ニセコイ→マジコイ   作:カルマ1515

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第1巻 第388話 ツツカレ

2017年11月28日(火) 19:00

 

茂みの中

 

 

夜内 「……………。

どう、橘さん。

あいつ、どこかに行ったか?」

 

万里花 「いいえ。

まだあたりをキョロキョロしてますわ。

おそらくは、

私(わたくし)たちを、

探しているのでしょう。」

 

 

ガサッ

 

 

万里花と夜内(やうち)は、

相変わらず、茂みの中に隠れていた。

 

 

万里花 (考えてみたら、すごいですわ。

私(わたくし)今、

男の方と、全身重なっている……………。

 

ソレも、楽様以外の方と。)

 

夜内(やうち) 「ん?橘さん、

君、下着……………。」

 

万里花 「あ!気付かれてしまいましたか……………。」

 

夜内 「……………。

君も、女の子だろ?

隠しなよ。」

 

万里花 「……………。

ありがとう、ございますわ。

しかし、

スカートが濡れているから、

下着まで濡らしたく無いのですわ。

 

ソレに……………、

あなたになら、

下着を見られても、

ソコまで嫌ではありませんわ。」

 

夜内 「え?」

 

万里花 「いえ、

何でも無いですわ……………。」

 

万里花 (初めてですわ……………。

楽様以外の方に、

こんな感情を抱いたのは。)

 

 

ガサッ ガサッ

 

ツンッ ツンッ

 

 

万里花 「ふっ?」

 

 

万里花は、

自分のお尻が、何かに突かれたような感触を感じた。

 

 

夜内 「どうした?」

 

万里花 「お………おしり、

何かで突かれて……………ひゃう……………う。」

 

夜内 「あのコートのやつ、

何かでこの茂みをかき回して、

俺たちを探してるのか?

 

何でかき回してるんだ……………?

ん?警棒(けいぼう)か?」

 

万里花 「ひゃうぅ……………。

そのような物で、

私(わたくし)のお尻を、突き……………、

 

あら?警棒(けいぼう)?」

 

夜内(やうち) 「変だよな……………、

警棒(けいぼう)なんて、

何で持ってるんだ?」

 

 

コートをまとった男 「うーん……………。

おかしいな、

万里花お嬢様は、どこに行ったんだ?」

 

万里花 「!その声は……………。」

 

 

コートをまとった男 「あ、万里花お嬢様。」

 

バサッ

 

 

「コートをまとった男」は、

フードを取った。

その素顔は……………、

 

万里花の父の警視総監(けいしそうかん)の部下で、

警官隊の機動隊の隊長。

相葉右助(あいばみぎすけ)だった。

 

 

万里花 「み、右助(みぎすけ)!」

 

右助(みぎすけ) 「ああ………万里花お嬢様。」

 

万里花 「「ああ」、じゃ、

無いですわよ。

あなた、そんな格好で、

私(わたくし)たちをつけて、

何を考えているんですか?」

 

右助 「いや、

最近のお嬢様を見ていると、

その茶髪でパーマの少年とお嬢様が、

予備校で、いっつも一緒にいるから。

 

幼少期からの、

万里花お嬢様の兄的存在(あにてきそんざい)として、

2人の関係を知ろうかと……………。」

 

 

万里花 「……………。

そんな理由で、

私(わたくし)たちをつけて、

私(わたくし)のお尻を警棒(けいぼう)で、

突いたのですか?」

 

右助 「え?いやでも、万里花お嬢様、

俺は万里花お嬢様が、

変なやつに絡まれない様に、

万里花お嬢様の交友関係を……………。」

 

万里花 「……………。

大きな、お世話ばい。」

 

右助 「はい?」

 

万里花 「ウチは、警視総監の娘だからって、

体が弱いからって、

小さい頃から、

みんなに変な目で見られて来たばい!

 

千棘しゃんも、

あのクロードって、眼鏡(メガネ)の人から、

「お嬢のため」、

だとか言って、

中学時代に、交友関係をチェックされて困ってたみたいばい、

 

ウチも、千棘しゃんも、

ギャングや警視総監の娘である以前に、

1人の女の子ばい、

 

過保護(かほご)にされ過ぎると、

かえって困るばい!」

 

 

万里花は、

お嬢様口調から、

地の九州弁(きゅうしゅうべん)に戻り、

自分の気持ちを、

右助(みぎすけ)に訴えた。

 

 

右助 「ひいっ!

す、すいませんでした、

万里花(まりか)、お嬢様!」

 

 

万里花 「今度、こんな事したら、

お父様に報告するばい!」

 

右助 「は、はい!」

 

夜内(やうち) 「ふう〜〜〜、

良かった……………。」

 

 

万里花(まりか) 「……………。

それにしても、

あの5歳の時の、天駆高原(てんくこうげん)の時以来、

初めてかも、しれないですわ。

 

桐崎さん、

いや、千棘しゃんの事を、

下の名前で読んだのも……………。

千棘しゃんに、

こんなに、共感したのも……………。」

 

 

第1巻 第388話 完

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