魔法少女の幼馴染 R 作:竜智
思い出の中に
今現在、ぼくは覚えのない場所に居る。近くにあるのは、テレビで紹介されるような各地を旅をする人たちの家があって、その中には幸せそうな家族が住んでいる。
「・・・・」
「主のため、巻き込んでしまって申し訳ございません・・・」
「・・・・」
隣には見覚えのない銀髪の女性。そしてウサギのように目が赤い。此処に来てからずっとぼくと一緒にいてくれた。
「此処って、どこなんですか?」
「・・・貴方にとって、一番幸せな場所です」
「しあわせな場所・・・」
家から、ぼくを呼ぶ声聞こえ、そこには名前の知らない女性が家から出て来ていた。
「・・・、いや此処は夢だよ」
「・・・・・」
「いくらしあわせな場所でも、この場所はいまのぼくが居るべき場所じゃない気がするんだ。」
「それでも主には・・・」
「しあわせってのは誰かにもらうんじゃなくて、自分で感じるものなんだってさ。母さんが言ってた」
「・・・・」
「だから・・・・」
風景がひび割れ、女性の表情が変わり、最後に何か微笑みながら言った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・此処って?」
消毒臭い場所、壁は白くて、まるで病院のような部屋だ。そしてぼくはよくわからない機械に繋がれている。
「・・・・・・うごけない」
腕を足を体を、いつも通りに動かして起きようとするけど起き上がれなかった。むしろ動かそうとすると体が悲鳴をあげ、その痛みのせいで動けないでいた。
「あ・・・」
「・・・・?!」
部屋のドアが開き、入ってきた人をどうにか見るけど見覚えのない赤い髪の女の子。その子はぼくを見てすぐに部屋を出て行ってしまった。
「・・・・特に異常はないみたい。でも寝たきりの時間が長かったからなのか体が弱ってるみたい」
「そうか」
「・・・・・」
「・・・あの」
そしてさっきの赤い髪呼んでくれたのか。大人の女性二人と大型犬が部屋に来て、ぼくの身体を調べて行った。
「なんだ?」
「あなたは、買い物の帰りに・・・」
だんだんと思い出してきた。たしか母さんに夕食の買い物を頼まれ、その帰りに桃色の髪の女の人に襲われたのを・・・・
「・・・・ああ、わたしがお前を襲った」
「シグナム、その言い方は!」
「止めるな」
「でも・・・」
「・・・・なんで襲ったんですか」
ぼくを襲ったと自分で語る女性は、もうひとりの女性に何か言われたが・・・。なんで襲ったのか。ぼくは知りたかった。何でかはわからないけど、夢の中でさっきまで一緒に居た銀髪の女性に少しだけ、この人が似ている気がしたのだった。
「自分のためにお前を襲った」
「・・・本当は?」
「嘘など言っていない。私は私自身のためにお前を襲ったんだ」
「・・・・・はぁ」
真剣な顔で、まるで自分は真実しか言っていないと嘘をつくこの女性は。後ろに涙目の僕と同じくらいの歳の女の子が居るのに気が付いていないようだ。これではぼくが悪いみたいだ。
「本当は?」
「なんども言わせるな。私は「シグナム!」っく?!」
「みんな、わたしの為に君を襲ったんよ。ほんと、ごめんなさい」
「・・・うん、いいよ。許すよ。」
「えっ?」
「ところで、シグナムさん。そのご立派な物を揉ませてらっていいですか?」
謝る少女にを許し、さっきまで嘘をついていたシグナムと名前の女性に簡単でぼくのお願いを聞いてみた。けど当然のようにお願いは断られたんだけどね。