カサカサ
学生A 「ん?」
楽達が友人の学生同士の会食をしているテーブルから少し離れた別のテーブルで、ある学生が何かの異変に気が付いた。
学生B 「ん?どーした?」
学生A 「いや……それが何だか、いきなり頭がクラクラして来て………ん?」
クラァ………
ガタンッ
学生B 「ん!?おい、どうした!?お前、大丈夫か?」
学生C 「え!?どうしたの里奈!?いきなり膝をついて?」
蛍(ほたる) 「え?何なのコレ!?」
冬吾 「あちこちでいろんな人が体調を崩したり………異変を起こしてる!?」
楽 「!」
楽 (なあレオン、コレもやっぱり………さっき言ってた木星ワームとか言う星獣の仕業(しわざ)なのか?)
楽は再び、頭の中で星の光によるテレパシーでのレオンとの会話、
いや、状況把握と作戦会議を始めた。
レオン (うん。木星ミミズは、あの3ヶ月前の千棘姉(ちとげねえ)の誕生パーティーに現れた木星チューリップと同じ木星属性の星獣だよ。)
楽 (木星属性………って確か、人が喜んだり嬉しくなったりする気持ちに反応する星獣だよな?)
レオン (うん。木星チューリップの場合は、本体の花弁が地中に隠れて、再生能力を持ったツタで人を襲うだけだけど、木星ワームの場合はもうちょっとだけ厄介だね………
人間の「快楽」の感情を食べて行って、「繁殖」するんだ。」
楽 「繁殖!?さっき言ってたやつか?」
レオン (うん。ワーム自体はその食べた+(プラス)の感情をエサにどんどん繁殖して増えて行くし、
その代わりに楽しさや喜びの感情を星の光として食べられた人達は、
それによって殆ど負の感情しか心に残らなくなっちゃう。)
レオン (だから、身体的には全く問題ない普通の体調でも、精神がうつ病やノイローゼの人並みに不安定で暗くなっちゃうから、それが体調にまで影響して急に体調を崩しちゃうんだよ。」
楽 「んなっ!?」
レオン 「だからこのままほっといたら、この大学のキャンパス中に木星ワームが広がってって、学生の子達が錯乱したり、体調不良でブッ倒れちゃうよ!?」
楽 「どーすんだよ?」
レオン 「とにかく、この建物の中は危険だし………これ以上被害が広まらない様にこの中で倒しちゃわなきゃ。」
楽 「なるほど………よーし、まずは………」
チラッ
楽は冬吾と蛍の方を見た
楽 「冬吾、蛍!何だかよく分かんないけど、この中にいたらヤバイっぽいぞ!
とりあえずはこの食堂の中から出よーぜ!」
冬吾 「え!?あ……ああ!そーだな!」
蛍 「そうだよ、やっぱり怖いし出てこーよ!」
タタタッ
楽、冬吾、蛍の3人は食堂のある18号館を後にして、建物の外の噴水のある庭に出た
冬吾 「………なぁ楽、中の人達のあの体調の異常、一体何だったんだ?」
楽 「んなもん、俺に聞かれても分かんねーよ!
俺、教授達にこの話伝えてくるから、お前らはここからあんま動かねーでくれ!
もし、またなんか変わった事があったら、LINEか電話してくれ。
じゃーな!」
タタタッ
そう言い残し、楽は18号館を後にした。
冬吾 「……………ふぅ〜〜〜。木星ワームは初めての筈なのに、随分と状況の飲み込みが早い。
楽の奴、随分と賢い星獣と契約してるみたいだな。
なぁ?お前もそう思うだろ?」
? 「そうだね。目覚めてからまだ半年程の筈なのに、オレとあんま変わんない星獣の知識だよ。」
蛍 「?冬吾、何の話をしてるの?というより………誰かと話してるの?」
冬吾 「あっ!いや………何でもねぇんだ………」
その頃、再び18号館
楽 「ふぅ〜〜〜。
何とか冬吾と蛍を外に避けさせたぜ。
あいつらに星神として戦ってるトコは、見せられねーからな。」
生徒D 「うぅ〜〜、何だかスっごく、気分が憂鬱になって来た〜〜〜。」
生徒E 「うう………お腹イタイ………」
今や木星ミミズの木星の光を奪う侵食は、18号館のマックにいた生徒全域に広がっていた。」
楽 「さてと………」
第114話 完