2017年11月25日(土) 9:00
凡矢理美術館
千棘 「へぇー〜〜〜。
見てよ、楽。
色んな、絵や象(ぞう)があるわよ。
日本の美術館も、
中々、良いものね〜〜〜。」
楽 「ああ。
そうだな……………。」
楽、千棘、鶫、蒼也、万里花、
そして、ソレに加えた、
冬吾と蓮の、
「ハチノス」のメンバーに、
小咲、集、るりの3人を加えた、
いつもの、
凡高時代のメンバーは、
楽が、
「火星トンボ」と「金星ヒツジ」を、
倒したお祝いも兼ねて、
「凡矢理美術館」に、
芸術造形体験(げいじゅつぞうけいたいけん)、
に、来ていた。
店員 「えーーー。
では、
本日の参加者のみなさん。
コレから、
「凡矢理美術館」、
芸術体験を、始めまーす。」
楽たち一同 「はーい。」
店員 「では、まずは、
絵を描く事からです。
こちらの、
「絵のモデル一覧」が、
10個くらいあるので、
その中から、
1人様につき、1つを選んで下さい。」
スッ
凡矢理美術館の店員は、
自分の左側、
楽達から見て、正面にある、
白い布が被せられている、
約10〜15m(㍍)程の長さの、
長テーブルに置かれている、
10〜12,3個の、
「絵のモデル一覧」を、
指差して、
楽たちに、説明した。
楽たち一同 「はーい。」
スタスタ……………、
楽、千棘、鶫、蒼也、万里花、
それに、冬吾、蓮の、計7人は、
ソレゾレの、
「絵のモデル一覧」の、
前に散らばり出した。
千棘 「ねー楽、
私、どれを選んで書いたらいいかな?」
楽 「あ?
そりゃあ……………、
お前の好きなのを、選んで書いたら良いんじゃねーか?」
千棘 「なるほど……………。
それもそうね。
ありがと、楽!」
スタスタ……………
千棘は、
楽の助言に対して、礼を述べた後、
「絵のモデル一覧」が、並べられている、
長テーブルの前を横き歩きながら、
自分が好きな、「絵のモデル」を、
探し出した。
千棘 「あっ!
コレなんかいーんじゃ無い?」
スッ
千棘は、
クマのぬいぐるみ、
いわゆる、「テディベア」を、
「絵のモデル一覧」から、
選んで自分の手に取った。
千棘 「楽ーーー、
コレ、どう……………、
あっ、そうか!
私に合ってる、「絵のモデル一覧」かどうか、楽に聞いちゃ、駄目(ダメ)だよね。
私が自分で、「私に合ってる、「絵のモデル一覧」」、って決めたんだから、
それで良いんだ。」
小咲 「千棘ちゃーん、
千棘ちゃんは、絵のモデルは、
何にしたの?」
スタスタ……………、
「絵のモデル一覧」を決めた千棘の近くに、
小咲が話し掛けながら、
歩いて寄って来た。
千棘 「あっ、小咲ちゃん。
私は、このクマちゃんにしたんだ。」
スッ
千棘は、
小咲に「クマのぬいぐるみ」、
いわゆる、テディベアを見せた。
小咲 「へぇ〜〜〜、
そうなんだ……………。
可愛いぃ〜〜〜……………。」
小咲は、
千棘が見せたテディベアに対して、
目を細めて、顔を赤らめた。
千棘 「小咲ちゃんは、何にしたの?」
小咲 「私はねぇ……………、
コレにしたんだ。」
スッ
小咲は、
千棘に、リンゴを見せた。
千棘 「へぇ〜〜〜、
リンゴかぁ〜〜〜……………、
ソレも、可愛いねぇ……………。」
小咲 「うん。ソレにね、
このリンゴをモデルに、絵を描いたら、
楽しそうだと思ったの。」
蓮 「へぇ〜〜〜、
小野寺さんは、リンゴか。
シンプルだけど、
菓子職人(パティシェ)らしい、
良い選択だな……………。」
千棘と小咲が、
お互いの自分の「絵のモデル」を見せ合ってる場所から、
5〜6m(㍍)離れた場所で、
蓮が小咲を見て、
小言で呟いた。
楽 「おーい、蓮。
お前、「絵のモデル」、
何にしたんだ?」
楽は、最近、
お互い、名字読みで君付けから、
星神チーム、「ハチノス」に加入した事により、
お互いに下の名前で呼び捨てに呼ぶ様になった、
蓮に話し掛けた。
蓮 「ああ、楽。
俺はな……………、コレにしたんだ。」
スッ
蓮が楽に見せたのは、
「イチゴのショートケーキのレプリカ」、
だった。
楽 「へぇ〜〜〜、
なるほど……………。
ショートケーキか、
菓子職人(パティシェ)を目指してる、
お前らしいな。」
蓮 「まあな……………、
コレが1番、俺らしいと思ったし、
ここの美術館の、「絵のモデル一覧」に、
都合良く、偶然、
コレがあって良かったよ。」
楽 「ああ、ソレもそーだよな。
考えてみたら、
蓮に都合の良い、偶然だよな。」
蓮 「で、楽、
お前は何をモデルに、
絵を描く事にしたんだ?」
楽 「ああ、俺はな……………、
コレだ。」
スッ
楽が蓮に見せたのは、
和菓子の饅頭(まんじゅう)の、
レプリカだった。
蓮 「……………。
なるほど。
和菓子屋の、小野寺さんの家(ウチ)で、
バイトしてる、
お前らしいじゃ無いか……………。
しっかし、この美術館、
ホントに、
俺たちに合った、
「絵のモデル」が、
都合良くあるもんだな。」
楽 「ああ、
そうだよな……………。」
ハハハ……………。
万里花 「らーくーさーまー。
私(わたくし)は、
絵のモデルは、コレにいたしましたわ!」
楽 「おっ?橘?」
楽と蓮が、お互いの「絵のモデル」を、
見せ合ってる時に、
万里花が駆け寄って、話し掛けて来た。
万里花 「コレです。
可愛らしいでしょう?」
スッ
万里花が楽に見せたのは、
オレンジ色の花弁をした、
花の植木鉢(うえきばち)だった。
楽 「へぇ〜〜〜。
中々、綺麗(キレイ)な花じゃねーか。」
万里花 「はい。
でも、残念ですわ……………。
ホントの事言うと、
私(わたくし)は、
幼少期に楽様にプレゼントして頂いた、
この髪飾りと同じ、
マリーゴールドの花が良かったのですが。」
コトッ
スッ
万里花は、
オレンジ色の花弁をした、
花の植木鉢(うえきばち)を、
一旦、長テーブルの上に置いて、
自分の髪飾りを触りながら、
言った。
楽 「ああ………。
ソレ、去年の夏に、天駆高原(てんくこうげん)で、記憶が戻ってからは、
鮮明に思い出したぜ。
ソレ、
5歳の時に、俺がお前にプレゼントしたんだったな。」
万里花 「はい。
ですが……………。
流石にそこまで都合良く、
この美術館には、
「マリーゴールドの花」、
までは、無かったみたいで……………。」
クスッ
万里花は、
唇に右手を当てて、
多少、残念そうな顔をしながら、
小さな笑みを浮かべた。
店員 「はーい。
本日の参加者のみなさーん。
そろそろ、
ご自分の「絵のモデル」は、
決まりましたかーーー?
そろそろ、
絵を描く段階に移りまーす。」
楽 「おっ、来たぜ。」
第1巻 第380話 完