なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか? with Decade   作:通りすがりの天才物理ゲーマー

12 / 13
蛮神族の英雄編(仮)
第12話 三体の悪魔


カイ達は悪魔族から取り戻したウルザ連邦を残った悪魔族がいないか確認していた。

 

その時、リンネが指を指したビルから悪魔の臭いを感知。

 

そこには、色素の薄い青髪に黄金色の瞳を持っている一体の夢魔がいた。

 

ヴェネッサの敵討ちに来たのかと思ったカイ達は、戦闘準備に入る。

 

「なんちゃって...?」

 

あふれでていた法力を抑え、夢魔は地上に降りた。

 

「...なんのつもりだ?」

 

「自己紹介のつもり。」

 

夢魔はハインマリルと名乗った。ヴェネッサを倒したカイと士が気になり、カイ達をおびき寄せたと言う。

 

「お前のことは大体わかった。あの悪魔を倒したからといって調子に乗るななんていいにきたか?」

 

「なんでわかるの!?...そうよ、ヴェネッサ御姉様を倒したからと言って調子に乗らないで。私たち三体が王都にいればお前達の勝利はなかった。」

 

ハインマリルが指を指した先には、ハインマリルより大柄なシルエットのように映っている悪魔が二体いた。

 

ヴェネッサと戦闘しているときには一切姿を見せていない。

 

ではどこにいたのか、と考えたカイ。その答えはすぐに出た。

 

「ウルザ連邦の国境か。」

 

「ええ。私たちは蛮神族、聖霊族、幻獣族を見張っていた。まさか人間が攻めてくるとは思うわけ無いじゃない?戦争になってもヴェネッサ御姉様が負けるわけない。だから殺られたと報告を聞いて驚いたわ。」

 

「そうだとして目的は?やっぱりヴェネッサの敵討ちか?」

 

夢魔は嗤った。

 

「まさかぁ。御姉様は大好きだけど、御姉様がいない間しばらく私が一番になれるわけだからむしろ感謝するわ。」

 

「まるであの悪魔が復活するような言い方だな?」

 

あのカメラを首に掛けた男...鋭いわね...

 

「なにか小声で言っているが、どうなんだ?」

 

「そこまで答える義理はないわ。」

 

足を組み換える夢魔。

 

ただでさえ露出している太ももが大きく露になる。

 

「御姉様が倒されたから王都は譲る。でもこれで私が負けたとは思わないことね。」

 

思い上がるなよ人間、と冷ややかな口ぶりが言外にそう伝えているようだ。

 

奇襲を許すのは一度のみ。次に同じことすれば、ここにいる三体の悪魔が今度こそ人間を滅亡させるだろうと。

 

そう思ったカイとリンネだったが、士だけは何故か余裕そうな表情をしていた。

 

「お前達は人間を見下しているようだが、それが命取りになるぞ。俺みたいなやつがいるからな。」

 

「ほう、あなたは私たち相手に勝てる。そういいたいのね?」

 

「そういうことになるな。どうする?やってみるか?」

 

ハインマリルは少し考えた。

 

「いや、やらないわ。私達は警告しに来ただけ。それじゃ私は王都には干渉しないからあなたたちも私たちに干渉しないことね。。ああそうそう。他の三種族を倒すのは大歓迎よ。」

 

そう言い残すと、ハインマリルと近くにいた二体の悪魔は空へ飛んでいった。

 

「他の三種族を倒すのは大歓迎か...リンネ、士。このことはジャンヌに伝えるがいいな?」

 

「いいよ」「構わない」

 

カイ達はジャンヌにこの事を伝えにいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カイがハインマリルと出会ったことを伝えると、ジャンヌは驚いた。

 

「そんなまさか!崩れてしまったとはいえ政府宮殿のまえだぞ!?」

 

ヴェネッサとダークキバとの戦闘で、崩れてしまった政府宮殿。

 

今は崩れてしまった政府宮殿の代わりに、臨時の施設が地下にあり、そこで今後の王都について話し合いをしている。

 

「そのハインマリルとやらが現れた場所は部下たちに観察させていたが、悪魔の痕跡はなかったはず。どうやって忍び込んだのか...」

 

ジャンヌの護衛であるファリンが発言する。

 

「同じ手段でやり返せるぞ、という挑発でしょう。...けれど無事でよかった三人とも。」

 

「俺としてはあそこであいつらを殺ろうと思えば殺れたがな。まぁ無駄な戦闘をして、面倒事になったらと考えると、戦闘にならずに済んでよかったが。」

 

「門矢!あの英雄級と言われるつよさであろうと推測できる悪魔三体を、いくらあのピンクの戦士でも無理ではないか?」

 

「ピンクではない、『マゼンタ』だ。...本来ならカイと戦った悪魔は俺一人で倒せた。まぁダークキバにダメージを負わされたせいで無理だったがな。それと同じぐらいなら、三人に分身して倒せると思ったんだが...」

 

「ほんとになんでもありだな士は...」

 

 

 

 

 

その後も話し合いが続いていき、蛮神族と戦っているイオ連邦に応援に行くことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんじゃここ...また廃墟だしツタだらけだし、まるでヘルヘイムの森みたいだ。ヘルヘイムの森ならば、2013年?でも、ドラゴンいたし違うよな...もしかして、別世界とか?だったら納得できるかも。」

 

カイ達がイオ連邦にへ向かうと決まったころ、ミライは一足先にイオ連邦へ到着していた。

 

「あれ?人の気配がする。向かってみるか...」

 

ミライはほぼ森となった都市を、歩いていく。

 

「あれ、ここだけツタがない。暗いからかな。」

 

ミライは人の気配がする場所、イオ人類反旗軍と呼ばれる場所へ向かっていった。




今回は短めです。すみません。

次回ついにカイとミライが出会う!?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。