ポケットモンスター the master road 作:海苔巻000
「な、なんだココ?」
リオは戸惑いながらもポツンと建っている一軒家の扉を開いた。
中には物腰の柔らかそうな老夫婦がカウンターに座っていた。
「あの、ここは?」
「ここは育て屋。ポケモンを預かって育てるところさ。2匹以上預けるとタマゴが見つかることもあるんだよ。
」
「あ、じゃあその人達は…。」
「あの人たちはタマゴを孵化させてるんだよ。ポケモンのタマゴは親が温め、動けばすぐに孵化するからね。
「……なるほど。」
だからと言ってあんな必死な形相でタマゴを作りまくるのは何なんだろうか。
そう考えながらリオは外に出た。
今は2匹しかポケモンがいないし、預けるべきではないと判断したからだ。
もう一度草むらに入ってポケモンを探そうと考えて茂みに行くと声が聞こえてきた。
「チッ、こいつもハズレか。」
一人の男がいて、そう呟いていた。すると男はモンスターボールのスイッチを押して中のポケモンを茂みに追いやった。
「おい!」
いま、この男は自分のポケモンを捨てたのだろう。その現場を見てしまったからには放置するわけにも行かない。
「なんだよ。」
男がジト目でリオの方を見てくる。
「今、ポケモン捨てたのか?なんでだよ。」
「弱かったからだよ。」
あまりに身勝手な理由に憤慨する。弱いから捨てるのか。旅していた仲間ではないのか。しかし帰ってきたのは予想外の言葉だった。
「こいつはさっき生まれたやつだよ。弱かったらそりゃ捨てるだろ。お前厳選してないの?」
「厳選?」
リオにとって理解できないことだらけだった。産まれたばかりのポケモンを捨てることも、何もかも。
「生まれたばっかのポケモンはみんな弱いだろ!それに生態系だって……!」
「なんだ、お前初心者か。てか、この辺の生態系なんかもう手遅れだろ。珍しいポケモン、来る途中で見ただろ。」
「あ……。」
そう言えばそうだ。あのミミッキュも、捨てられたポケモンだったのだろうか。
ならここのトレーナーはみんな厳選をしているのか。
ポケモンをみな、捨てているのか。
「俺とポケモンバトルしろ!弱いポケモンなんかこの世にいないって、思い知らさせてやる。」
そう言うとリオはモンスターボールからヒトカゲを繰り出した。
「ふん、厳選してないポケモンなんて取るに足らねぇよ。こいつで充分だ。出ろ、ファイアロー。」
男はそう言うとモンスターボールから赤い鳥のようなポケモンを繰り出して指示を出した。
「一撃で吹っ飛ばしてやる。"ブレイブバード"。」
そう指示をだすとファイアローはそれに応えるように青い光に体を包み込ませ、ヒトカゲに突っ込んできた。
「ヒトカゲ!避けて、"フレアドライブ"!」
リオが自身の最高打点の技を指示する。
ヒトカゲはその指示通りに動き、ファイアローに一撃を加えた。
すると男は心底驚いたように目を見開いてこちらに問いかけてきた。
「そいつ、"フレアドライブ"なんか使えるのかよ。なんだ、お前も厳選してんじゃねぇか。」
「そんなわけねぇだろ。こいつは研究所から貰ってきたやつだ!」
「へぇ……。じゃあそいつ捨てられてきたんじゃねぇの?」
その声を聞いたヒトカゲは本当に怒ったように男に叫んでいた。
そしてヒトカゲは指示も聞かずに飛び出していった。
「ふん、"ブレイブバード"」
男は冷めた目でヒトカゲを見るとそう指示をする。
ファイアローは再び光をまとうとヒトカゲに突進した。
「ヒトカゲ!避けろ!」
しかしその指示は間に合わず、攻撃はヒトカゲに直撃してしまった。
あまりの威力でヒトカゲはリオの後ろの木に激突して気を失ってしまった。
「ヒトカゲ!」
リオの呼びかけにもヒトカゲはピクリとも動かない。
完全な敗北だった。
「お前が俺と同じ場所に立つならそいつとじゃ無理だよ。そいつにはこいつを食わせとけ。じゃあな。」
そう言うと男は去り際にリオに木の実を投げた。オレンのみではないようだが、梨のような形の木の実だ。
「くそ……。」
リオは疑いながらもヒトカゲに木の実を食わせると悔しげにそう口にした。厳選をすれば確かに強くなるのかもしれない。
だがリオはあの男のやり方は間違っていると言う考えは曲げなかった。
いつかあのトレーナーを倒してやろうと、リオはヒトカゲの回復を待って再び特訓に向かった。
なんか迷走してきた感が…w
ヒトカゲって何気に負けるの初めてでは。
ヒトカゲが焼き鳥に負けたのは前のプテラと同じでレベル差ですね。
どんなに厳選してもレベル差だけは埋められません
このあとの展開マジで思いつかないんで失踪する可能性が微レ存