか)に来ていた。
小咲 「私の方は、大体タルトを作り終わったよ、
弥柳くんの方はどう?」
弥柳 「ああ、俺の方も、
大体、焼き上がったよ。
ほら。」
サッ
蓮は、
小咲に、自らの作った、
タルトを見せた。
小咲 「わぁ〜〜ー、
やっぱり弥柳くん、上手いなぁ………。」
蓮の作ったタルトは、
形も、美しく整っていた。
小咲 「ソレに比べて、
私なんて……………。」
ボロッ
小咲の作ったタルトは、
蓮のとは対照的に、
所々(ところどころ)、崩れていた。
蓮 「……………。
まあ、しょうがねーんじゃねーのか?
小野寺さん、
あんた、タルトを作るの、
初めてなんだろ?」
小咲 「それはそうだけど……………。
弥柳くんも、前言ってたでしょ?
「お菓子は、味もだけど、見た目も大事。」
だって、
私、やっぱりダメダメだよぅ………。」
シュンッ……………。
小咲は、
下を向いて、少し落ち込んだ雰囲気になった。
蓮 「……………。」
スッ
小咲 「えっ?」
蓮は、小咲のタルトに手を伸ばした。
スッ
パクッ
蓮は、
そのまま小咲のタルトの一部を
摘んで(つまんで)、
食べた。
モグモグ……………。
蓮 「うーん……………。
前よりは、
大分美味くなったんじゃねーか?」
小咲 「ホ、ホント?」
蓮 「ああ、
前のあんたのタルトより、
全然美味い。
むしろ、
半年前は、
菓子作りも、料理も初心者だったのに、
よくここまで伸びたもんだ。
料理もお菓子作りも、
やっぱり、
見た目よりも味だよ。
小野寺さん、頑張ったな。」
小咲 「弥柳くん……………。
ありがとう。」
第1巻 第376話 完
第1巻 第377話 カシカニ
2017年11月24日(金) 17:00
凡矢理大学裏山、正式名称:凡矢理山(ぼんやりやま)
頂上付近
ハチノス
楽&千棘 「え?料理教室に星獣(せいじゅう)?」
弥柳 「そうなんだよ。
俺たちが通ってる、
凡矢理市内の料理教室、
BCS[凡矢理Cooking School(ぼんやりクッキングスクール)の略]に、
星獣(せいじゅう)の気配がするんだ。
小咲 「一条くんと千棘ちゃんに、
報告ってか、相談しようと思って……………。」
その日、
小咲と蓮は、
その日の佐張(さわり)大学の講義が終わった後、
楽たちの星神としてのアジト、
「ハチノス」に来ていた。
蓮 「俺の星匣(ほしはこ)も、
最近、時々黄色く光るんだ。
そこまで強くは光らないから、
多分、星神(ほしがみ)のじゃ無くて、
野生の星獣(せいじゅう)のものだと思うけど………。」
小咲 「一条くん達に、
相談しようと思ったの。」
蓮 「別に、
俺とバオとで倒しても良いんだ。
ただ、一条くん、
今、自分と契約星獣(けいやくせいじゅう)を、「クアトロオーラ・アップ」させる為に、
色んな野生の星獣(せいじゅう)を倒して回ってるんだろ?
一応、報告しておこうと思ってな。」
楽 「なるほど……………。
ありがとな、
小野寺、弥柳くん。」
千棘 「ソレで……………、
その野生の星獣の気配は、
どのあたりからするの?」
蓮 「ソレはだな……………。」
2017年11月24日(金) 19:00
凡矢理市内料理教室、
BCS[凡矢理Cooking School(ぼんやりクッキングスクール)の略]
楽 「まさか、
小野寺と弥柳くんが通ってる、
料理教室に、
野生の星獣(せいじゅう)の気配(けはい)がするなんてな……………。」
楽、千棘、蒼也、蓮、小咲の5人は、
小咲と蓮が通っている料理教室、
凡矢理市内料理教室、
BCS[凡矢理Cooking School(ぼんやりクッキングスクール)の略]、
に、来ていた。
弥柳 「ああ。
今なら、他のこの教室の生徒のみなさんも、
授業や実習を終えて、帰宅している。
だから、
思う存分、暴れて良いぞ。」
楽 「ところで、
鶫と橘は、今日は来れないのか?」
千棘 「ああ、
つぐみは、今日はLAB(ラボ)の、
居残り授業があるそうよ。
万里花も、
今日は予備校の補習があるって。」
楽 「そうか、
なら、仕方が無いな……………。」
蒼也 「ところで、弥柳くん。
その野生の星獣(せいじゅう)の気配自体は感じていても、
その、野生の星獣(せいじゅう)の姿を見た事は、あるのか?」
蓮 「ああ、ソレなんだが……………。
俺も、時々その星獣(せいじゅう)の、
星の光の気配自体は感じるんだが、
姿は1度も見た事が無いんだ。
俺の星匣(ほしはこ)が、
黄色く光るから、
多分、
金星属性の、野生の星獣(せいじゅう)だとは、思うんだが……………。」
ピカアァーーー!
楽・千棘・蒼也・蓮 「!」
楽・千棘・蒼也・蓮の、
4人の星匣(ほしはこ)が、
黄色く光った。
第1巻 第377話 完