第1巻 第378話 ヒツジガ
2017年11月24日(金) 19:10
凡矢理市内料理教室、
BCS[凡矢理Cooking School(ぼんやりクッキングスクール)の略]
? 「メエェェ……………。」
楽 「あ、出た!」
楽たちの前に、
黄色い金星の光をまとった、
羊型(ひつじがた)の星獣(せいじゅう)が現れた。
千棘 「蒼也くん、あの星獣は?」
蒼也 「アレは、「金星ヒツジ」、
ですね。
羊型(ひつじがた)の姿をした、
金星属性の星獣(せいじゅう)で、
羊の毛に、金星の光を貯め込んでいるんです。」
楽 「なるほど………、
よーし。」
スッ
楽は、自らの、オレンジ色の
星匣(ほしはこ)を取り出して、
構えた。
楽 「九愛太陽(きゅうあいたいよう) レオン」
シュンッ
楽は、レオンを星匣(ほしはこ)から召喚した。
レオン 「ふーう。
今日の相手は、「金星ヒツジ」か。
よーし、行くよ楽。」
楽 「おう、レオン。」
カチャ
ボウッ
楽は、日本刀を構えて、
自らの、「太陽の光」を、
流し込んだ。
ザッ
弥柳 「おっと、一条くん。
今回は、君だけに戦わせるわけにはいけないよ。」
蓮は、
前回同様、一歩引いて楽の戦いを見守っていた、
蒼也たちから一歩踏み出た。
楽 「弥柳くん?」
蓮 「こいつには、
俺と小野寺さんの通ってる、
凡矢理市内料理教室、
BCS[凡矢理Cooking School(ぼんやりクッキングスクール)の略]
の、
生徒のみなさんも、
少なからず影響を受けていたんだ。
「金星の光」が、
ビリビリして、
体調不良を起こしたり、料理やお菓子作りが、
出来づらくなった子もいたからね。
俺も、出来れば相手したい。」
楽 「なるほど……………。
よし、いいぜ。
弥柳くん。」
蓮 「……………。
恩に着るぜ、
一条くん。」
スッ
蓮は、
茶色い、像(ゾウ)の紋章が描かれた、
自らの星匣(ほしはこ)を、
ズボンのポケットから取り出した。
蓮 「土星不動像(どせいふどうぞう) バオ」
シュンッ
バオ 「ふーう。
蓮、コイツだな?
お前の通っている料理教室に、
最近、時々現れて、
生徒の人の星の光を、
こっそり食ってたのは。」
蓮 「ああ。
今回は、一条くんとの共同戦線だ。
頼むぞ、バオ。」
金星ヒツジ 「メエェェ……………。」
第1巻 第378話 完
第1巻 第379話 ナナニン
2017年11月24日(金) 19:20
凡矢理市内料理教室、
BCS[凡矢理Cooking School(ぼんやりクッキングスクール)の略]
楽 「よーし……………。
行くぜ、「金星ヒツジ」!」
スッ
カシャンッ
楽の星匣 「剣の札(ツルギノフダ)」
ヒュンッ
楽の右手に、
オレンジ色の太陽の光をまとった、
日本刀が装備された。
楽 「たあっ!」
ヒュンッ
楽は、
「剣の札(ツルギノフダ)」で、
蒼也から貰った日本刀と同じ太刀筋(たちすじ)で、
「金星ヒツジ」に切り掛かった。
金星ヒツジ 「メエッ!」
ボウッ
楽 「なっ!?」
ボフンッ
「金星ヒツジ」は、
自らの「羊の毛(ひつじのけ)」を広げて、
楽の斬撃をガードした。
ビリッ
楽 「わっ!」
楽は、
手の痺れたような感覚がした。
蒼也 「気を付けろ、楽。
「金星ヒツジ」の、体毛(たいもう)には、
一本一本、「金星の光」が流れてる。
「金星の光」の特性は、「感電(かんでん)」。
こっちからの攻撃をガードされるだけで、
体に電流が走るぞ。」
楽 「マジかよ、
そりゃ厄介だな……………。」
金星ヒツジ 「メェッ!」
ビリッ
「金星ヒツジ」は、
今度は「金星の光」の電気ショックを放って、
楽を攻撃して来た。
楽 「くっ!」
スッ
カシャンッ
楽の星匣 「盾の札(タテノフダ)」
ヒュンッ
楽の左手に、
レオンの顔を模した、盾が装備された。
ビリッ
楽 「なっ!?
俺の「盾の札(タテノフダ)」のガードを、
すり抜けて痺れた?」
レオン 「楽、大丈夫?」
楽 「ああ、今は何とかな……………。
だが、アイツの電撃で、
体(カラダ)が痺れやがる……………。」
蓮 「……………。」
金星ヒツジ 「メェッ!」
ビリッ
「金星ヒツジ」は、
再び、「金星の光」の電気ショックを放って、
楽を攻撃して来た。
レオン 「わっ!
また来たよ、楽!」
楽 「くっ!」
蓮 「……………。」
スッ
カシャンッ
蓮の星匣(ほしはこ) 「盾の札(タテノフダ)」
ヒュンッ
蓮の左手に、
バオの像(ゾウ)の顔を模した、
茶色い、「土星の光」をまとった、
盾が装備された。
バリッ
シュウゥゥゥ……………。
蓮の盾の札(タテノフダ)に当たった、
「金星ヒツジ」の、「金星の光」の電撃は、
蓮の盾に吸収されてしまった。
楽 「え?
俺の盾に当たった時と違って、
電撃が貫通しない?」
蓮 「一条くん、
俺の属性、「土星属性の星の光」の、
光の特性は、「吸収」、
そしてその特性は、
雷が土に吸収される様に、
「金星属性の星の光」の、
光の特性の、「感電」と、
相性が良いんだ。」
楽 「な、なるほど……………。」
金星ヒツジ 「メエェェェ……………。」
蓮 「よーし、行くよ。
「金星ヒツジ」、
今度はこっちから。」
スッ
カシャンッ
蓮の星匣(ほしはこ) 「終の札(ツイノフダ)」
バオ 「バオーー!!」
シュウウウッ
バオは自らと蓮の土星の光を、鼻先の一点に集め出した。
弥柳 「バオ、発射だ!」
ドンッ
バオの鼻先から土星の光がレーザー状に発射された
バガァンッ
金星ヒツジ 「メエェェェ〜〜〜!」
ボシュウッ
「金星ヒツジ」は、
バオと蓮の「終の札(ツイノフダ)」を、
マトモに喰らって、
粉々(こなごな)になった。
そして、
その残骸(ざんがい)から、
茶色い、「土星の光」のエネルギーが、
出て来た。
蓮 「……………。
一条君、あのエネルギーは、
あんたのレオンにあげるよ。」
楽 「えっ?いいのか?」
蓮 「ああ。
あんた、「クアトロオーラ・アップ」して、
レオンを「幼獣体(ようじゅうたい)」から、
「成獣体(せいじゅうたい)」に進化させる為に、
野生の星獣(せいじゅう)を探して、
倒してるんだろ?
元々、その為に、
君にこの、「金星ヒツジ」の討伐(とうばつ)を、
依頼したんだしな。
遠慮するなよ。」
楽 「……………。
恩に着るぜ、弥柳くん。
レオン!」
レオン 「うん、楽。
いただきます!」
バシュウッ
レオンは、
「金星ヒツジ」の残骸の、
茶色い「土星の光」の、エネルギーを喰らった。
楽 「ありがとな、弥柳くん。」
蓮 「……………。
蓮でいいよ。」
楽 「え?」
蓮 「確かに俺は、
自分が星神(ほしがみ)になった経緯(けいい)から、
星神自体はあんまり好きじゃあ、
無かったが……………。
君は、星神(ほしがみ)である以前に、
信頼出来る人間だって分かった。
ソレと……………。
俺も、君たちの星神チーム、
「ハチノス」に、入れてくれないか?」
楽 「え?」
蓮 「「パピヨンコクーン」のやつらや、
今回の、「金星ヒツジ」、みたいに、
俺たち、菓子職人(パティシェ)や、
料理人が、努力して作った、
菓子や料理、
そして、
ソレを売る、店や料理教室にまで、
害を与える、
星神(ほしがみ)や、野生の星獣(せいじゅう)までいる、
俺もそいつらを、
放っておけない。」
楽 「なるほど……………。
そういう事か。」
チラッ
楽は、蒼也の方を見た。
蒼也 「ああ、いいよ楽。
用件は、了解した。」
楽 「よし……………。
お前は、
俺たち、「ハチノス」の、7人目の仲間だ。
よろしくな、蓮。」
蓮 「ああ、
こちらこそよろしくな、
……………楽。」
第1巻 第379話 完