2017年 12月6日(水) 16:30
静岡県
「静岡ウキヨエ店」
入ってすぐの、大広間(おおひろま)、
館員さんB 「えー、ソレでは。
「水墨画体験」のお部屋は、
こちらになりまーす。」
スッ
スタスタ……………。
楽たち一同は、
館員さんのエスコートに従って、
館内の、「水墨画体験」の部屋に歩いて行った。
千棘 「……………。
ねえ楽。「水墨画」、なんて、
私、上手く描けるかなぁ?」
楽 「さあな。
お前の絵の上手さ次第じゃ無いか?
千棘、お前絵には自信があるのか?」
千棘 「うーん……………。
LAB(ラボ)の、服のデザインの授業で、
絵は何度も描いてて、
それなにりに自身があるまでにはなったけど、
やっぱり、「墨(すみ)」を使った絵なんて、
初めてねぇ……………。」
小咲 「まあまあ千棘ちゃん。
楽しくやろうよ。」
万里花 「むむむ……………。
「水墨画」、ですか……………。
日本人女性らしい、「嗜み(たしなみ)」、
ですわね……………。
また一段階、
楽様に相応しい女性になる為に、
ファイトですわ、私(わたくし)!」
冬吾 「よし、「星物書き(ほしものかき)」として、
「水墨画の描き方」、
体験取材して、覚えておきますか。」
蓮 「……………。
まあ、少しは面白そうだな。」
夜内(やうち) 「俺はどんな事にも、
前向きに努力するよ。」
蒼也 「……………。
まあ、息抜きくらいにはなるかな。」
館員さんB 「あっ、みなさん。
着きました、この部屋です。」
楽 「おっ、着いたか。」
楽たちが話してる間に、
「水墨画体験」の部屋に着いた。
ガチャ
館員さんは、部屋の扉を開けた。
楽 「へぇ〜〜〜……………。
こういう部屋か。」
「水墨画体験」のその部屋は、
結構な広さの、真っ白な床・壁・天井で、
部屋の真ん中に、白い長テーブルが置かれて、
その上には、墨汁・墨・筆・紙の、
「水墨画」を描く為のセットが、
10数人分、
その白い長テーブルの前には、
波、隈取り(くまどり)、富士山の絵が、
それぞれの、「水墨画」を描く為のセットの前に、並んでいた。
館員さんB 「えーー、みなさんには、
お一人様につき、1つのモデルの絵を選んで貰い、
1枚ずつ、そのモデルと同じ絵を描いてもらいます。」
集 「なるほど、モデルの絵があるのか。
そりゃ、描きやすい。」
館員さんB 「それでは、
みなさんそれぞれの、「モデルの絵」を、
選んで描いて下さい。」
楽たち一同 「はーい。」
スタスタ……………。
そして楽たち一同は、
それぞれの、「モデルの絵」の前に広がり……………。
スタッ
千棘 「さーて、描くわよ。」
楽 「頑張れよ、千棘。」
千棘は、楽の隣に座った。
それから、約10分後……………。
千棘 「……………。」
カキカキ……………。
千棘 「うーん……………。
波の水が跳ねてる部分が、
なかなか上手く描けない……………。」
千棘は、
「波の絵」を、「絵のモデル」に選んで、
描いていた。
ペチャッ
千棘 「あっ!」
千棘が描いていた墨汁が、
飛び散って、千棘の胸にかかった。
千棘 「やだぁ……………。」
楽 「ったく……………。
ほら。」
ゴソゴソ……………。
スッ
楽は、
ポケットからハンカチを出した。
スッ
プルンッ
千棘 「ひゃっ!」
楽は、
そのハンカチで、千棘の胸にかかった墨汁を拭いた。
楽 「おい、おま……………。
みんなの前で変な声出すなよ……………。」
千棘 「だって、あんたがいきなりそんなところ、触るから……………。
でも、ありがと。」
その頃、小咲、
小咲 「うーん……………。
なかなか上手く、描けない……………。」
蓮 「小野寺さん、
あんた絵はあまり描かないのか?」
小咲 「うん。
家では、お店の手伝いばっかりだし……………。」
小咲は、
蓮の隣で絵を描いていた。
小咲 「あーもう、私に絵の才能があったならなぁ……………。」
ガバッ
小咲は、
「モデルの絵」を、もっと近くで見ようと思って、
座っていた椅子(イス)から立ち上がった。
蓮 「ん?」
蓮は、
小咲のスカートのお尻の部分が汚れているのを見つけた。
蓮 「おい小野寺さん。
スカート、汚れてるよ。」
小咲 「え?」
蓮 「ほら。」
スッ
パンッ パンッ
蓮は、
小咲のスカートのお尻に付いていた、
墨を払った。
小咲 「ちょ、ちょっと!
弥柳くん……………。
そんなトコ……………。」
蓮 「あっ、悪りぃ……………。」
こんな感じで、
楽たちの「水墨画体験」は、
幕を閉じました。
第1巻 第464話 完