ニセコイ→マジコイ   作:カルマ1515

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第1巻 第385話 デンシャ 第1巻 第386話 ツイセキ

第1巻 第385話 デンシャ

 

2017年11月28日(火) 17:00

 

代々木ゼミナール凡矢理校

 

玄関の前

 

 

万里花 「ふーーう……………。

今日も自習、疲れましたわ……………。」

 

夜内(やうち) 「お疲れ様、橘さん。」

 

 

その日、

予備校(代々木ゼミナール凡矢理校)の、

授業と自習が終わった後、

帰る途中の、

万里花に、

 

コーヒー色程度の茶髪にパーマをかけている、

夜内(やうち)が話し掛けて来た。

 

 

万里花 「あっ、夜内(やうち)さん。」

 

夜内 「今日の、脇田先生の講義、

結構、分かり易くて、

良かった事無いか?」

 

万里花 「ああ。

まあ、そうですわね……………。

 

私(わたくし)、以前からあの方の講義の仕方は、

分かり易くて、いいと思っていたのですわよ。」

 

夜内(やうち) 「……………。

なあ、橘さん。

良ければ今日、

途中まで俺と一緒に、帰らない?」

 

万里花 「はい?」

 

 

約30分後、17:30

 

凡矢理線内の電車の中、

 

 

ガタン ゴトンッ

ガタン ゴトンッ……………

 

 

万里花 「……………。

どうされたのですか、夜内(やうち)さん。

 

いきなり、私(わたくし)と2人で帰ろうなどと……………。」

 

夜内(やうち) 「いや別に。

君と知り合って、もう半年以上経つけど、

俺とおんなじで、目の前の事、

今で言う、受験勉強に、

ひたむきで努力家(どりょくか)で……………、

 

今までは、

中々(なかなか)会えなかったからな、

ここ来てからも……………、

地元でも。」

 

万里花 「……………。

まあ、私(わたくし)は別に構いませんが、

別段(べつだん)、あなたの事が嫌いな訳ではありませんし……………。」

 

夜内 「……………。

そりゃどうも。」

 

 

ガタンッ ゴトンッ

 

 

電車の客A 「わっ?」

 

電車の客B 「きゃっ!」

 

 

電車が揺れて、何人かの乗車客が、

転びかけたり、揺れたりした。

 

 

万里花 「あっ!」

 

夜内 「えっ?」

 

 

ムニュッ

 

 

万里花 「!」

 

 

電車が揺れた拍子(ひょうし)に、

万里花のお尻が、

夜内の腰あたりに当たってしまった。

 

 

万里花 「……………。

失礼。」

 

夜内 「……………。

ああ、別に良いよ。

電車の揺れだから、仕方無い……………。」

 

 

万里花 (……………、

初めてですわ。

楽様以外の男の方に、

体が当たっただけで、

こんなに、ドキドキするのは……………。)

 

 

第1巻 第385話 完

 

 

 

第1巻 第386話 ツイセキ

 

2017年11月28日(火) 17:45

 

 

凡矢理線内の電車の中、

 

 

ガタンッ ゴトンッ

ガタンッ ゴトンッ……………

 

 

夜内(やうち) (……………、

橘さんのお尻、柔らかくて、

気持ちよかったなぁ……………。)

 

万里花 (……………、

初めてかもしれませんは、

楽様以外の方に、

こんなにドキドキしたのは……………。)

 

 

ガタンッ ゴトンッ

 

 

夜内(やうち) 「……………。

なあ、橘さん。

君の地元の駅って、何駅なんだ?」

 

 

万里花 「え?ああ………。

私(わたくし)がいつも降りるのは、

「凡矢理駅(ぼんやりえき)」、

ですわよ。

 

今、次に着く駅が、

新鹿沼駅(しんかぬまえき)、ですから、

その駅から数えて、

5番目の駅てすわ。」

 

夜内 「そっか……………。

じゃあ俺、

その駅まで、君を送って行くよ。

 

その「凡矢理駅(ぼんやりえき)」に着くまで、話しながら帰ろうよ。」

 

万里花 「ええ、良いですわよ……………。

……………。

ありがとうございますわ、

夜内(やうち)さん。」

 

夜内(やうち) 「えっ?」

 

 

夜内(やうち)は、

少しビックリした。

 

 

万里花 「あら?

どうしたんですか、夜内(やうち)さん。」

 

夜内(やうち) 「いや……………、

珍しいなぁ、と、思ってな。

 

初めてなんじゃないか?

君が、あの……………、「一条くん」って、

男の子以外に、

そんなに素直に、お礼を言ったのなんて。」

 

 

万里花 「まあ、失礼ですわね。

まるで私(わたくし)が、

「楽様以外の人には、まるで興味が無い女の子」、

みたいでは無いですか。」

 

夜内(やうち) 「あっ、ゴメン。

そんな言い方をしたつもりじゃ無いんだ。

 

ただ、

いきなり、いつもとは少し違う素直さで、

お礼を言ってくれたから、

 

少し驚いただけだよ……………。」

 

万里花 「私(わたくし)は、

今からちょうど、2年前の高2の冬に、

楽様と結ばれる以外にも、

他の方、

桐崎さんや、小野寺さん、鶫さんたち、

 

他の方との、「友情」にも、

目覚めたんですわ。

 

「楽様への愛情」、

だけが全ての、安い女の子だなんて、

思わないで欲しいですわね。」

 

夜内(やうち) 「ああ、そうだな……………。

ゴメンな。」

 

 

ガタンッ ゴトンッ

 

ガタンッ ゴトンッ……………、

 

 

コートをまとった乗客 「……………。」

 

チラッ

 

 

夜内(やうち)と万里花から、

5〜6m(㍍)離れた席に座っている、

コートをまとった乗客が、

新聞を読みながら、

夜内(やうち)と万里花を、チラ見していた。

 

 

夜内 「ん?」

 

コートをまとった乗客 「!

……………。」

 

 

ガサッ

 

 

夜内が、

コートをまとった男を見返すと、

男は慌てて、新聞を読み直した。

 

 

コートをまとった男 「……………。」

 

夜内 「……………。

なあ、橘さん。

なんだかあの人、怪しく無いか?」

 

万里花 「はい?」

 

夜内 「ホラ、あのコートを着て、新聞を読んでる人だよ。」

 

コートをまとった男 「……………。」

 

万里花 「……………。

あの方が、どうかされたのですか?」

 

夜内 「さっき、俺たちの事をチラ見してたし、

ソレに、俺があの人を見返したら、

その途端に、新聞を読み返し出した。

 

それに……………、

考えてみたら、俺たちを見て来たの、

さっきの1回だけじゃ無いよ。

 

さっきから、5〜6回は、

俺達の方を見て来る。」

 

万里花 「言われてみれば……………。

それに考えてみたら、あの方、

私(わたくし)達と、同じ駅から、

この電車に乗って来ましたわよね?」

 

夜内 「ああ、ソレにだ……………。

俺達の後に、この電車に乗って来たよね?

まるで、俺たちをつけるかの様に……………。」

 

万里花 「……………。」

 

夜内 「……………。

ねえ、橘さん。

もしかしてコレって……………、

ストーカーってやつじゃあ無いのか?」

 

万里花 「はい?」

 

夜内 「だって、

橘さん、君可愛らしいし……………。

 

ストーカーする様な人だって、

いるんじゃ無いのか?」

 

万里花 「まあ………。

私(わたくし)の事を「可愛らしい」なんて……………。

 

色んな方から言われて来ましたが、

夜内(やうち)さん、

まさか、あなたに言われるとは……………。」

 

夜内(やうち) 「あっ!

いや、ゴメン………。

嫌だった?」

 

万里花 「いえ別に……………、

それで、どうしますの、あの方?」

 

コートをまとった男 「……………。」

 

 

コートをまとった男は、

相変わらず、

夜内(やうち)と万里花の方を、

時々チラ見している。

 

 

夜内(やうち) 「ひとまずは、

君の最寄駅の、「凡矢理駅」で降りよう。

 

ソレで、まだあの人がついて来る様だったら、

ソコからまた、対応しよう。」

 

万里花 「……………。

分かりましたわ。」

 

 

第1巻 第386話 完

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