ニセコイ→マジコイ   作:カルマ1515

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第1巻 第41話 ワタシモ 第1巻 第42話 ミカヅキ

楽 「あっ、千棘!?」

 

鶫 「お嬢、危険です!下がってて下さい!星獣に星神以外が挑んでも水星ウミヘビの時の様に………」

 

スッ

 

千棘は華からのプレゼント箱に入っていた2つの物を取り出した。

 

楽 「えっ!?」

 

鶫 「お嬢!?それは………」

 

蒼也 「!」

 

それは月の形をした錠剤と、まだ契約星獣が入っていないブランクの星匣だった

 

千棘 「私だって………」

 

楽 「え?アレって………」

 

蒼也 「お嬢!よろしいのですか?そんな貰った日に使うか決めてしまって!?」

 

千棘 「ありがとう蒼也君………でも私、もう覚悟は出来たから!」

 

ゴクンッ

 

千棘は星錠を飲んだ

 

千棘 「うっ!」

 

ピカーーー

 

千棘は楽が星錠を飲んだ時と同じ様に、銀色の光で輝き出した

 

蒼也 「お嬢!」

 

つぐみ 「あの光の属性は………やはり!」

 

? 「やっと私を表に出してくれる気になったのね。千棘」

 

千棘 「え?」

 

千棘は得体の知れない初めて聞く声と会話していた

 

千棘 「誰、あなた?」

 

? 「あなたは私の声を初めて聞くでしょうが、私はあなたの側にずっと居ましたよ。

やっと、名を教える時が来ました。」

 

千棘 「え!?」

 

? 「教えましょう。私の名はーーー」

 

キュイインッ

 

千棘を纏っていた光が纏まり、一つの形になって来た

銀色の小さい体に、長い耳が二本生えている

 

 

楽 「千棘、お前その星錠一体どこで………」

 

千棘 「三日月銀兎(みかづきぎんと) シルフ」

 

キュイインッーーッ

 

シルフ 「ふーー、やっと現世だわ。

ずっと待ってたのよ、千棘!」

 

千棘 「ええ、これからよろしくね。」

 

千棘の側には、銀色の光を纏った額に三日月のマークがあるウサギが立っていた。

 

千棘 「私は楽と一緒に新しい世界に行く。

だから、守られてばかりじゃなくて私も戦う!」

 

第41話 完

 

 

 

第1巻 第42話 ミカヅキ

 

楽 「あれが千棘の星獣………」

 

鶫 「やはり月の属性…」

 

蒼也 「まさか、渡したその日に覚醒して頂く事になるとは。」

 

キュイインッ

 

千棘の星匣はシルフから光を受けて、銀色になり兎の紋章が現れた

 

千棘 「これが私の星匣………」

 

シルフ 「千棘、来るわよ」

 

千棘 「え?」

 

シュッ

 

千棘 「わわっ!?」

 

千棘は蔓の鞭を飛んで交わした。

 

シルフ 「やっぱり、運動神経は申し分ないね。」

 

千棘 「ね、ねぇシルフ、私どうやって戦えばいいの?」

 

シルフ 「まずは剣の札から。」

 

千棘 「剣の札?ああ、コレね。

えーっと、確かここに差し込んで……」

 

カシャンッ

 

千棘の星匣 「剣の札(ツルギノフダ)」

 

シュンッ

 

千棘 「な…何コレ?」

 

シルフ 「それがあなたの剣の札よ。」

 

千棘の手には何枚もの銀色の三日月型の刃が現れた

 

千棘 「コレ…楽の刀より全然小さいじゃない!こんなのあいつに効くの?」

 

シルフ 「いいから投げてみて」

 

千棘 「え?投げる?」

 

ヒュンッ

 

千棘 「わわっ!」

 

再び植物星獣のツタが千棘を襲った

 

ヒョイッ

 

千棘 「えいっ!」

 

ヒュンッ

 

千棘

再び蔓の鞭をかわし、剣の札をツタに投げた

 

ガチャンッ ビチッ ビチッ

 

千棘 「あっ!」

 

千棘の月牙にツタは地面や壁に抑えられ、動けなくなってしまった

 

シルフ 「アレが植物型星獣の弱点よ。

植物型は意思を持たないから拘束から逃げるなんて複雑な動作は出来ない。

でも再生能力があるなら、ああやって拘束しておくのが一番よ。」

 

千棘 「な…なるほど。」

 

ビチッ ビチッ

 

植物型星獣のツタはまだ暴れている

 

シルフ 「さて、次はあの星獣の本体を探すわよ。」

 

千棘 「えっ!?本体?」

 

シルフ 「再生能力のある植物型星獣の大半は大体どこかに本体があって、ソレをツブさない限り何度でも再生するわ。」

 

千棘 「そっかあ…でも、どうやって探せば?」

 

シルフ 「この札を使って」

 

千棘 「えっ?これって…」

 

カシャンッ

 

千棘の星匣 「光の札(ヒカリノフダ)」

 

ピカーーー!!

 

千棘がその札を星匣に刺すと、シルフは銀色に眩しく発光しだした

 

楽 「わっ!なんだこの光?」

 

千棘 「眩し…」

 

シルフ 「千棘、下を見てみて」

 

千棘 「え?」

 

千棘が下を見ると、光で浮かび上がった床下の景色に、地上のツタと繋がっている緑色に光るチューリップが浮かび上がっていた

 

千棘 「アレが本体?」

 

シルフ 「ええ、木星チューリップね。」

 

千棘 「木星チューリップ?」

 

シルフ 「ええ、地下に本体の花は隠れて、再生能力のあるツタで快楽に浸ってる人間を襲う星獣よ。」

 

千棘 「とにかく、あの下の花をやっつければ倒せるのね?」

 

つぐみ 「お嬢!流石です。後は私がメガオンの放火でこの地面を破壊して………」

 

千棘 「そんな必要ないわ、つぐみ。」

 

つぐみ 「え!?」

 

千棘はそういうと、地面に拳を向けて大きく振りかぶった

 

楽 「ま…まさか?」

 

千棘 「てりゃあぁぁっ!!」

 

ドガーン

 

千棘が地面を殴ると、大きくひび割れて粉々になった

 

楽 「や…やっぱり………」

 

木星チューリップ 「キュロロッ!」

 

千棘 「あっ!出てきた!」

 

千棘が粉々にした地面から、木星チューリップの本体の花弁がむき出しになった

 

木星チューリップ 「キュロロッ!」

 

ヒュンッ ヒュンッ

 

千棘・つぐみ・楽 「わわっ!?」

 

木星チューリップは興奮したかのように、ツタを振り回しつづけた

 

蒼也 「ヤバい、外に出てきて環境が違うから混乱してんだ………俺の弓の札なら麻酔針を撃てるが、この肩じゃあ………」

 

橘 「その肩が治ればよろしいのですね?」

 

蒼也 「え?」

 

橘 「愛羊天皇(あいようてんのう) レム」

 

シュンッ

 

レム 「うーーん万里花、どうしたの?随分木星の光が漂ってるけど、私戦闘向きの星獣じゃないわよ?」

 

蒼也 「あ…あんた、天皇属性の星神だったのか?」

 

カシャンッ

 

橘の星匣 「癒の札(イヤシノフダ)」

 

キュイインッ

 

橘は蒼也の右肩に手を置き白い光を当てた、

するとたちまち蒼也の肩の土星バイソンに受けた傷が完治して行った

 

蒼也 「………恩に着る。」

 

カシャンッ

 

蒼也の星匣 「弓の札(ユミノフダ)」

 

ヒュッ ヒュッ

 

木星チューリップ 「キュロロッ!?」

 

蒼也が吹いた二本の吹き矢を食らった木星チューリップは、たちまち麻酔が効いたのか動きがニブくなった。

 

つぐみ 「よし!これで後は花を潰せば……」

 

千棘 「待ってつぐみ、私にやらせて!」

 

つぐみ 「お嬢………」

 

千棘 「カシャンッ」

 

千棘の星匣 「終の札(ツイノフダ)」

 

シルフ 「キューーゥ〜〜!」

 

ピカーー!

 

シルフは千棘が終の札を星匣に刺すと、再び銀色に強く発光して千棘の腕に止まり、

額の三日月のマークが満月になった。

 

シルフ 「千棘、このまま殴るのよ。」

 

千棘 「うん!」

 

ダッ

 

千棘 「てやーーっ!」

 

ドガァンッ

 

千棘がシルフを乗せた銀色に輝く拳を木星チューリップに放つと、大きく発光して木星チューリップの花弁は粉々になった

 

木星チューリップ 「キュロロォッ!」

 

バシュウッ

 

レオン 「ガォーー!」

 

メガオン 「グルッ」

 

ブウロ 「ホーー」

 

レム 「メェ〜〜」

 

シルフ 「キューー」

 

シュンッ シュンッ シュンッ シュンッ シュンッ

 

5匹の契約星獣が、次々と木星の光を吸収して行く

 

千棘 「やったーー!!私が倒したーー!」

 

楽 「アレが、千棘の星獣………」

 

第42話 完

 

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