なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか? with Decade   作:通りすがりの天才物理ゲーマー

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第4話 新たな仲間

「さっきは突然攻撃仕掛けちゃってごめんなさい」

 

カイの話を聞き、自分の勘違いを謝罪したリンネ。

 

「それにしても私が捕まっている間に世界は変わってしまったなんて、信じられないけど...」

 

「まぁここから出れば嫌でも信じるしかなくなるさ。それにしても、俺と同じ世界の知識を持つやつが他にもいることにホッとしているよ」

 

カイがリンネに事情を話しているとき、人間の英雄シドを知っているかという質問に対し、リンネは知っていると答えたのだ。

 

「お前のこと大体はわかった。だがリンネの種族がわかっていない。人間ににているが人間にない特徴もあるんだろ?カイの敵の種族の可能性が高いと思うが?」

 

「ど、どうでもいいでしょ種族なんて。そんなの何でもいいじゃない!」

 

「そうだね。リンネが何の種族か気になるけど今はここからでるのが優先だと思う」

 

「まぁいい。それなら早くでるぞ」

三人は会話を終えると、士が出した灰色のカーテンをくぐって外に出た。

 

 

 

 

 

しかし後ろで三人を見ている夢魔(サキュパス)と赤と黒の仮面の戦士がいた。

 

「いいのカ?ここで奴らを逃がしてモ?マゼンタのやつはちょっと厳しくてもあの二人は倒せるゾ?」

 

「いいのよ。あいつらはきっと私たちに挑んでくるはず。お楽しみはあとにとって置きましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

漆黒のピラミッドの外へ。

 

さっと頭上を照らす西日に、カイと士は反射的に目をつむった。

 

「夢じゃないんだよな。これまでの出来事全部。」

 

墓所の内部でシドの剣を見つけた。

 

さらに、異空間に入った後ファンガイアとファントムに襲われて。

 

閉じ込められていた少女リンネを助けた。

 

こんな話誰も信じないだろうと思ったカイ。

 

「うー、まぶしい!太陽なんて久しぶりかも」

 

目を細めたリンネが眩しそうに言った。

 

蛮神族と悪魔族と人間。

 

一目見ただけでも三種族の特徴を宿した少女。

 

「ねぇカイ、士、ここはどこ?」

 

「俺は知らんな。カイは?」

 

「ここはウルザ連邦にある荒野。大陸の北側だけどリンネ、見覚えないか?」

 

「…覚えてないの。ずっと閉じ込められてて」

 

地平線の端から端までリンネがじっと睨み付ける。

 

「この辺には悪魔の姿が見えないけど、本当に世界は変わったの?」

 

「言われてみれば...いないな」

 

「予想だが悪魔は都市に住み着いているじゃないのか?『元』人間の都市に。カイの話を聞く限り、悪魔達が外に出ている今の世界は異常。ならばその悪魔に人間が敗北し、都市が奪われていてもおかしくはないと思うが」

 

士の推理に二人は納得した。

 

「じゃあこの世界には俺たちしか悪魔達に立ち向かうやつがいないということか!?」

 

「決めつけるのはまだ早いぞ、カイ。今のは俺の推理に過ぎない。だから、この墓所から逃げ出した可能性もあるし、人間は敗北しておらず、都市は奪われていないかもしれない。まぁあの時の街の静けさから俺の推理が合っている可能性は高いと思うがな」

 

「薄々分かっていたが、やはり人間は敗北している...認めたくないが、人が全くいないことがそれで説明できる」

 

「カイが言ってた、世界が突然変わったっていうのは本当にみたいね」

 

落ち込んでいる様子のカイ、話を信じたリンネ、そして、この世界でやるべき事がだいたいわかってきた士。

 

三人の心情はバラバラだった。

 

 

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一方その頃、ウルザ連邦・第十主要駅。

 

廃墟となったビル群が連なる市街地を、装甲車が走り抜けていく。

 

「なんなんだよあの怪物!?倒すとスタンドガラス見たいに割れる悪魔族なんて聞いたことねぇよ!」

 

「そんなこと人類特区(ヒューマンシティ)に付いてからいいなさいよ!」

 

装甲車に乗っているのは、元の世界ではカイと同僚だった、この世界のアシュランとサキ。

 

「よしついた!いくぞサキ!」

 

「あんたに言われなくてもわかっているわよ!

 

二人は第十主要駅の地下へと続いていく階段を降りていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「新種の悪魔の討伐、情報の提供ご苦労だった。二人とも休んでいい」

 

そう言ったのは女性のようにきれいな顔をしている男性。

 

「これで目撃情報は三件目。この新種の悪魔の存在を認めるしかないようだな」

 

その発言に反応した女性は、険しい顔で言った。

 

「ただでさえ人類は危ない状況にも関わらず、新種が現れるなんて...ジャンヌ様、この状況を突破するには悪魔族の英雄、冥帝ヴェネッサを倒すしかありません...」

 

「勝算はあるのか?ファリン?」

 

ファリンと呼ばれた女性はジャンヌからの質問に答えた。

 

「今までの状態だと無かったでしょう。しかし最近見つかった男、クレナイの力があれば不可能ではないかもしれません」

 

「確かにクレナイが一緒に戦ってくれるならば、心強いだろう。しかし戦ってくれるだろうか?」

 

「私が話をしておきましょう。それではジャンヌ様、失礼します」

 

ファリンが部屋からでた後、ジャンヌはクレナイについての報告書を見た。

 

「クレナイ、性別は男,年齢は20歳。キバットと呼ばれるコウモリを手に噛ませることによって鎧を纏った姿に変身する男、か」




見てくださりありがとうございます!
最後に出てきたクレナイは一体何者なのか!?(もう予想は付いているかな?)

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