2017年11月28日(火) 18:00
凡矢理線内の電車の中、
ガタン ゴトン
ガタンッ ゴトンッ
夜内(やうち) 「……………。
橘さん、次が君の最寄駅の、
「凡矢理駅」、だよね?
万里花 「はい……………。
もし、あのコートを着た方が、
「凡矢理駅」で、
私たちを着けて、降りて来たら、
その時に考えましょう。」
電車内のアナウンス 「次は、凡矢理駅ーーー。」
万里花 「あっ、来ましたわ。」
夜内(やうち) 「よし、俺たちも降りよう。」
ガタッ
夜内(やうち)と万里花は、
「凡矢理駅」で、降りた。
コートをまとった男 「……………。」
スッ
夜内(やうち)と万里花の予想通り、
「コートをまとった男」は、
おそらくは2人をつけて、
「凡矢理駅」で、降りて来た。
万里花 「!夜内(やうち)さん、
やっぱりあの方、
私(わたくし)たちを、
つけてるみたいですわ。」
夜内(やうち) 「うん。
よし、行くよ橘さん。」
万里花 「はい。」
ダッ
夜内(やうち)と万里花は、
電車内から、「凡矢理駅」に、
駆け出した。
万里花 「……………。
偶然、降りる駅が、
私(わたくし)たちと、
同じだけかもしれませんわね。」
夜内(やうち) 「とにかく、移動しよう。」
スタスタ……………、
万里花と夜内(やうち)は、
駅から歩き出した。
スタスタ……………
「コートをまとった男」
は、
万里花と夜内(やうち)をつけて来た。
万里花 「!やっぱり、
ついて来ていますわ。」
夜内 「マズいね、
家に着くまでになんとかしないと……………。」
万里花 「私(わたくし)の家、
あの公園の中を、
通っても着くのですが……………。」
スッ
万里花は、
自分たちの前にある、公園を指さした。
夜内 「公園か……………。」
スッ
万里花と夜内の2人は、
公園に入った、
コートをまとった男 「!公園?
あの2人、公園に入ったのか?」
ダッ
「コートをまとった男」は、
万里花と夜内の2人を追って、
公園に向かって走り出した。
夜内 「この中で、上手くまけばな………。」
万里花 「あっ!」
ダッダッ
万里花は、
走って追いかけて来る、
万里花 「夜内さん、
あの方、走って追って来ますわよ?」
夜内 「!マジか!」
グッ
夜内(やうち)は、
万里花の、右腕を掴んだ。
万里花 「アラ?
や………夜内(やうち)さん?」
夜内 「戸惑(とまど)ってる場合じゃ無いだろ?
走って!」
万里花 「は………はい!」
ダッ
夜内に手を引かれ、
万里花は走り出した。
万里花 (な、なんでしょう………、
この感覚。
夜内(やうち)さん、
普段は努力家(どりょくか)で、
無口なのに、
いざという時は頼りになる……………。
楽様にどこか雰囲気が、
似ていますわ。)
万里花 (楽様以外の、男性の方に、
こんなにドキドキしたのは、
初めて……………。)
夜内 「よし!
このまま走って、出口まで行こう。」
万里花 「は、はい!」
グイッ
万里花 「あっ?」
ズルッ
夜内が、
万里花の手を強く引いた影響で、
万里花は、
転んでしまった。
ヌルッ
万里花 「きゃあっ!」
万里花が転んだ場所は、
「ぬかるみ」になっていて、
万里花のお尻が、
濡れてしまった。
夜内 「バ、バカ!
そんな大声出したら……………。」
コートをまとった男 「!いた!」
夜内 「ああもう、
ホラ、気付かれ……………。」
コートをまとった男 「くしゅんっ!」
「コートをまとった男」は、
くしゃみをした。
コートをまとった男 「おーい。
ひとつ聞きたい事が……………。
ん?」
キョロキョロ
万里花と夜内は、
再び、姿を消していた。
コートをまとった男 「どこだ?」
茂みの中
夜内(やうち) 「……………。
どうだ?橘さん。」
万里花 「はい。
大丈夫ですわ。
今のところ、気付かれてませんわ。」
夜内(やうち)は、
茂みの中に青向け(あおむけ)になり、
万里花は、
その上に覆いかぶさっていた。
夜内 「このまま、しばらくやり過ごそうよ。」
万里花 「はい……………。
あっ!」
ピクンッ
万里花は、
お尻に濡れた冷たい感触を感じて、
お尻を上げた。
夜内 「ん?どうしたの?」
万里花 「いえ、何でも無いですわ……………。」
万里花 (さっき、
ぬかるみに、尻もちをついたから、
スカートが濡れて、
このままじゃあ、
下着まで濡れてしまいますわ……………。)
グイッ
万里花は、
スカートを上にめくり上げた。
万里花 (!やだですわ……………。
男の方の、前なのに……………。)
夜内 「?どうしたの?」
万里花 「いえ、
何でも無いですわ……………。」
第1巻 第387話 完