AM:9:00 凡矢理大学 55号館
楽 「ふーう、やっぱりあの7人が揃うと心が何処か安心するわ〜〜〜」
? 「ん?どうした楽、お前が独り言なんて珍しい………」
楽 「あ、冬吾。オッス。」
教室で楽の隣の席に座って来たのは久野 冬吾(くの とうご)。楽の大学での級友の1人だ。
男性にしてはやや長めの耳を隠す程度に長く伸びた茶髪に、太枠の黒縁メガネを掛けている。
楽 「いや〜〜それがな、今日の朝の電車で高校時代にクラスで仲の良かったメンバーが久々に勢揃いしたんだ。
それも何の前触れも打ち合わせも無く。」
冬吾 「へぇ〜〜、そりゃいいな。俺なんか東京都に出て来てから、中高の奴らとは全然会ってねーからな。」
楽 「え?ああ、そっか。冬吾お前、他県から来たんだよな。何処の県だっけ?」
冬吾 「愛知県だよ。そこの江南市って市に住んでたんだ。」
楽 「愛知県かぁ、随分と遠くから来たんだな。
やっぱり、この大学がずっと行きたくて目指していた志望校だったからとか?」
冬吾 「いや、俺の場合は大学じゃなくてこの地方に来ること自体に意味があったんだ。
この大学は自分の学力レベルに合ってたから受けて受かっただけ。」
楽 「え?この地方自体?」
冬吾 「まあ、その内話すけど今は聞かないでくれよ。あ!教授が来たぞ、講義始まるぜ。」
楽 「ん?ああ………おう。」
そして楽と冬吾は講義を受け始めた。
その講義中に思いもよらない事態が起こるとはまだ知らずに………
第1巻 第90話 完
第1巻 第91話 コンラン
講義が始まってから数10分後
楽 「ふーう。……………なあ冬吾、大学の講義って自由すぎるよな。寝てる奴もザラにいるし、サボったり急行したりしてる奴も5分の1はいるし。」
冬吾 「まあ本来、大学の講義自体がそういうものだしね。時間割に講義を入れる事自体が自由選択だし、それも前期と後期それぞ15限ずつの2/3の10時間受講すれば単位が貰える。」
楽 「ホントに楽なもんだよな………。」
ハハハ………
コンッ……………コンッ……………
楽 「ん?」
楽と冬吾は何かを叩く音を耳にした
楽 「何だアレ?」
コンッ……………コンッ
楽と冬吾が目をやった先には学生の1人が教室の壁に頭を打ち続けていた
冬吾 「……………なあ楽、あの人以外も何だかこの教室の人達皆んなおかしくないか?」
楽 「そういえば……………」
スタスタ………スタスタ………
バッ バッ バッ
楽と冬吾が教室の各所に目をやると、ある生徒は一つの道を何度も何度も行ったり来たりしていた
また別の生徒は、寝たり起きたりを繰り返していた
楽 「一体、どーいう事何だコレ………」
同時刻 異変の起こっている楽と冬吾のいる55号館から少し離れた38号館
? 「フフフ………大分鱗粉による混乱が進んだわね。これから出て来るでしょう。」
第91話 完