ニセコイ→マジコイ   作:カルマ1515

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第1巻 第464話 スイボク(静岡県)

2017年 12月6日(水) 16:30

 

静岡県

 

 

「静岡ウキヨエ店」

 

入ってすぐの、大広間(おおひろま)、

 

 

館員さんB 「えー、ソレでは。

「水墨画体験」のお部屋は、

こちらになりまーす。」

 

スッ

 

スタスタ……………。

 

 

楽たち一同は、

館員さんのエスコートに従って、

館内の、「水墨画体験」の部屋に歩いて行った。

 

 

千棘 「……………。

ねえ楽。「水墨画」、なんて、

私、上手く描けるかなぁ?」

 

楽 「さあな。

お前の絵の上手さ次第じゃ無いか?

千棘、お前絵には自信があるのか?」

 

千棘 「うーん……………。

LAB(ラボ)の、服のデザインの授業で、

絵は何度も描いてて、

それなにりに自身があるまでにはなったけど、

やっぱり、「墨(すみ)」を使った絵なんて、

初めてねぇ……………。」

 

小咲 「まあまあ千棘ちゃん。

楽しくやろうよ。」

 

万里花 「むむむ……………。

「水墨画」、ですか……………。

日本人女性らしい、「嗜み(たしなみ)」、

ですわね……………。

 

また一段階、

楽様に相応しい女性になる為に、

ファイトですわ、私(わたくし)!」

 

冬吾 「よし、「星物書き(ほしものかき)」として、

「水墨画の描き方」、

体験取材して、覚えておきますか。」

 

蓮 「……………。

まあ、少しは面白そうだな。」

 

夜内(やうち) 「俺はどんな事にも、

前向きに努力するよ。」

 

蒼也 「……………。

まあ、息抜きくらいにはなるかな。」

 

 

館員さんB 「あっ、みなさん。

着きました、この部屋です。」

 

楽 「おっ、着いたか。」

 

 

楽たちが話してる間に、

「水墨画体験」の部屋に着いた。

 

 

ガチャ

 

館員さんは、部屋の扉を開けた。

 

 

楽 「へぇ〜〜〜……………。

こういう部屋か。」

 

 

「水墨画体験」のその部屋は、

結構な広さの、真っ白な床・壁・天井で、

部屋の真ん中に、白い長テーブルが置かれて、

 

その上には、墨汁・墨・筆・紙の、

「水墨画」を描く為のセットが、

10数人分、

 

その白い長テーブルの前には、

波、隈取り(くまどり)、富士山の絵が、

それぞれの、「水墨画」を描く為のセットの前に、並んでいた。

 

 

館員さんB 「えーー、みなさんには、

お一人様につき、1つのモデルの絵を選んで貰い、

1枚ずつ、そのモデルと同じ絵を描いてもらいます。」

 

 

集 「なるほど、モデルの絵があるのか。

そりゃ、描きやすい。」

 

館員さんB 「それでは、

みなさんそれぞれの、「モデルの絵」を、

選んで描いて下さい。」

 

楽たち一同 「はーい。」

 

スタスタ……………。

 

 

そして楽たち一同は、

それぞれの、「モデルの絵」の前に広がり……………。

 

 

スタッ

 

千棘 「さーて、描くわよ。」

 

楽 「頑張れよ、千棘。」

 

 

千棘は、楽の隣に座った。

 

 

それから、約10分後……………。

 

 

千棘 「……………。」

 

カキカキ……………。

 

千棘 「うーん……………。

波の水が跳ねてる部分が、

なかなか上手く描けない……………。」

 

 

千棘は、

「波の絵」を、「絵のモデル」に選んで、

描いていた。

 

 

ペチャッ

 

千棘 「あっ!」

 

 

千棘が描いていた墨汁が、

飛び散って、千棘の胸にかかった。

 

 

千棘 「やだぁ……………。」

 

楽 「ったく……………。

ほら。」

 

ゴソゴソ……………。

 

スッ

 

 

楽は、

ポケットからハンカチを出した。

 

 

スッ

 

プルンッ

 

 

千棘 「ひゃっ!」

 

 

楽は、

そのハンカチで、千棘の胸にかかった墨汁を拭いた。

 

 

楽 「おい、おま……………。

みんなの前で変な声出すなよ……………。」

 

千棘 「だって、あんたがいきなりそんなところ、触るから……………。

でも、ありがと。」

 

 

その頃、小咲、

 

 

小咲 「うーん……………。

なかなか上手く、描けない……………。」

 

蓮 「小野寺さん、

あんた絵はあまり描かないのか?」

 

小咲 「うん。

家では、お店の手伝いばっかりだし……………。」

 

 

小咲は、

蓮の隣で絵を描いていた。

 

 

小咲 「あーもう、私に絵の才能があったならなぁ……………。」

 

ガバッ

 

 

小咲は、

「モデルの絵」を、もっと近くで見ようと思って、

座っていた椅子(イス)から立ち上がった。

 

 

蓮 「ん?」

 

 

蓮は、

小咲のスカートのお尻の部分が汚れているのを見つけた。

 

 

蓮 「おい小野寺さん。

スカート、汚れてるよ。」

 

小咲 「え?」

 

蓮 「ほら。」

 

スッ

 

パンッ パンッ

 

 

蓮は、

小咲のスカートのお尻に付いていた、

墨を払った。

 

 

小咲 「ちょ、ちょっと!

弥柳くん……………。

そんなトコ……………。」

 

蓮 「あっ、悪りぃ……………。」

 

 

こんな感じで、

楽たちの「水墨画体験」は、

幕を閉じました。

 

 

第1巻 第464話 完

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