なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか? with Decade 作:通りすがりの天才物理ゲーマー
第1話 世界輪廻
俺の名前はカイ。人類保護庁に所属している監視兵だ。
人間保護庁とは、五種族対戦を終えた人類が、もしもを想定して設立された機関だ。
五種族対戦とは、100年前に、悪魔族、蛮人族、聖霊族、幻獣族、人間族によって起きた対戦のことだ。
今は人間以外の種族は墓所と呼ばれる、漆黒のピラミッドに封印されている。
そして現在、そのピラミッドの監視に来ている。
「午後二時。定時ぴったりだ。これから『墓地』の監視を始める」
「どーせ異常無しだって」
毛怠げに返事したのは、同僚のアシュラン。ちなみに、極度の乗り物酔いをする体質の持ち主だ。
「報告する。異常なし。正常に封印されている」
「真面目だなぁ...サキも何か言ってくれ。」
サキと呼ばれたオレンジ色の少女は返事する。
「いーじゃん、カイが真面目なお陰であたしら楽なんだし」
「でもなぁ...100年も封印されているし、今までも異変なんて記録されてないんだろ?」
「その一度を起こさないために監視をするんだよ。」
「正論だね~」
そんな会話をしていると、世界が歪んだ。
「!?」
「どうしたんだよ、突然変な顔をしやがって」
「いや、今周りの建物が歪んでないか?」
「は?歪むわけねぇじゃん。なぁサキ?」
「そうだねぇ~。カイ疲れてるんじゃないの?」
同僚の二人にそう言われているが、カイには世界の歪みが見えている。
…誰も気づいていない...?それとも本当に疲れか?
…いやそんなことはない...はず...
カイは空を見上げた。すると空は黒く染まりつつある。
黒点が空を飲み込んでいる。
空だけじゃない、ビルは地面から浮き上がり、地面も吸い込まれていく。
並木も、人もだ。
いくら疲れていてもこんなになるわけがないと考えたカイ。
「二人とも、本当に見えていないのか!?空にビルが、地面が吸い込まれてるぞ!」
「何いっているのカイは?」
「これは本格的に疲れているな...カイ!お前は帰ったら休め!」
…俺以外にこの異変が見えていないのか!?
ついに同僚の二人までも吸い込まれいく。
「アシュラン!サキ!」
そう叫んだと同時に、カイの視界は黒く塗りつぶされた。
『世界輪廻』起動
気がつくとカイは、ウルザ連邦とよばれる国家の首都、王都ウルザークの第九主要駅の交差点にいた。
ーーーーーたった一人で。
近くにいたアシュラン、サキがいない。
それだけではない。人の気配が全くしないのだ。
「どういうことだ...?」
周りには、ビルの瓦礫、割れた窓ガラスが散らばっている。
人通りが多いはずのこの場所は、今カイ一人になっている。
「まるで廃墟だな。」
カイを除く人間が、誰一人いない。異常すぎる光景だ。
理解を越えた現象が起きた。ーーその予感に、カイは肩に担いだ金属ケースを見やった。
人類保護庁の銃剣。
しかしケースは、人類保護庁の本部にある鍵でなければ開けられない。
「そう近い距離ではないが、急ぐか...」
人類本部庁の本部へ。
カイの背後で小石が跳ねたその時だった。
「音?だれかいるのか?」
野良犬でも野良猫でもいい。生物がいれば、それは生息できる環境があるということだ。
ビル陰から出てきたソレは、犬でも猫でもなかった。
「悪魔...族..?」
ーーーーー漆黒の悪魔...と、異形の怪物がいた。
『ニンゲン..?』
「バゼボボビギス!?(なぜここにいる!?)」
耳まで裂けた悪魔の口が開く。
『ーーニンゲン?コノ地ニ?』
「喋れるのか!?」
悪魔族をはじめ四種族の主...いや英雄は人語を理解できるという。
『ニンゲン...キエロ』
その瞬間、悪魔が機関銃さながらの炎の射撃をした。
「法術か!?」
法術ーーーーー古代において魔術と呼ばれていたものだ。
「上等だ...」
カイは今まで対異種族の訓練をしていた。ついにその力を使うときがきた。
カイは炎を避け、爆風を利用して、銃剣のケースを開ける。
ケースから出てきた亜竜爪と呼ばれる対異種族用銃剣を手に、悪魔に立ち向かう。
『メザワリダ!』
「略式エルフ弾」
白い花火。まるで白く輝く水晶の如く弾を悪魔に命中させる。
『ッツ!?』
悪魔が目を膨れ上がるように肥満化する。
「大戦中は蛮神人のエルフがこんな道具を使っていたらしいな?」
ただしエルフが造った道具には、法力が込められている。
法力を持たない人間はそれを技術と科学力で再現した。
「バンザガボジバサ!?(なんだあのちから!?)」
「いくぞ」
そう言うとカイは新たな弾を悪魔と異形の怪物にうちこんだ。
ーーーーー略式ドレイク弾。
亜龍が吐き出す炎の息吹きを真似た弾だ。
「....ふぅ」
悪魔と異形の怪物は起き上がる様子はない。
と思っていた。
「ギラボパガビババダ..(いまのはあぶなかった..)」
異形の怪物は腹を押さえながら立ち上がった。
「死んでいないだと!?」
驚いたカイが、再び亜竜爪を向け、略式ドレイク弾を撃つその時だった。
ーFINAL ATTACK RAIDE DDD DECADEー
異形の怪物の後ろから黄色いカードが出現し、そのカードを通り抜けて何者かがキックした。
その瞬間、異形の怪物は爆殺した。
爆発の後には、マゼンタをベースに白、黒があり、顔には板が刺さっている仮面の戦士がいた。
「お前何者だ!?」
カイは、警戒しながら仮面の戦士に聞いた。
「俺か?俺は通りすがりの仮面ライダーだ。」
ディケイドのSSを書きたくて初投稿です。
ディケイドがでてくるのが遅くなりましたね...すみません。
なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?というライトノベルが原作となっております。
知らない人が多いと思いますが、気になったら購入してみては?
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