あの日、あの時のツヴァイウィングのライブ会場でのノイズの襲撃。それがもたらしたモノは一人の戦姫の死と一人の少女の命を救い戦いに導くモノだった。
あの惨劇から2年の時が経った。その少女、立花響は親友の小日向未来と共に私立リディアン音楽院の高等科に進学した。
『立花さん!貴方と言う人は…』と先生の甲高い声が響いた。説教が終わり未来の隣に戻ってきた響はため息をついた。そんな響を見て未来は『響が悪いんだからね』と追い討ちをかけるかのように言った。
響は更に落ち込んでしまった。
未来は微笑みながら『私も手伝ってあげるから、ね?』と言いそれを聞いた響は『ありがとう〜』と未来に抱きついた。未来は恥ずかしかったのが顔が真っ赤になっていた。
そこに3人組が近づき『またまた仲の良い事でお二人さん』と言った。
安藤、寺島、板橋の三人である。響、未来は三人と話していたが響の名を呼ぶ先生がいた。白衣の実験服に身を包み顔は世間で言うイケメンだった。『戦兎先生!』と響は返事をした。
彼の名前は桐生戦兎、自分を天才と自称する物理の先生である。『響、課題は出した?』と質問をしてきて響は『いや〜それがまだ〜』と返答をした。戦兎は少し呆れ顔で『だと思ったよ。明日までは出せよ〜でなきゃ次のテストは無条件で赤点にするからな〜』と脅しをかけて『それだけは勘弁を〜』と響は言った。
戦兎はそんな響を見て笑いながら未来に『また手伝ってあげてね〜』と呟き未来は微笑みがら頷いた。そんな中、教室のドアの方から『おい!戦兎!何してんだよ!早く実験室に戻って来いよ!』と叫ぶ男がいた。戦兎は『うるせ、バカ』と返事を返した。その男は『せめて筋肉はつけろよな!』と言った。
その男の名前は万丈龍我。戦兎の実験を手伝っている助手である。
戦兎は響たちに『それじゃあ、みんな気をつけて帰りなさいよ』と言って万丈の元に行った。それを見送り5人は下校した。
未来と共に響は下校して話してる中、CDショップに寄る事を思い出し他の3人に別れを告げ一緒に向かった。
向かう理由は今日は風鳴翼のCDの発売日である事を思い出したからである。
彼女はリディアンの生徒あるがその姿を見たものは数少ない。
ツヴァイウィングのメンバーであった彼女は今は相方を亡くしソロで活動しているのである。
響も今日初めて彼女を見たが話しかけられずに先生に呼ばれてしまったのである。響はそれを少し悔やんでいたがCDを買いに行ける為か元気である。CDショップは左角を曲がってすぐの場所にあるので走って向かった。
そして、響は立ち止まった。追いついた未来は『どうしたの?響』と聞いたが目の前の光景を未来自身も見て凍りついた。
黒い墨のようなものが辺り一面に広がりそしてそれを行なったであろ奇妙な生物がいた。
そう、この生物こそ2年前の襲撃の原因であるノイズである。
ノイズは人に触れると人を灰にするものであり兵器の攻撃は一切通じないまさに無敵の生物である。
ノイズは響たちに気づき標的を定めた。未来と響は全力疾走で逃げようとしたが気づかないうちにノイズの軍隊に全方位を囲まれていた。未来は泣き崩れてしまったが響は未来を守るかのように未来の前に立った。その行動を見送ると同時に前方のノイズが二人をめがけて突進してきた。
響と未来は死ぬ覚悟を決め目を閉じた。だが、灰になる感覚はなかった。
恐る恐る響は目を開けたその時、目の前にいたのはバイクから降りて馴染みの白衣の実験服をきた戦兎の姿があった。響は『先生?』と言い戦兎は響に『俺が逃げ口を開くからタイミングを見て未来と一緒に逃げろ』と呟いた。響は『でも先生は?』と問いかけたが戦兎は響に笑顔で『俺なら大丈夫。だって俺は、』と言い右手に持ったベルトを腰につけてボトルを振りそして、ボトルを二本交互に挿してレバーを回した。
機械音がなり戦兎の前方と後方にプラモデルのパネルらしきものが現れた。それを見て響と未来は驚きを隠せずに言った。
そして、ベルトから『Are you ready?』と鳴り『変身!』と言いパネルが戦兎を包むように合体した。
そして少しうるさい機械音がなり戦兎は赤と青の戦士になった。
響と未来は『先生が!仮面ライダー?!』と叫んだ。『そうそう、俺は仮面ライダー、仮面ライダービルド』と言いノイズに立ち向かった。
前方に大量にいたノイズはビルドの攻撃によりみるみるうちに消えていた。ビルドは『今だ、逃げろ!』と叫び響たちは走った。
だが、ノイズは後ろから大軍で襲ってくる。なんとかビルの屋上に逃げた二人は息を切らして倒れていた。がその時、ノイズがもうすでに囲んでいた。今度こそ死を覚悟した二人。迫り来るノイズ。
だが、響はある事を思い出す。2年前に自分を救ってくれたあの戦記が自分に言った言葉を。それを思い出した響は未来に『生きる事を諦めないで!』と言った。
その時、響は無意識の内に聖詠を口ずさんだ。そして、響の胸のあたりが光り輝きアーマーらしきものが響に纏われた。
それを見た未来は『響なの?』と言った。響は自分に起きた現状が分からずに混乱した。だが、響にはこれだけは分かっていた。この力なら未来を助けられると。1話完