第1巻 第447話 カレーヲ(岐阜県)
2017年 12月5日(火) 21:00
岐阜県→静岡県の道路
蒼也 「えー、それではみなさん。
日も暮れたことですし、
今日はここで、車内泊(しゃないはく)を、
しまーす。」
楽たち一同 「はーい。」
楽たち一同は、
岐阜県から静岡県に向かう道中。
岐阜県と静岡県の中間くらいの、
人気の無い山のふもとで、
車内泊(しゃないはく)をしようとしていた。
楽 「……………。
考えてみたら、車内泊(しゃないはく)なんて、初めてかもな。」
千棘 「……………。
私もよ、
でも、楽しみ〜〜〜。
みんなとお泊まりでキャンプって、
感じで。」
蒼也 「夕飯は、
俺があらかじめ、岐阜県で買っておいた材料を使って、
カレーを作って貰います。」
千棘 「おっ、
蒼也くん、料理なら私に任せてよ。
高校時代とは違って、料理も上手くなったんだから。
美味しいカレーを、
楽やみんなに振る舞ってあげるは。」
万里花 「桐崎さん、
ソレなら私(わたくし)も、
料理しますは。
どちらが楽様に愛情を注げるか、
勝負しましょう。」
バチバチ……………。
千棘と万里花は、
お互いに火花を散らした。
楽 「まあまあ、ケンカするなよお前ら……………。
カレー作りくらい、仲良くやってくれよ……………。」
ソレから、約30分後……………。
千棘 「出来たわよー、楽。」
スッ
万里花 「出来ましたわ、楽様。」
スッ
千棘と万里花は、
自分が作ったカレーを、
同時に楽に差し出した。
千棘 「あっ、万里花、
楽は私のカレーを食べるんだからね。」
万里花 「違いますわ、
楽様は私(わたくし)のカレーの方が……………。」
楽 「まあまあ、ケンカするなよお前ら。
俺は両方とも食べるからな。」
千棘・万里花 「なら、どっちのを先に食べる、
の(ですわ)?」
楽 「……………。
悪いが橘、千棘に先を譲ってくれねーか?」
千棘 「やったぁっ!」
万里花 「……………。
まあ良いですわ。
楽様、私(わたくし)の分も、
あとで召し上がって下さいね。」
楽 「ああ、分かってるよ。」
そして……………。
千棘 「はい、ダーリン。
あーん♪。」
スッ
楽 「……………。
みんなの前で恥ずかしいな。」
パクッ
そう言いつつ、
楽は千棘が差し出してくれた、
カレーを食べた。
モグモグ……………。
楽 「美味いな……………。」
千棘 「ホント?」
楽 「ああ。
お前、やっぱり高校の時より料理、
大分上手くなったよ。
頑張ったな。」
スッ
パンッ
千棘 「ひゃうっ!」
楽は、
ご褒美に千棘の顎(アゴ)を叩いた。
第1巻 第447話 完