ニセコイ→マジコイ   作:カルマ1515

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第1巻 第384話 テノキズ

2017年11月27日(月) 16:00

 

凡矢理市内料理教室、

BCS[凡矢理Cooking School(ぼんやりクッキングスクール)の略]

 

 

小咲 「えーっと、

次はこのケーキを、

レンジで約10分間、温めて……………。」

 

 

弥柳 「よう、小野寺さん。

そっちはどうだい?」

 

小咲 「あっ、弥柳くん。」

 

 

その日、

佐張大学(さはりだいがく)の、

講義を終えた、

小咲と蓮は、

 

講義後に、

 

凡矢理市内料理教室、

BCS[凡矢理Cooking School(ぼんやりクッキングスクール)の略]の、

菓子科に来ていた。

 

 

小咲 「うん。

今日のお題の、ケーキも、

 

後は、レンジに入れて、

5〜10分間、温めるだけだよ。」

 

蓮 「そっかぁ……………。

やっぱり、小野寺さん、

 

最初に、

俺と佐張大学(さはりだいがく)で、

会った時や、

 

この、

凡矢理市内料理教室、

BCS[凡矢理Cooking School(ぼんやりクッキングスクール)の略]の、

菓子科に来た時に比べれば、

 

格段に、

作るスピードが上がって、

手際(てぎわ)も早くっていったな。」

 

小咲 「ありがとう。

弥柳くんが、

時々、教えてくれた、

おかげだよ。」

 

蓮 「いや、

俺は、基本のレシピや、

効率の良いやり方を、

教えただけだし……………。

ん?」

 

 

蓮は、

小咲の両腕に目をやったが、

 

小さな傷が、

右腕と左腕に、

ソレゾレ、3〜4個ずつくらい、

着いていた。

 

 

蓮 「小野寺さん、

その腕の傷(キズ)、どうしたんだ?」

 

小咲 「あっ、コレはね……………、

焼き菓子を作ってる時とかに、

 

オーブンで火傷しちゃったりして……………。」

 

 

蓮 「……………。

ちょっと、両腕を見せてみなよ。」

 

小咲 「えっ?」

 

蓮 「……………。

女の子だろ、あんたも。」

 

 

スッ

 

ゴソゴソ……………、

 

 

蓮は、

自分のズボンのポッケから、

絆創膏(ばんそうこう)を、

取り出した。

 

 

小咲 「あっ、ありがとう……………。」

 

 

小咲は、

蓮の厚意(こうい)に、

頬(ほほ)を赤らめた。

 

 

ペタペタ……………。

 

 

小咲 「い、意外と優しいんだね。

弥柳くんって……………。」

 

弥柳 「意外と?

失礼な言い方だなぁ……………。」

 

小咲 「あっ、ゴメン。

そんなつもりで言ったんじゃないんだ。

 

ただ、弥柳くんって、

もっと、

菓子職人(パティシェ)の、

仕事一筋(ひとすじ)の、

 

職人気質の人かと……………。」

 

蓮 「……………。

別に、俺だって、

 

菓子職人(パティシェ)一筋(ひとすじ)だけで、

生きて来たわけじゃ無い。

 

ソレに、

小野寺さん、菓子職人(パティシェ)である以前に、

あんただって女の子 だろ?

 

女の子の手に、

傷がついたままなの、

俺が観たくねーだけだよ。」

 

 

ペタペタ……………、

 

 

蓮は、

小咲の腕や手に、絆創膏(ばんそうこう)を貼りながら、行った。

 

 

小咲 「……………。

そうだよね。

私は、タダの菓子職人(パティシェ)志望の、

女の子だよね。」

 

蓮 「ああ、そうだろ?」

 

 

バシュウッ

 

バオ 「蓮、珍しいな。

お前が、女の子に優しくするなんてな。」

 

 

蓮の契約星獣(けいやくせいじゅう)、

「水星ゾウ」のバオが、

蓮の星匣(ほしはこ)から実体化して、

話しかけて来た。

 

 

蓮 「あっ、バオ!

お前、勝手に星匣(ほしはこ)から実体化して……………。」

 

バオ 「いいじゃねーか、別に。

俺はお前の契約星獣(けいやくせいじゅう)、

なんだから、

お前がどうしてるか、

戦闘以外でも、気になるんだよ。」

 

小咲 「アハハ……………、

ありがとうね、バオちゃん。

そうだね。

弥柳くんは、

スッゴく、優しい人だよ。」

 

ナデナデ……………、

 

 

小咲は、バオの鼻を撫でた。

 

 

蓮 「!

小野寺さん、あんた、

バオが触れるのか?」

 

小咲 「えっ?うん……………。

アレ?そういやあ、おかしいな……………。

 

春に、つぐみちゃんの、

メガオンくんを見た時は、

 

姿は見えても、触れなかったのに……………。」

 

 

蓮 (……………。

星獣(せいじゅう)に触れるという事は、

星神並みに、「星の光」の素養」が、

育ったという事だ。

 

楽の近くにいつもいたから、

「星の光」の素養が覚醒したとは聞いたが、

 

「見れる」、だけと、

「見れるだけじゃなくて触れる。」

じゃあ、

話が全然違う……………。

 

小野寺さん、この子には、

楽と会う以前から、

「星神並みの、星の光の素養」が、

あったという事か……………。)

 

 

小咲 「ん?どーしたの、

弥柳くん、ボーっとしちゃって……………。」

 

ジーーー……………。

 

 

小咲は、

考え事をしている蓮を、

少し頬(ほほ)を赤らめながら、

上目遣いで、言った。

 

 

蓮 ドキッ

 

 

小咲の顔を赤らめた、上目遣いに、

蓮はドキッとした。

 

 

蓮 「な………何でもない!」

 

 

ペタペタ……………、

 

 

蓮 「ほれ、貼り終わったぞ。」

 

 

蓮は、小咲の両腕と両手の、

3〜4ヶ所のスリ傷(スリきず)に、

絆創膏(ばんそうこう)を、貼り終えた。

 

 

小咲 「あっ、ありがとう……………、

弥柳くんって、優しいんだね……………。」

 

蓮 「いや、コレくらい、

別に普通(フツー)だよ。」

 

小咲 「……………。

一条くんみたい……………。」

 

蓮 「え?」

 

小咲 「あっ、いや……………、

何でもない……………。」

 

 

こうして、

小咲と蓮の、

佐張大学(さはりだいがく)の講義後の、

エピソードは終わった。

 

 

第1巻 第384話 完

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