魔法少女の幼馴染 R   作:竜智

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聖王教会
幼いころの記憶


 

 ミッドチルダの首都を中心とすると北側に位置するベルカ自治領。電車、バスなど移動手段はあるが、今回は八神の運転で連れて行ってもらうことになった。

 地球では運転免許は取ったが、まだこっちの世界の運転免許は持っていないので、助手席で八神と最近の事とか、これから行くところで失礼が無いように言われ、先方にちゃんと連絡を取ったのかとかお節介も受けている。

 

「しかし、ひかるが聖王教会で働くんか~。これからあまり会えんようになってしまうなー」

 

「別に会おうと思えば、いつでも会えるだろ」

 

「そうなんやけど家政夫がおらんと家が汚れるなーっとおもて・・・」

 

「ほんとうにそうおもってんだったら、プロを雇えよ」

 

「雇っても無駄にお金がかかるだけやん。それに知らない人を家に招くのは抵抗感があるしなー」

 

「そか」

 

「そうや」

 

 そしてベルカ自治領に入ってから30分ほどで、シスターシャッハが指定したところに着き俺だけ降り、八神は乗ったまま聖王教会の方へ行ってしまった。

 

「お待ちしていました」

 

「お待たせしました」

 

「それでは試験を開始します。筆記については無限書庫で働いていた貴方には免除になりました。しかし聖王教会で働くということは闘う時が来ます」

 

「・・・・・・・」

 

「試験型式は拠点防衛です。各ポイントにあるスフィアを破壊しゴールまで時間内に駆け抜けてください。試験時間は30分間、得点はスフィアを探し破壊するまでの技能、そしてゴールまでの時間で計算されます。それでは10秒後、試験を開始します」

 

 前もって用意されていた映像投影端末からシスターシャッハの姿が投影され試験の説明がされ終わると、目の前でカウントダウンが始まった。

 

「ウィル、セットアップ」

 

「バリアジャケットを展開します。貴方に幸運がありますように」

 

「フィジカルアップ。それと試験開始に合わせてエリアサーチと還元魔法を頼む」

 

「了解しました」

 

 残り五秒となり、バリアジャケットを展開して身体強化魔法を使用する。索敵魔法については無限書庫で働いていてユーノに教わり覚えて、書庫整理と迷路突破に役立てていた。

 

「アクセルステップ!」

 

 試験開始のブザーが鳴り、高速機動魔法を使って一番近くのスフィアに向かって走り出すのだった。

 

 

・・・・・・

 

 

 こっちの世界に来て、真正古代ベルカ魔法の使い手として、レアスキル保持者として良くしてもらっている二人の女性と男性。前者は、聖王教会でトップのカリム・グラシア。後者は、仕事で何度か共に働いたヴェロッサ・アコース。どちらも私と同じレアスキルの保持者で今回の試験の責任者として、ひかるの試験を一緒に見ている。

 

「彼、結構やるね。シャッハの鬼畜と思えた試験内容が簡単に見えるよ。流石はヴォルケンリッターに育てられただけはあるね」

 

「・・・・ひかるは普通の男の子なんよ」

 

「もし彼が普通だったら、僕は惰弱な姉の脛をかじる弟になってしまうね」

 

「ヴェロッサ、僻みを言わないの」

 

「ごめん姉さん。でも近くに居て彼について、はやてはどう思ってるんだい?」

 

「どうって?」

 

「普段の態度とか性格、それに彼についてかな」

 

「・・・小さいころから一緒におるからな~。普段は何を考えてるかわからんけど、いつも何かに一生懸命にやってるな。性格は、たまに熱くなってるけど天然さんや。なのはちゃんフェイトちゃんと同じように友達としか思ってる」

 

「そうかい」

 

「そうや。・・・いまの質問は何の意味があったん?」

 

「別に理由はないよ。って、いたたったた?!」

 

「人のこと言ってないで、貴方も身を固めて頑張りなさい」

 

「・・・・・・」

 

 試験開始から約20分、いま最後のスフィアが破壊された。スフィアは大小あるも、固定型、移動型、強固型の3タイプである。一番最後にあった強固型のスフィアは、シールドを展開する上に一定範囲の魔力結合を緩めると言った凶悪なしろものとシスターシャッハの手によって置かれていた。

 

『確かに、今考えると普通じゃないかもな・・・。そういえば昔は、よく一緒に散歩とかしたっけな』

 

 試験開始28分後、最後のスフィアと真逆の位置に設定されていたゴールまで、ひかるは走破して試験は終了した。それからこれからのことについて会議し終わる頃には夜になっていた。そして外で八坂くんが待ってるっと言われたので外に行くとシスターシャッハと何やら訓練をしていた。

 

「なかなかやりますね。それではありがとうございます。伸び悩んでいたので今日は助かりました。わたしはこれで失礼しますね」

 

 そういい訓練が終わったのか、シスターシャッハ言い教会の中に入っていった。

 

「・・・どうした?」

 

「何を話してたん?」

 

「聖王教会員になったら注意することとかかな」

 

「そか」

 

「・・・・って、なんだよ」

 

「なんでもない」

 

 車までの道のりで、何を話していたか聞くと仕事関係のことらしい。何かもやっとし隣で歩く八坂くんの脇腹を叩いてしまった。今度、みんなと遊ぶ時に昔のことを話題に話すのも良いなと少し考えながら、昔と同じように彼と少しだけ一緒に同じ道を歩くのだった。

 そして次の日の朝、メールで八坂くんから合格したと送られてきた。そしてこれからなのはちゃんがお祝いをくれるらしい。喜んでる彼には悪いけど、おそらくこの前の件で怒りが収まっていないので、買い物とトレーニングを付き合わされるのだろう。

 

 

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