ポケットモンスター the master road 作:海苔巻000
「お前こんな所で何してんだよ。」
早くも再開した幼馴染にリオは質問をする。
寝坊をした自分よりもこの2人はずっと早く旅立ったからもっと先に進んでしまっていると思っていたのだ。
「何って、ジム戦のために強いポケモンをゲットしようとしてたんだよ。」
「え?じゃあさっきのジグザグマの中に強い奴がいたのか?」
なら呆然と突っ立ってないで捕まえておけば良かっただろうか、とリオが考えているとカインは呆れたように
「そんな訳ないだろ。」
と言った。
「あのジグザグマの群れを纏めてるリーダー的なポケモンをゲットするんだよ。ポケモンの群れは基本的に実力至上主義だからな。」
リオは、なるほど、やはりカインは自分よりもずっとよく考えている。と思った。
思えばカインは子供の頃から3人の中で1番頭が良かった。
「そんなことよりリオもポケモン貰ったんだろ?バトルしようぜ。」
カインはリオのモンスターボールを見てそう言った。
「え、でもさっきのジグザグマは?」
「とっくに見失っちまってるよ。」
そう言うとカインは懐からモンスターボールを取り出して開閉スイッチを押した。すると中から緑色のトカゲのようなポケモンが出てくる。
リオが即座にポケモン図鑑でそのポケモンをスキャンするとそのポケモンの情報が瞬時に出てくる。
「ツタージャ、イッシュ地方のポケモンか。」
「ああ、お前もポケモン早く出せよ。」
「……ああ。」
だがリオはあまりバトルに乗り気ではなかった。
理由はさっきの命令無視。だがリオはしぶしぶモンスターボールを取り出してスイッチを押しながら
「行け!ヒトカゲ!」
と、掛け声を上げた。
それと同時に中からヒトカゲが出てくる。
「なるほど、ヒトカゲか。相性悪いな。」
等とカインが冗談めかして言う。
「頼むぞ、ヒトカゲ!"フレアドライブ"!」
だがヒトカゲはその命令を無視して動かない。
「……っ。」
「おいおい、お前自分のポケモンに認められてねぇのかよ。」
そのカインの言葉に何も言い返すことが出来ずにリオは舌を噛む。
「しかも、"フレアドライブ"って……。お前のヒトカゲも変な技覚えてるのか。」
そう言うとカインはツタージャの方を見て技を指示する。
「行け、"マジカルリーフ"!」
その時ツタージャの尾から葉っぱのようなものが現れてヒトカゲに襲いかかった。
『カゲ!』
ヒトカゲはその攻撃を見て1度は避けるがその葉っぱは追尾してきてヒトカゲに直撃した。
「ヒトカゲ!」
だがヒトカゲはすぐに体制を整えて臨戦態勢に入った。
「へー、お前のヒトカゲ強いんだな。でも今の攻撃ならあと2,3発当てれば流石にそのヒトカゲも倒れるだろ。」
恐らくカインの言う通りだろう。多分相手のツタージャはこちらのヒトカゲよりも経験を積んでいる。
「頼む、ヒトカゲ!言うことを……。」
そう言い終わる前にヒトカゲはツタージャに炎を纏って突っ込んでいった。
「うお、マジで"フレアドライブ"使えんのかよ。」
ツタージャは何とか避けようとするが間に合わず、ヒトカゲのフレアドライブが直撃する。
「倒したか!?」
しかしツタージャは悠然と立ち上がりカインの方に下がった。
「やるな。ツタージャ、動きを鈍らせるぞ。"へびにらみ"!」
ツタージャはもう一度炎を纏おうとするヒトカゲを睨みつけた。するとヒトカゲが微量な電気を纏い、纏おうとしていた炎が消え、動きが鈍くなる。
「これは……!?」
「まひ状態だ。相手の筋肉を鈍らせて動きを制限する状態異常。確かにそいつは強いけど俺の勝ちだな。」
カインはそう言うとしてやったりという顔でほくそ笑んだ。
「くっ…、ヒトカゲ!頼む、俺の言うことを…。」
その時、リオは考えついた。ヒトカゲに言うことを聞かせるのではなく、
「ヒトカゲ!俺と一緒に戦ってくれ!」
上下関係ではなくあくまでポケモンとトレーナーは対等。ヒトカゲはそんなトレーナーを求めていたのかもしれない。ヒトカゲはこちらを見てニヤリと笑い、初めて大きく声を上げた。
なんかむっちゃ話のテンポ悪い気がする。
あ、あとこの話のポケモンバトルはダメージ計算機で計算してます。決して適当に多分耐えるでしょ、的な感じではありません。
少しレベル差があるとはいえツタージャってヒトカゲのタイプ一致フレドラ耐えるんだなぁってちょっとびっくりしました