ポケットモンスター the master road 作:海苔巻000
街が見えなくなったところでリオはポケモン図鑑を取り出してヒトカゲについて調べ始めた。
ポケモン図鑑は出会ったポケモンをカメラで認識して情報を瞬時に出す機能とスキャンした自分のポケモンのデータを見る機能がある。
このポケモンは
リオはその技を確認しようとしているのだ。
ポケモン図鑑に記されていた情報を確認するとヒトカゲのデータが記されていた。
ヒトカゲ とかげポケモン No.004 タイプ:炎 特性:もうか
♂
覚える技
げきりん タイプ:ドラゴン 龍の舞 タイプ:ドラゴン
フレアドライブ タイプ:炎 噛み砕く タイプ:悪
「……俺が知ってる技と違う。」
リオの知っているヒトカゲの技構成と言えばひっかく、なきごえくらいだ。後はひのこくらいか。
しかしリオのヒトカゲの技は全く見たことの無い名前の技ばかりだ。
「なんなんだ?お前は?」
リオは自身の選んだ相棒の入るモンスターボールにそう語りかけるがその問にヒトカゲが応えることはなかった。
その時、近くの草むらから1つの視線を感じた。
「誰だ!?」
リオが大声を上げながら振り向くとそこには紫色の身体をしたネズミのようなポケモン、コラッタがいた。
こちらが気づいたと分かるとコラッタは"でんこうせっか"で素早くリオの後ろに回る。
「うわっ!い、行け!ヒトカゲ!」
狼狽えながらもリオは何とかモンスターボールの開閉スイッチを押してヒトカゲを繰り出した。
ヒトカゲは目の前のコラッタを見つめて臨戦態勢に入る。
「よし……!ヒトカゲ、えーと"げきりん"だ!」
リオはさっき図鑑で見た技の名前を口にするがヒトカゲは全く無視して動かない。
「おい、ヒトカゲ?どうした!?」
ヒトカゲはリオの声に反応してこちらを睨んでからようやく動き出し、技を放った。
──"フレアドライブ"を。
ヒトカゲの放ったその技はリオの命じたげきりんという技とは思えない攻撃だった。
炎を纏い、コラッタに向かって突進するその攻撃はドラゴンタイプのげきりんではなくほのおタイプの技のようだった。
その技を見てリオは「まさかあれ、"フレアドライブ"か?」と呟く。
確かにドラゴンタイプのげきりんと言うよりはほのおタイプのフレアドライブの方がしっくり来るかもしれない。
そのヒトカゲが放った技はコラッタにクリーンヒットし、一撃でコラッタの体力を奪い去っていった。
その間にリオがさっきヒトカゲが打った技名をポケモン図鑑で確認するとそこには"フレアドライブ"と記載されていた。
「……やっぱりか。」
リオはため息をついて図鑑をしまうとヒトカゲにその技を打った理由を聞こうとヒトカゲに近づいて手を伸ばした。
するとヒトカゲはその手をすり抜けてリオのズボンのポケットに入っていたモンスターボールの開閉スイッチを勝手に押してモンスターボールの中に入っていってしまった。
「え?ちょ、ヒトカゲ?」
リオは驚いてボールの中に語りかけるがヒトカゲからの反応はない。
リオはこれからへの不安を感じながら次の街へ向かっていった。
「ようやく見えてきた……。」
一番道路を抜けて街の門が見えてきた安心感からリオはそう口にした。
その時、目の前を大量のジグザグマの群れが横断した。
「!?なんだ?」
驚いて立ち往生してるとそのジグザグマを追うように1人の少年が草むらから出てきた。
「あれ、リオ?」
その少年はリオの方を向いてリオの名を口にした。
リオの目の前に現れたその少年は幼馴染のカインだった。
ありがとうございましたー