天星剣王憑依録   作:ジャガルナ

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ぷに穴超新星のシェロ畜はスフィア到達者なので鋼の意志力限界突破してて剣王(偽)では永遠に勝てません。南無!


剣王(偽)、弄ばれる

「んにゃぴ・・・知らない天井だ(ノルマ達成)」

 

 

「あ、起きましたか~?」

 

 

「・・・おはようございます・・・。」

 

 

チ"ク"ショ"ウ"メ"ェ"ッ"!

 

 

 

 

 

 

 

「いや~依頼人さんに聞きましたよ~すごかったらしいですね~。」

 

 

「はは・・・ありがとう・・・。」

 

 

 

どうやら、俺もあのおじさんも生きているらしい。五体満足で生き延びれたのだから初陣としては最上の結果ではなかろうか。きっとそうである。

 

 

とはいえ、だ。

 

 

 

「それで、あの魔物の群れはどうなったの?」

 

 

「はい~、シエテさんが減らしてくれたおかげで討伐も恙無く終わったそうです~。怪我人は何人か出ましたが、死者はゼロだそうで~。お手柄ですね~。」

 

 

「そっかー・・・よかったー・・・。」

 

 

 

どんどんぱふぱふーじゃないんだよなあ。下手したらこの街が落ちてたんですけどね。まあ、シェロちゃんだし、これくらい肝据わってて当然なのかなぁ・・・。

 

 

 

「それにしても、本当にすごかったらしいですね~。シエテさんをここまで運んできたおじさんが興奮しながら言ってましたよ~。『一刀のもとに軍勢を薙ぎ倒した』とかなんとか~。」

 

 

「あのハゲ剣の錆びにしてやる」

 

 

 

なに一番言っちゃいけないやつに言ってるんだよォ!?不測の事態があって仲介人にも報告の義務があるのは分かるけど!分かるけどそこはもうちょっと穏当な言い方があっただろ!一刀で軍勢薙ぎ倒すとかまんま怪物じゃねえか!さすがにそこまでじゃなかったよ!

 

 

まだだ、まだ間に合う。誤魔化すんだ、訂正しろ・・・!唸れ俺の2枚舌・・・!

 

 

 

「やーさすがにそこまでじゃないよ。誇張入ってるんじゃないかなって!ぼくそうおもうな!」

 

 

「うふふ~そうですか~。」

 

 

あかんわこれ、いくらなんでも口下手すぎるよね俺。見ろよ、シェロちゃんの余裕そうな顔。見た目ちびっこなのにお姉さんみがしゅごい。やっぱりぷに穴は業が深いんやなって。

 

 

まあ最後にイレギュラーはあったけど、今生きてるんだしこれで故郷に帰れるよ。騎空艇の運賃も払ったし、借金もない。後ろ髪を引かれることもなく安心して帰れるで。

 

 

 

「それでですね~シエテさん。ものは相談なんですけど~。」

 

 

「んーどしたの?」

 

 

 

「もしよかったらでいいんですが~、これからもシェロちゃん経由で仕事を受けてみませんか~?色々と融通しますよ~。」

 

 

「結  構  で  す  !」

 

 

 

言うと思ってたけど嫌に決まってんだろボケがァ!興味引かれたのは分かるけど情報の精査くらいしてよぉ!おじさんの言ってること誇張だから!真に受けないでちゃんと調べて(懇願)

 

 

融通ってところにめちゃくちゃ魅力を感じたけど!感じたけども!でもウ―ノと出会う確率は少しでも下げたい。すでに手遅れ感が出てるけど、この島だっていっちゃなんだが交流も少ない田舎みたいなもんだ。いくらなんでもこの島の出来事が他の島に噂で広がることはほぼほぼない・・・と思いたい。一応あとで町の人たちにそれとなく俺の事を他の島から来た人には言わないように頼んでおこう。

 

 

 

「そうですか~でも~シエテさんにもメリットはあると思いますよ~。」

 

 

「メリットって、なにさ。」

 

 

 

「例えば~()()()()()()()()()()()()()()()()()()とか、ですかね~。」

 

 

「っ!?」

 

 

 

気付いているゥ~~~~~!シェロ畜絶対俺が目立ちたくないの気付いて言ってる!そんで地味に脅してる!これつまり、『受けてくれなきゃお前の情報、流しちゃおっかな~。あ、でももしうちの依頼これからも受けてくれるんなら黙っといてもええで。ついでに他に情報が流れんようにうちが管理して隠蔽しといたるわ。聞かれてもだんまりしといたる。どや?どや?』ってことだろ?悪辣ゥ!やっぱ鬼畜やんけ!(偏見)商人が脅すとか、信頼を得る点から見て手段として下の下だと思うんですけど!

 

 

 

「それってさ、もう俺に選択肢ないよね・・・。」

 

 

「うふふ~。」

 

 

「・・・分かった、ただし条件がある。

 

俺の情報を他者に渡さない事。依頼主にも俺の情報管理を徹底させること。この二つは守ってくれたら依頼を受けるよ。あ、あと商品の融通もお願いね。」

 

 

「は~い、了解しました~。シェロちゃんにおまかせです~。じゃあさっそく依頼なんですけど~。」

 

 

「依頼出すのが早い!初めから逃がす気なかったね!?」

 

 

「いえいえ、そんなことはないですよ~?」

 

 

 

 

---かくして、ここに後の十天衆シエテとよろずやシェロカルテの専属契約は結ばれたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なお、5年後

 

 

 

「え、シェロちゃんから手紙?なになに・・・『頼みたい仕事があるので〇月〇日正午にポートブリーズまで来られたし』。珍しいなぁシェロちゃんがこっちを呼ぶなんて。たいてい、いつのまにか居ることが多かったし。まあ、良いんだけど。」

 

 

 

 

「シェロちゃ~ん、来た、よ・・・・・・。」

 

 

「ん、時間どおりだね。はじめまして。君が≪剣王≫シエテだね?私はウ―ノというんだが。」

 

 

 

 

「シ"ェ"ロ"畜"ゥ"!どういうことだアァン!?俺との契約はどうしたのぉ!?」

 

 

「なんのことでしょうか~?私は契約は守ってますよ~?ただ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()で、シエテさんのことは誰にも話してないですよ~?」

 

 

「いやウ―ノさんいるじゃん・・・!あの人時間どおりって言ってたじゃん・・・!初めから、会わせる気満々だったんじゃん・・・!」

 

 

「言葉のあやでは~?」

 

 

「言葉のあやだね、すまない。」

 

 

「誤魔化し方が雑すぎるよぉ・・・」

 

 

 

 

 




シェロカルテほどの人脈チ―トなら全空の情報網を意のままに操っていても不思議ではない(偏見)


ギアスも形に残る誓約書もどちらも書かなかったうっかり剣王くん、十天衆内定という体を張ったボケ。商人相手にするんなら、信用しても信頼しちゃだめなんだよなあということがよくわかる一例やなって

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