2017年 12月5日(火) 9:00
岐阜県
岐阜城
楽 「……………。
ついに来たな、この時が。」
蒼也 「ああ、初戦だ。
楽、油断せずに行けよ。」
楽たち、「ハチノス」のメンバー8人+(プラス)、
小咲、集、るりの、
凡矢高時代のいつものメンバー、
計11人は、
楽のこの岐阜県での標的の、「野生の星獣」を仕留める為に、
岐阜城に来ていた。
蒼也 「あ、その前に楽、
この人の話を聞いてくれ。」
楽 「え?」
? 「どうも、はじめまして。
「ハチノス」の一条くん。」
蒼也が楽の前に連れて来た、
その男性は、40代後半から50歳ほどの外見年齢で、
頭には、黒い帽子を被っていた。
? 「私が、君たちが昨夜泊まった、
「どんぐり亭」の館長の、麻生(あそう)の夫の、麻生 宗次郎(あそう そうじろう)です。」
ペコリッ
麻生氏は、楽にお辞儀をした。
楽 「あなたが……………。
麻生さんの旦那さん……………。」
麻生 「はい。
双神君から、聞いてるかもしれませんが、
私はこの岐阜城の、観光の経営を任されていまして、
最近、岐阜城の屋上、天守閣に、
野生の星獣(せいじゅう)が、
出るようになったんです。」
千棘 「え?おじさん、
星獣(せいじゅう)が見えるの?」
麻生 「はい。
私も妻も、
君らのように、星獣と契約して戦うほどの力は無いけど、
目で見るくらいの力はあります。」
楽 「なるほど……………。
で、麻生さん、
そいつは、どんな星獣なんだ?」
麻生 「はい。
それが、ここ1ヶ月ほど、
この岐阜城の屋根裏に巣食ってる、
バッタみたいなやつでして。」
楽 「バッタ?」
蒼也 「ああ、俺もそこまでは話を聞いた。
そいつは多分、「木星バッタ」、
だろう。」
楽 「「木星バッタ」?」
蒼也 「ああ。
木星属性の星獣(せいじゅう)で、
最大の特徴は、
バッタ特有のジャンプ力に加えて、
何より……………素早い。」
千棘 「スピード自慢の星獣(せいじゅう)って事?
蒼也君。」
蒼也 「はい、お嬢。
木星属性の星獣は、
植物型と昆虫型が大半ですが、
植物型と昆虫型の、決定的な違いは、
昆虫型は植物型より、
遥かに素早くて、攻撃を当てづらいんです。」
蓮 「まあ、虫がモデルだしな……………。」
冬吾 「「星物書き(ほしものかき)」の、
星獣のデータにもある、
木星属性の星獣(せいじゅう)の基本だな。」
蒼也 「そう。
だから単純に、
力はあまり無いが、攻撃が当てづらい。」
楽 「そんなやつが相手かぁ……………。
でも、負けないぜ俺は!」
蒼也 「……………。
そうか。
よし、楽。
この岐阜城の、屋上の天守閣に行くよ。」
楽 「おう!」
第1巻 第440話 完