ポケットモンスター the master road   作:海苔巻000

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よろしくお願いします


マニルジム

「また寝坊したー!」

そう言いながらリオが布団から飛び上がってすぐ準備してから部屋の外に出た。

 

もうカインはとっくに出発してるんだろうな。と思いながらロビーに出るとそこにカインがニコニコしながら立っていた。

 

「あれ、お前待っててくれたのか?」

リオが笑いながら言うとカインは何も言わずにバッジケースをポケットから取り出した。

そこには黒い丸が描かれた白いバッジがあった。

マニルバッジだ。

 

「あ!お前……。」

「お前大事な時はいつも遅刻してくるよな。シアにもあんまり差を付けられたくないし先に行かせてもらうぞ。」

そう言うとカインはバッジケースを閉まって去っていった。

「くそー!」

先を越されたという悔しさからリオは憤慨しながらダッシュでジムに向かった。

 

やがてリオの前に1つの黄色い建物が現れる。マニルジムだ。

 

トレーナーとしての腕試しに最も最適なジム戦。リオは今、それに挑戦しようとしていた。

 

「たのもー!」

道場破りのような声を出しながらリオがジムの門を勢いよくこじ開ける。

すると中に1人のボーイが立っていた。

「いらっしゃいませ、ジム戦ですか?」

ボーイはリオの方を見据えるとそう尋ねる。

リオが肯定の意を示すとボーイはリオのトレーナーカードとバッジケースの中身を確認するとリオをジムの奥へと案内した。

 

リオが案内されるままに進むとそこには巨大なバトルフィールドがあった。

そこの奥には1人の黒髪の青年が立っていた。爽やかな印象の好青年でまっすぐとこっちを見据えているこの青年の手にはモンスターボールが握られていた。

ボーイが何かを言うと青年はボールを構えてから自己紹介を行う。

「僕はマニルジムジムリーダーのカイト。挑戦者ですね。早速始めましょう。」

テンポよくそう言うとフィールドの真ん中にたったボーイがルール説明を行う。

「使用ポケモンは1匹ずつ。どちらかが倒れた時点で勝者が決まります。審判は私が努めさせていただきます。それでは両者ポケモンを出してください。」

「行け、ビッパ!」

ボーイの説明が終わるのを待ってカイトがモンスターボールからポケモンを繰り出す。小さなビーバーのようなポケモンだった。

見るからにノーマルポケモン。ジムにはそれぞれタイプによって別れているがここはノーマルジムということなのだろうか。

そんなことを考えながらリオもモンスターボールに手を伸ばした。

「行け、ヒトカゲ!」

ヒトカゲがやる気十分といった感じでビッパを睨みつける。

「それではバトル……。」

リオの初めてのジム戦が

「開始!」

始まった。

 

「行くぞ、ビッパ。まずは小手調べだ。"たいあたり"」

その指示を聞いたビッパが突っ込んでくる。基礎技の"たいあたり"だ。

ヒトカゲはそれを真正面から受け止める。

「いいぞ、ヒトカゲ!そのまま投げてくれ!」

そう言うとヒトカゲはビッパを思い切り真上に投げた。

ビッパは空中で何も出来ずにいた。

「よし、ヒトカゲ!"げきりん"!」

宙に浮いたビッパは避けることが出来ずに"げきりん"が直撃し、受け身も取れずに地面に突撃するが何事もなかったように立ち上がる。

「ビッパ、"まるくなる"。からの"ころがる"。」

そう言うとビッパは体を丸めて高速でヒトカゲに向かっていった。

ヒトカゲはそれを真正面から"げきりん"で迎え撃つ。

2体の攻撃はぶつかり合うが、すぐにヒトカゲが押し負けた。

幸いにも直撃はしなかったためまだ動けるがダメージが大きい。

しかしビッパがヒトカゲを休ませるつもりもなく再び突っ込んでくる。

先程の攻防で"げきりん"が切れたヒトカゲは混乱しながらも紙一重で攻撃を避ける。

ビッパの"ころがる"状態は解除されるが追い打ちをかけるように再び攻撃態勢に移った。

「"ずつき"。」

そう指示を受けたビッパは全速力でヒトカゲの方に飛んでくる。ヒトカゲはなんとか顔の前に腕を置いてダメージを軽減する。

「よし、"りゅうのまい"!」

不幸中の幸いと言うべきか、"ずつき"の衝撃でヒトカゲの混乱状態が解けたのでビッパに改めて向き直る。

「変わった技を使いますね。ビッパ、続けて"ずつき"」

さらに連続でビッパが突っ込んでくる。しかし龍の舞を積んだヒトカゲはビッパの攻撃をかわしてカウンターの形をとる。

いまのヒトカゲの傷ついた状態では反動に耐えきれるかわからない。ならば……。

リオはお世辞にも回転の早いとは言えない頭を回転させて考える。

「よし、ヒトカゲ!"かみくだく"!」

ヒトカゲはビッパに飛びかかってビッパに思い切り噛み付いた。

するとビッパは身体が少し痙攣し始める。

「よし!」

リオは運良く自分の狙い通りに行ったことで思わずガッツポーズをとる。

「なるほど、防御を下げてきましたか。」

カイトが感心したように頷く。レベル差のあるビッパとの試合でのリオの切り札だ。

「よし突っ込め!ヒトカゲ!」

ヒトカゲは指示通りにビッパに突っ込む。

「ビッパ、"まるくなる"。そして"ころがる"。」

ビッパは再び先程のコンボでヒトカゲに襲いかかる。

いくら防御が下がっていても押し切れば問題ないというカイトの判断だ。

しかしリオはヒトカゲに技の指示をしていなかった。

ヒトカゲもその意味を理解していた。

 

ヒトカゲはぶつかる直前に真上に攻撃を避ける。

最初から真っ向勝負をするつもりはなかったのだ。

「よし。"げきりん"!」

ビッパにヒトカゲが真上から攻撃を当てる。

本来"まるくなる"で防御が上がっているビッパはこの攻撃はギリギリ耐えるはずだったが"げきりん"が偶然急所にあたり、気絶した。

「ビッパ、戦闘不能!よって勝者チャレンジャーリオ!」

審判のボーイがビッパの方を見てからそう宣言する。

「よっしゃ!」

喜びからリオは思わずガッツポーズを取った。

カイトはケースからジムバッジを持ってきてリオに手渡した。

「これがマニルジムで実力を認められた証、リーグ公認のバッジだよ。これが8つ集まればナショナルリーグの挑戦権が得られる。」

そう言いながらリオのバッジケースにバッジがはめられる。

トレーナーの憧れであるチャンピオンになるための第一歩。

リオはそのジムバッジを入れたケースを握りしめて「ありがとう。」と一言言った。

 

そしてリオはジムを出て、2番道路に向かった。




ありがとうございました
とりあえずマニルタウンの話はおしまいです

今までで1番長くなりましたねw2500文字越えたしw

ダメージ計算にミスが生じてかなり執筆に時間かかりました
文章力と書く速度が欲しいです…w
この作品は設定を微塵も練らずに行き当たりばったりでかき始めましたがリーグ関連だけはきちんと作りました

割と長くなる予定なのでこれからもよろしくお願いします
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