魔法少女の幼馴染 R   作:竜智

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祝福の加護

 

 とうとう高校を卒業した。卒業後の就職先は決まらず。同級生と教師らからは、白い目で見られ、校長にはそれとなく励まされた。

 そして必要なものを持って、ミッドチルダに来ている。銀行に預けたままの母さんの遺産を、こっちの銀行に預け直し、八神家に部屋が決まるまでご厄介になっている。

 

「こんにちは」

 

「こんにちは・・・、何かお探しでしょうか?」

 

「はい、古代ベルカ関係の書籍を探しているのですが・・・。迷ってしまって」

 

 自分より何歳か年上の女性、髪は金髪で修道服のような服を着ている。どこかで服に関しては見たことがあるが思い出せなかったので、案内することにする。古代ベルカ関係は、最近、発掘されたので興味があるのだろう。

 

「書籍の名称とかってわかりますか?」

 

「古代ベルカの。王についてのなんですが・・・」

 

「古代ベルカ時代の王様か・・・」

 

 前確認したとき複数あったが、場所自体は同じ区域なので迷うことはないだろう。

 

「・・・・」

 

「・・・? どうかしました?」

 

「いえ無重力に、慣れてなくて・・・」

 

「・・・・」

 

「すみません」

 

 少し遅れだした女性に声をかけると、まだ無重力空間に慣れていないらしい。仕方ないので、手を掴んでリードすることにする。そしてしばらくして、目的地に着くことができた。

 

「古代ベルカ時代の文献、書籍はこの辺りですね。それでは失礼しますね」

 

「あ、ありがとうございます」

 

 そして去ることにする。読んでいた古代ベルカの本を棚に戻して、仕事に戻るとしよう。

 

「・・・・何かお探しですか?」

 

「金髪の女性を見かけませんでしたか!」

 

「書庫では、静かにお願いします。金髪と言うと、背中まで伸ばした長髪の女性ですか?」

 

「その方で会っていると思います。どちらに行ったかわかりますか?」

 

「その方なら・・・」

 

「あらシャッハどうかしましたか?」

 

「騎士カリム! あれほど注意したではありませんか!!」

 

「シャッハ、書庫では静かにしろと今注意されたのではありませんか?」

 

 持ち場に戻る途中、短髪の修道服を着た女性に会い、どうやらさっきの女性を探していたらしい。そして探し人の女性は、何故か前から現れたが・・・・・・

 

 

・・・・・

 

 

「では、お仕事の方を見学させて頂いたので、本題に入ろうと思います」

 

 書庫整理に、ユーノが調べている本の探索、迷子の捜索、あとは先輩たちの補佐などが主な仕事だが、昼休憩にまた現れた金髪の女性と短髪の女性に話しかけられた。

 

「八坂輝。闇の書事件の被害者で、夜天の書の主、八神はやての騎士ヴォルケンリッター4人から幼少のころから魔導の指導を受け、今は無限書庫の司書資格を持ち、派遣魔導師として働いている。

 デバイスは肘まで覆う手甲型の物を使用、先日の高町なのは空尉との模擬戦は、一時的に圧倒するも魔力切れにより敗北。性格は温厚だが、やや難あり、真正古代ベルカの魔法を受け継いでいる可能性あり・・・。私共の調査では、このようになってます。何か否定また修正するところはありますか?」

 

「個人情報だだ漏れですね。真正古代ベルカの技術とか言うのは始めて聞きましたね」

 

「・・・そうですか」

 

「あとお名前を伺っても良いですか? こっちのことは粗方わかってるようですし」

 

 管理局内の重要人物と面談する際の部屋に通され焦るも、椅子に座って女性の話を聞いていると調査されていたようだ。

 

「わたしはカリム・グラシア。それとシャッハ・ヌエラです。」

 

「ありがとうございます。それで本題と言うと? 調査するまでのことが自分にありましたか?」

 

「はい、聖王教会で正式に就職しませんか?」

 

「・・・雇用形態と仕事内容を教えてください」

 

「はじめの1年は研修として、礼儀、作法、戦闘訓練、事務作業など、1年後に聖王教会所属の魔導師として雇用します。仕事内容は、此処と同じように様々なので、詳しくは今は話せません」

 

「ありがとうございます」

 

「それでどうしますか?」

 

「・・・一度、今回のお話をよく考えたいので連絡先を教えて頂けませんか?」

 

「わかりました。シャッハ」

 

「・・・・」

 

「ありがとうございます」

 

「それでは、前向きな検討をお願いしますね」

 

 そう言いカリムさんとシャッハさんは、部屋から出て行った。このことをユーノ、クロノに相談するとユーノは喜んでくれ、クロノはどこか見ながらおめでとうとしか言わなかった。何かやましいことでもあったのだろうか。こうして、無限書庫の仕事を定時で済ませ、八神家に戻るのだった。

 

 

・・・・・

 

 

 そして八神家に帰ると今日は帰ってきていたシグナムに、このことを説明した。

 

「やめておけ、お前の力量では聖王教会の職務は辛い結果になるだけだ」

 

「・・・・そこまで辛い職場なの?」

 

「ああ・・・」

 

「働く事態は、無理じゃないってことか」

 

「最大魔力量の少ないお前では辛くなるだろう。・・・この前、高町と模擬戦をしたそうだな」

 

「したよ。もっとも魔力切れで、負けたけど」

 

「本気で挑んだのか?」

 

「本気じゃなきゃ。管理局のエースには勝てないよ。負けたけど」

 

 そしてご厄介になっている間、家事を任されたので、夕飯を作り食卓に並べながら世間話をする。

 

「・・・・嘘だな」

 

「嘘も何も、魔力量が俺の倍はあるし、それに管理局のエースとして日々、鍛えてる高町にアマチュアの俺が敵うわけないでしょ・・・。あぶな?!」

 

「いま私が本気で振りぬいたのを防いでいるお前はなんだ。しかも何か同時にやっている!」

 

「・・・とりあえず、やるんだったら外でやろう。それに食べ物を大事にしないと八神に怒られるよ」

 

「・・・・・・」

 

 そして夕食を済ませて、近くの海岸に行き、身体の柔軟をはじめる。

 

「・・・お前のリンカーコアの状態はシャマルから聞いている。あの時、私が傷つけ最大魔力量が減った。そして成長し、少なかった魔力量は若干増えたが・・・」

 

「過去のことは聞きたくないよ。それが過ちだとしても今生きてるし、それにこの話は解決したはずだけど?」

 

「・・・・・・」

 

「・・・それに今は途切れたけど事件解決後、目覚めるまでの間、八神と魔力リンクがあったとかで回復は速かったよ」

 

「・・・・・・」

 

「隠してるつもりはなかったんだけどさ。この人のことについてある程度のこと調べたよ」

 

「リインフォースか・・・」

 

「夜天の書のページを集める際に使ってた魔法、蒐集だっけ?」

 

「・・・・・・・・」

 

「それを基にして、高町が使ってる魔力残滓を自分の魔力に還元する魔法を俺なりに組んで、俺なりにこっちでみんなが働いてる間に作成したよ」

 

「単純に言うと他人が魔法を使えば、俺は魔力切れしない。さっき防いだのだって、高町との模擬戦でストックしていた魔力だし、以上、報告」

 

「お前と言う奴は!」

 

 これでハンデは無しで闘える。そなことを考えながらウィルを展開して構える。

 

「はぁあああああああああ!!!」

 

「っし!」

 

「っち!」

 

「アクセル・ステップ!」

 

 魔力切れの心配がなくなったので、惜しみなく高速機動魔法を使い、間合いに近づく

 

「・・・・・?! おまえ・・・」

 

「模擬戦中の私語は禁止らしいじゃんよ! 何か話があるなら終わったあとだ!!」

 

「・・・・ふっ、わかった。こちらも全力で行かせてもらう!」

 

「砕け! ソード・ブレ?!」

 

「紫電一閃!!!」

 

 レヴァンティンと拳がぶつかり、斬撃を弾くことを数回、やっと刀身を掴むも砕くなんてことはさせてくれないようだ。

 

「・・・ケリがつかないな」

 

「降参したって良いんですよ」

 

「思い上がるな!」

 

「それでこそ!」

 

「「はぁああああああああああ!!!」」

 

 結局、模擬戦じたいは勝敗がつかず引き分けることになった。

 

「八坂、大丈夫か?」

 

『一時的に最大魔力量を増やして、身体強化と補助を高めたんですがダメです。反動が大きすぎて全身筋肉痛です・・・・』

 

「鍛錬が足りん」

 

『お厳しいことで・・・、それで模擬戦中に何を聞こうとしてたんですか?』

 

 次の日の朝、声を上げられないほどの激痛が全身を駆け巡る中、ユーノに今日は体調不良で休むと言い、そして朝食の準備と洗濯物を干すなど魔法で何とかしていると管理局の制服を着たシグナムが下りてきた。

 

「お前、アインウィル以外にデバイスは使っているか?」

 

『使ってないっすよ』

 

「そうか。シャマルには昨日の内に連絡しておいた。身体の治療と一度、身体を・・・。あいつ知っているのか。このことを・・・」

 

『何のことですか?』

 

「いや、なんでもない」

 

 うやむやの中、シグナムにはぐらかされ、そしてお昼ごろにシャマルさんが帰ってくると、お叱りを受け、治癒と身体のことを調べられ、その日は、ウィルと一緒に今回の反省点をまとめて、還元魔法の改善や身体強化を段階的に上げ、身体を慣らすと言うトレーニングをしばらくすることに決まった。

 

 

・・・・・・

 

 

「シャマル、八坂に主と魔力リンクしていたと以前言ったな」

 

「言ったわよ」

 

「アイツの中に、○○○がいるのか!」

 

「・・・あの日から、ずっと」

 

「お前知っていて何も言わなかったな!!!」

 

 シグナムが画面越しに激怒しているのがわかる。質問から八坂くんのことで秘密にしていたことがバレたのだろう。

 

「・・・しかたないじゃない! あの子はもう居ないの、それに八坂くんに居るのはあの子だとしても別物なのよ!」

 

「八坂の身体検査と言っていたのは・・・」

 

「はじめた頃は知らなかった。それにわかっても絶対に取り除けない。八坂くんのリンカーコアの傷を塞ぐように癒着していて取り除いた瞬間、八坂くんの命は・・・・」

 

「くっ・・・、この事は主には」

 

 八坂くんの魔力を蒐集する際に、八坂くんは豹変して、一度魔法を掻き消したとシグナムは当時言っていた。そして無理やり蒐集したときに彼のリンカーコアを傷つけた。普通なら死んでいても可笑しくない状態なのは、わたしが検査した時にわかっていた。でも彼は生きている。

 奇跡が起こったと思った。しばらく定期健診として彼の身体を検査している内にわかってしまった。奇跡が起こったわけを・・・・

 

「知らせてないわ。でもシグナム、どうしてわかったの」

 

「このまえ連絡した数時間前に、八坂と模擬戦した時だ。魔力が全身を強化した時に、髪色に瞳の色が若干変化したからだ・・・」

 

「いまの最大魔力量を超えて、魔力自体が身体に影響を及ぼしているのね・・・」

 

 わたしは冷静に分析して、これから自宅に帰る。彼と彼女が待っている自宅へ・・・・・・・

 

 

 

 

 

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