2017年 12月3日(日) 15:20
凡矢理大学裏山、
正式名称:凡矢理山(ぼんやりやま)、
頂上付近、ハチノス、
リビング
万里花 「始めまして、
桐崎さんのお母さま。
橘 万里花と、申します。」
ペコッ
万里花は、
華に挨拶(あいさつ)した。
華 「よろしくね、万里花ちゃん。
あなた、千花(ちか)の娘なのよね?
お母さんは元気?」
万里花 「……………。
まあ、私(わたくし)は、
昔も今も、母をあまり好きではありませんでしたが……………。」
チラッ
万里花は、
楽と千棘の方を見た。
万里花 「楽様と桐崎さんのおかげで、
母の呪縛からは、
解放されましたわ。
それに私(わたくし)は、
母の様な弱い女のままで、はいませんわ。」
華 「そっかぁ。」
ニコッ
華は、
万里花の強気な発言に、
思わず笑顔を見せた。
万里花 「ソレに、
楽様が私(わたくし)を、
「いい友達」と、思ってくれるのは、
大変嬉しいですが、
まだまだ私(わたくし)も、
楽様を、「恋愛の対象」として、
完全に諦めたわけでは、
ありませんわ。
あなたの娘さんの千棘さんにも負けないくらい、
素敵な女性になって、
楽様をいつか、
奪ってしまうかもしれませんわ!」
華 「……………。
大分強気で、前向きな子ね。
お母さんの千花とは大違いよ。
千棘、
このままじゃああなた、
坊やをこの子に取られちゃうかもよ?」
チラッ
クスッ
華は、
目線を千棘の方に変えて、
小さく笑みをこぼしながら言った。
千棘 「ま、負けないわよ、ママ!
私は万里花には!
高校の頃、
楽と、「ニセモノの恋人」、
だった時から、
ずっとそうだったもの、
万里花には負けないわ!」
華 「……………。
いい心がけね。
それでこそ、私の子だわ。
ソレと……………、」
スッ
万里花 「はい?」
華は、
万里花の右手を掴みながら、言った。
華 「万里花ちゃん、
あなた、天皇属性の、
ソレも、治癒専門の星神ね?」
万里花 「はい?
私(わたくし)の属性だけで無く、
そんな事まで、分かるのですか?」
華 「ええ、
私が契約している、
星獣(せいじゅう)の、能力でね、
他の星神の子や、星獣(ほしけもの)に触れると、
その子の、
星の光の特性や、
「クアトロオーラ」が、
大体分かるの。」
千棘 「やっぱり、
ママも星神(ほしがみ)なの?」
華 「ええ、もちろんよ。
それも、あなたと同じ、
「月の光」の属性のね。
まあ、私の契約星獣(けいやくせいじゅう)は、
後で見せてあげるわ。
それより……………。」
チラッ
華は、
再び楽に目線をやった。
華 「坊や、
他の子たちも、私に紹介してくれるかしら?」
楽 「ああ。
いいっすよ、華さん。
まずは……………。」
チラッ
楽は、
冬吾の方に目線をやった。
楽 「華さん、
コイツは久野冬吾(くのとうご)、
俺が今通っている大学の、
「凡矢理大学(ぼんやりだいがく)」の、
同級生で友達です。
まあ、
入学してしばらくしてから、
星神だと、分かったんですがね……………。」
冬吾 「久野冬吾(くのとうご)です。
どうぞよろしく。」
スッ
冬吾は、華に手を差し出した。
ギュッ
華 「どれどれ……………。」
華は、
冬吾と握手して、
冬吾の星の光を測って調べた。
華 「久野くんだったわね?
あなた、属性は、「水星」、
ソレに……………、
もしかして、「星物書き(ほしものかき)」、
なのかしら?」
冬吾 「えっ?
そんな事まで、分かるんですか?」
華 「ええ。
星物書き(ほしものかき)の子の、
星の光は、大体、
「興味、好奇心、関心」の、
感情が元になっているもの。
手を取って、
星の光を感じ取れば、
大体、分かるは。」
千棘 「ママ、スッゴ〜〜〜い。」
華 「ちなみにあなた、
契約している星獣(せいじゅう)は?」
冬吾 「「水星エイ」の、クリアっす。」
華 「へーえ、「水星エイ」ね……………。
なかなか、いい星獣(せいじゅう)と、
契約してるじゃ無い。
ソレじゃあ、次は……………。」
チラッ
冬吾の自己紹介を聞き終えた華は、
次は、蓮の方に目をやった。
スタスタ……………。
華は、蓮の方に歩いて行った。
華 「あなた、お名前は?」
蓮 「……………。
弥柳 蓮です。」
華 「弥柳くんね、
千棘や坊やとは、どこでしりあったの?」
蓮 「星神としての、戦いを通してです。
楽とは、通ってる大学は違うんですが、
俺は小野寺さんと同じ大学で、
俺が、野生の星獣(せいじゅう)から、
小野寺さんや、妹の春ちゃんを守った事が、
キッカケで、
楽と出会って、
最近、この「ハチノス」にも、
入りました。」
華 「なるほどね。
どれどれ……………。」
ポンッ
華はまた、
蓮の肩に手を置いて、
万里花や冬吾の時と同じように、
蓮の「星の光」を、
測って読み取った。
華 「星の光の属性は、「土星」、
それにあなた……………、
星神に、自分から進んでなったわけじゃあ、
無いみたいね?」
蓮 「!そんな事まで、分かるんですか?」
華 「あら。やっぱり、
当たりのようね?」
蓮 「……………。
俺は、星神として覚醒した時、
いろいろあったからな……………。
まあ、この話は、
この「ハチノス」の、みんなにすらも、
あまり話したく無いんです。」
華 「そう……………。
分かったわ。
それなら、無理に話さなくていいわ。」
蓮 ふぅ……………。
蓮は、
下向きになって、
少し、後ろめたいような表情になった。
楽 「?蓮……………。」
華 「さーて、
万里花ちゃんに、久野くんに、弥柳くん、
3人の自己紹介を聞いた事だし、
最後はあなたね。」
チラッ
華は、
夜内(やうち)の方を見た。
夜内(やうち) 「……………。
俺は、夜内(やうち) 俊介って、
言います。
星神としては、
ついこの前、
橘さんと一緒に帰ってた時、
野生の星獣(せいじゅう)の、
「冥王星ツバメ」が現れて、
その時に、
橘さんから、「星錠(せいじょう)」を
貰って、覚醒したばかりです。」
華 「なるほど……………。
じゃあ、星神歴(ほしがみれき)は、
あなたが1番、浅いわけね。」
夜内(やうち) 「はい。」
華 「でも、どれどれ……………。」
スッ
華は、
夜内(やうち)の手を取って、
夜内(やうち)の、「星の光」を、
調べた。
華 「属性は、火星属性……………。
あなた、結構な、「努力家(どりょくか)」、
ね。」
夜内(やうち) 「!
まあ……………、
自分で言うのも、なんですが……………。」
万里花 「まあ、
流石(さすが)は、桐崎さんのお母さま。
スゴく、的中ですわね。」
華 「……………。
夜内(やうち)くん、
あなた、契約星獣(けいやくせいじゅう)は?」
夜内(やうち) 「はい、
「火星シマウマ」の、ゼブラって子です。」
華 「「火星シマウマ」ね、
あなたも、結構な大物(おおもの)の、
星獣(せいじゅう)の子と、
契約してるわね。
さてと……………。」
チラッ
華は、
自分に挨拶(あいさつ)と、
自己紹介をしてくれた、
万里花、冬吾、蓮、夜内(やうち)の、
4人に、目をやった。」
華 「あなたたち、
「ハチノス」に入ってくれて、
ありがとう。
これからも、
私の娘の千棘と、
その恋人の、坊やをよろしくね。」
万里花・冬吾・蓮・夜内(やうち) 「はいっ!」
第1巻 第399話 完