ニセコイ→マジコイ   作:カルマ1515

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第1巻 第102話 アカイロ

万里花の星匣の白い天王星属性の光はどんどん輝きと強さを増していった

 

楽 「わわっ!!どうしたんだ橘?」

 

万里花 「それが私(わたく)しにも良く………私はレムに言霊を唱えた訳でも、星体技(せいたいぎ)を使っている訳でも………」

 

千棘 「アレ?楽、あんたのカバン見て!」

 

楽 「え? なっ!?」

 

楽のカバンも淡く光っていた。それも万里花や小野寺と同じ天王星属性の白い光が

 

楽 「どーなってんだ?俺の属性は太陽の筈だろ!?」

 

千棘 「!まさか!?楽、ちょっと鍵の箱を出してみてよ。」

 

楽 「ええ!?」

 

楽は自分のカバンから鍵と錠の入った箱を取り出した

 

ガチャ

 

楽 「え!?どーいう事だコレ?」

 

楽が箱を開けると、赤い鍵が光っていた

 

千棘 「こ…これは?」

 

シルフ (………どうやら、この鍵には星の光が仕掛けられていたみたいね。)

 

シルフが千棘に星の光のテレパシーで話しかけて来た

 

千棘 (あっ、シルフ!あんた、この鍵の光について何か知ってるの?)

 

シルフ (とにかく、私を実体化させて)

 

千棘 (う…うん!)

 

千棘 「三日月銀兎(みかづきぎんと) シルフ」

 

シュンッ

 

シルフは千棘の星匣から実体化した

 

シルフ 「やっぱり………この赤い鍵には星の光が込められているわね。」

 

千棘 「え?鍵に星の光が?」

 

楽 「どーゆう事だよシルフ?星札でも無い物に星の光って!?」

 

動揺した楽はシルフに問いかけた

 

シルフ 「上級の星神なら使える技術よ。

星の光を只(ただ)の物に込める技。

この程度のサイズの鍵やペンダントなら簡単よ。」

 

千棘 「え!?でもこのペンダントは、舞子君のおじさんの知り合いの人が作ったんでしょ!?」

 

楽 「だよなぁ?どーいう事だコレ?まさかその人が星神だったって事か?」

 

シルフ 「そこまで詳しくは分からないけど………まあいいわ、とにかく橘さん。

あなたに共鳴して光ったって事は、この鍵はあなたが持つべきものって事よ。」

 

万里花 「私(わたくし)がですか?」

 

万里花は少し困惑しながらシルフに聞き返した

 

シルフ 「星の光を込める術を持った人がやる技術の一つに聞いた事があるわ、そのモノに込めた星の光と同じ感情を自分の中で一番強い気持ちや覚悟として持った人に共鳴して光る様にする加工技術………まあアタシも、随分長い間千棘の中で眠って覚醒を待っていたからその加工技術の名前までは知らないけどね。」

 

万里花 「なるほど………」

 

シルフ 「楽、赤い錠の方もこの子に預けておきなさい。」

 

楽 「え!?いーのか?」

 

千棘 「え!?でもシルフ、コレって私達の錠と鍵と一緒で、ペンダントと鍵はそれぞれ別の人が持つべきなんでしょ?私達と同じ恋人同士………あ!」

 

千棘は何かに勘付いた

 

シルフ 「そうよ。星匣の中で話は大体聞いていたけど、その7組の鍵とペンダントを作った人が星神であんた達の「約束」について聞いているなら、赤いペンダントの方も橘さんの相手に反応する可能性が高いわ。」

 

橘 「私(わたくし)の相手……………ですか」

 

万里花は少し考え込んだ

 

橘 (そんなもの、楽様に決まっていますわ。

楽様が小野寺さんより桐崎さんを選んだからと言って、恋敵が変わっただけの話、楽様を諦めた訳では無いのですわ……………)

 

橘 (…………………………でも)

 

少しだけ間を置き、万里花は楽に答えた

 

橘 「……………分かりましたわ楽様、その赤いペンダントの方も、私が預かりますわ。」

 

楽 「え?ああ………」

 

スッ

 

楽は万里花に赤いペンダントを差し出した、

楽と千棘の橙(オレンジ)色の細長い形のペンダントとは違い、丸型から十字に半円が出ており、鍵穴の右下には黄色いマリーゴールドの花が2輪飾られている

 

楽 「あ!そういやあこの花って……………?」

 

万里花 「ええ楽様、この花は私のこの髪飾りと同じマリーゴールドですわ。

5歳の頃に天駆高原で楽様から頂いたこの髪飾りと同じ……………花言葉は………健康」

 

スッ

 

万里花か頭の左上に付けた、幼少期の楽から健康を願い貰い受けたマリーゴールドの髪飾りを見せた

 

楽 「どーゆう事だコレ?まさか………集のおじさんと羽姉(ユイねえ)の父さんの知り合いのアクセサリー職人は、星神だっただけじゃ無くて、橘と俺の間にあった事まで知ってたってのか!?」

 

千棘 「一体………どんな人なんだろう?」

 

楽と千棘が新しい7組のペンダントを作った人物について考えていると、万里花は2人とは対照的に新たな鍵と錠を受け取った事に一定の満足を覚え、別れの言葉を告げた

 

橘 「まあ………考えても仕方ありませんわ。

では楽様、桐崎さん、ご機嫌よう。」

 

サッ

 

万里花はそう言い残して、凡矢理駅の方に歩いて行った

 

第102話 完

 

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