俺の高校生活は曇り後、晴れ   作:なうし

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運命の始まりは曇りから


出会いの始まりは曇り

4月1日の桜が舞い散る中、俺の心はワクワクの晴れて…いや、どんよりとした曇りの気持ちの中、東京の秋葉原にある高校に入学した。何故こんなにもどんよりしてるかと言うと俺は根っこからの人との会話が嫌いな陰キャラだからである。中学の時は友達も趣味も夢も無く毎日、笑う、泣く事すらなかったぼっちの学校生活を卒業まで過ごした。だが、ぼっちだった為かずっと勉強していた事もあり成績の面だけなら優秀だった。しかし、誰も俺を『頭がいい!』『凄い』と言ったりなどはせずに当然の様に空気扱いになっていた。だが、そんな事は気にはしてなかった。むしろ、何故俺は生きてるのか?と疑問を持っていた。それは今まで解いてきた難しい問題よりも更に難易度の高い問題だった。その問題を抱えたまま俺は高校生に今なった。俺の教室は1-4で席はラッキーな事に席は左端にある窓側の一番後ろの席だった。一番最初に教室に入った俺は即座に席に着き先生や生徒たちが来るのを勉強しながら待った。後々、生徒がどんどん入ってきて1人、また1人と増える度に騒がしくなっていた。中学の時と同じだなと思いつつ俺は静かに誰からも相手にされる事もなく勉強を続けた。その5分後には担任の先生が来てそこから3分間、入学式の整列順の話を聞きその話が終わった後に自己紹介をする事になった。当然だが俺は自己紹介が嫌いだった。自己紹介とは学校の中の嫌いな行事の一つだと俺は思っている。俺の出席番号が前の人が自己紹介を終わって行く度に俺にその時は近づき遂に俺の番となった。俺は嫌々な顔で席を立ち名前を述べて座った。クラスの奴らは『それだけ?』『何あれ?』など小声で口々に呟いていた。俺は『これでよし、再びぼっち生活の始まりだ』と心の中で呟いていた。その後次々と自己紹介を終えていよいよ最後の出席番号まで回ってきた。俺はもちろん興味などなく下を向いたまま沈黙していた。しかし、最後の出席番号の子が名前を述べる為に声を出した時に俺は顔を無意識のうちにあげていた。自分でも何故かは分からなかった。彼女は名前を述べ夢を語り席に座った。クラスの反応はイマイチと言うより担任も周りの生徒も驚いていたし俺も口を開けたまま沈黙の空間と1-4の教室はなった。しかし、彼女は恥ずかしがってる様子もなくガッツポーズをしていた。彼女の名前は優木せつ菜、俺から見ての勝手な彼女に対しての感想だが、髪は黒のロングで前髪は右に流す感じにし、ヘアゴムで結び垂れ流されているの対してスタイルは良くてはっきり言うと俺好みの女である。因みに夢はみんなに大好きを届けれる様な世界を作る事だぞうだ。俺は彼女は数少ない好みの女性ではあるが夢の内容を聞いたのを差し引いて100点中50点の印象となった。そもそも夢がない俺に点数をつけられなんて嫌だろうなとか思いながら自己紹介は終わり入学式となった。入学式も終わり俺は家に帰ろうと徒歩で20分の秋葉原駅まで歩いて行った。そして、切符を買い電車の中に乗り、珍しく人は少なく席に座ることができた。しかし、普段ならあり得ないが俺は彼女の事を何故か入学式も今も考えていた。その理由は分からずに顔が好みだから?夢が印象に残っていたから?など考えては考えてうつむきながら試行錯誤を繰り返した。その時である、俺の肩をトントンと優しく叩いてきた人物がいた。その人物とはまさかの彼女、優木せつ菜だった。俺はびっくりして席を立った。人に肩を叩からたのは中学1年生の先生に授業を寝てる時に起こされた時以来である。そんな事を思い出しながら俺はせつ菜に『ど、どうしたの?』と話しかけた。せつ菜は微笑みながらこう言った。『クラスメイトの方でしかも席が隣の方だったので友好関係を深めたくて声をかけたのですが気づいてくれなかったので肩を叩きました!もしかして、何か悩み事とか考えてましたか?それなら私、力になりますよ!』と彼女は返事を返してきてくれた。

そう、彼女との出会いがきっかけとなりここから俺の曇りだらけの予定だった高校生活が晴れるまでの物語が始まる。完①


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