天星剣王憑依録   作:ジャガルナ

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稚魚きくうしでも良くわかる前回のあらすじ


剣王(偽)「十天衆なんかには入らない!絶対にだ!(断固たる意志)」


剣王(偽)「ウ―ノおじいちゃんには勝てなかったよ(虚無)」


剣王(偽)、ぐう畜と解逅す

「それじゃあ、そっちは頼んだよ。私と君で丁度4人ずつだ。」

 

 

「りょ~か~い・・・」

 

 

ふよふよと去っていくちまっこいじいさんに手を適当に振りながら返事をする。そうだよ!捕まったんだよ!晴れて十天衆(仮)だよ!故郷を出て5年余り、ガッツリ補足だよ!ふざけろFUCK!

 

 

俺だってなあ、はじめは島から出ずにゆっくり過ごしたかったよ!でもさ、故郷の島、なんもないんだわ。もうなーんにも。お見合いで「趣味?鍛練・・・ですかね。日課?鍛練・・・ですかね。(修羅道)」ってなっちゃうレベルでなんにもない。

 

 

そんでなにもないわけだから収入も微々たるものなわけで、さすがにこれは・・・って思ったのよ。それを村長に相談したら「騎空士になって依頼を受ければいいんじゃないか?」とか言い始めたわけ。目立てば目立つだけどこかにいるウ―ノに目を付けられる可能性が高まるから普通に考えて無理だし、「何言ってんだこのハゲ!こっちは島から出たらもう死亡フラグなんだよ!」って懇切丁寧に説明してやった。で、その翌朝起きたら乗り合いの騎空艇だったのよ。

 

 

 

起きたら乗り合いの騎空艇だったのよ

 

 

びっくりしたよね。起きたら縛られて最低限の荷物と路銀持たされてお空へぽい。村長の人間としての倫理観はどこへ逝ってしまわれたの?お空の爺婆は揃いもそろってイカレかよォ!?

 

 

でも今さら騒いだところで故郷に折り返してくれるわけもないし、その場は落ち着いて他の島に着いてから考えることにした。一旦他の島で降りてからまた故郷行きの艇を待てばいいからね。てんせいけんおうはかしこいんだ。

 

 

それでまあ、ちゃんと島には着いた。事故もなく、無事にね。そこまではいいんだ。でもね。

 

 

 

財布をスられた。

 

 

 

そりゃそうだよ、だって俺艇に乗ってる時気絶してた時間が大半だったもん。隙だらけだよ、財布くらい簡単に取られるよね!しかも乗り合いだから人がごちゃごちゃしてるし、どこで誰がなにをしてるのかなんて詳しくは分からないしで犯人も分からん。オワオワリ( ^p^)ってかんじだ(虚無)

 

 

まあ幸い説明したら船長には分かってもらえたから憲兵に突き出されずには済んだんだけど、「ここで許しても先立つものがないと困るだろうし、君を手放しに許したら他の無賃乗客も許さないといけなくなるから」って言われたのよね。まあ、商売は嘗められたら終わりだからね、甘えは許されない。

 

 

じゃあどうすればいいんですかね?って聞いたら「見た感じ良い体♂してるみたいだしよろず屋に依頼を出すからそれを達成してくれればええで」と。ここでシエテに天啓下る---!

 

 

 

「こんにちわ~よろずやシェロカルテへようこそ~」

 

 

 

ですよねーーーーッ!

 

 

 

 

---時間は5年ほど前に遡る

 

 

シェロカルテ---それは天上に輝く至高の星。ぷに穴と一部界隈にて崇め奉られるハーヴィン族、その極点たる究極生命体。そこが鉄風雷火の血煙る戦場であろうとも、呼ぶ者あらば颯爽と顕れる、全騎空士のお伴。バハムートといった伝説の星晶獣であろうとも、「あ、カードで。」のひと声で手に入れてしまう、まさにキングオブYO☆RO☆ZU☆YA---!

 

 

そんな彼女が、俺の目の前にいる。相手にそんな気はなかろうと凄まじいプレッシャー・・・!ちびりそう。

 

 

 

「大丈夫ですか~?顔色が悪いですけど~。」

 

 

「うん、だいじょぶだいじょぶ。」

 

 

ほんとは全然大丈夫じゃないが。今すぐ逃げたい。大体シェロカルテと顔を繋ぐってことは必然的にウ―ノに近付くってことだぞ!?

 

 

ウ―ノがいつ頃から十天衆結成を目論んでるのかは知らないけど、シェロ畜の情報収集能力を鑑みればウ―ノがシェロ畜を頼るのは確定的に明らか。そしていざウ―ノが情報を聞いた時にシェロ畜が俺の情報を伏せてくれるとは考えづらい・・・詰んでるぅ・・・無理くぼですし。

 

 

・・・依頼で剣拓を使うのはやめとこう。どこにシェロ畜の目があるかもわからないし、いざって時以外は剣一本で頑張ろう。それを続けてシェロカルテに「普通」って評価を下してもらえたら俺の勝ちだ。そうすればウ―ノが聞きに来ても俺の情報は出されない。完璧な作戦ですねこれは・・・自分が恐ろしいぜ、フフ・・・。

 

 

 

「それじゃあ~まずは騎空艇の修理材の護衛をお願いします~あとは~これをどうぞ~。依頼主さんからの前金ですよ~。」

 

 

「お~ありがたいね、じゃあいってきま~す。」

 

 

 

ここから始まるんだ、俺のスローライフがな・・・!

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