魔法少女の幼馴染 R 作:竜智
あの日、ぼくが目が覚めた日から三か月ほど経った。今は動かなかった体も動くようになり、何にもなかったように生活している。
「おはよう、八神さん」
「おはよーや。八坂くん」
定期健診に八神家に朝からお邪魔している。ぼくが襲われた闇の何とか事件で、ぼくの身体から魔力を奪ったときにぼくに何かと悪影響が出たそうだ。
「先生、ぼくの身体は・・・どうなんですか?」
「リンカーコアの損傷が激しい・・・、魔力を貯める器がひび割れてるけど、日常生活には問題はないは」
「そうなんですか?」
「ううん。私の説明が難しいみたね・・・。そうだ、ひかるくんの中にある魔法を使うためのところ、イメージ的にはコップのようなところが、ひび割れて水が漏れてるの」
「そうなんですか?」
「どう説明したらいいのかしら・・・」
このあと、絵にして説明してもらった。どうやらぷっ○んプリンの容器の底に穴が開いてて、そこからプリンが漏れ出しているということに、ぼくは何とか理解することができた。
「・・・食うか?」
「ありがと」
「・・・・、なんであんなに簡単に許したんだ?」
「なんでかな、ぼくにもわからないや」
「なんだそれ」
検診が終わってザフィーをもふり、テレビを八神さんと一緒に見ていると、アイスを3つ持ったヴィータがやってきて質問してきた。
「ずっと夢を見てたんだよ。そこでさ、なんと言うかずっと謝れてたから恨み辛み抱えてるのもバカらしいと思ってさ」
「夢の中?」
「そ、夢の中、名前は聞き忘れたけど、銀髪の人がずっと言ってたんだよ」
「リィ・・・、ぐすぅ・・・」
「は、え?! なんで八神さんが泣き出すの?!」
「黙ってろ。それでその人はどうなったんだ?」
「最後に何か言って笑ってたよ。聞こえなかったけど」
あの日まで見続けていた夢も今ではとぎれとぎれで、ただ銀髪の女性が居たということしか覚えていない。その女性と八神さんは知り合いだったのだろうか。急に泣き出してしまったのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「魔法を習いたい?」
「そう、なんかカッコいいし」
「本音は?」
「自分の身くらい自分で守りたいからです」
「・・・・そう言ってもな、お前はまだ病み上がりで治療中なんだ」
次週、シグナムさんに魔法について習おうと思い相談したが断られた。
「治療が終わったら、教えてくれんですか?」
「教えると言っても、わたしは何も教えられないぞ」
「・・・ザフィーラ、ちょっと」
「・・・・・・なるほど」
「・・・しゃべった?!」
シグナムさんを拝み倒していると、シャマル先生とザフィーが何か話だして、ザフィーが口を開けると人の言葉を話した。
「ザフィーラは守護獣なんよー。言ってなかったけ?」
「言ってない」
「ひかる。おまえの身体ではまだ魔法に耐えることができない。だからリンカーコアが治るまでは、基礎練習だ」
「基礎練習と言うと?」
「走ったり、筋力トレーニング、それと戦闘訓練だ。もちろん魔法なしのだがな」
シグナムさんからザフィーのリードを渡され外に出る。いまでは休みながらなら、歩けるようになった八神さんと一緒にゆっくり歩く。上り道を、下り坂を、平らな道を、角道を、曲がり道を、そして丘のようなところから反対に八神家に戻っていく。
「これを毎日だ。おまえの体力次第でトレーニングが変える」
「・・・・」
「ふまんか?」
「うーん。とりあえず魔法について、まったくわからないからがんばるよ」
こうして、ぼくは魔法を教えてもらうことになった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして毎日八神家のザフィーの散歩をして一ヶ月経つと八神さんはお金持ち校に通い始め、ぼくは魔法について説明を受けてから、運動前と後のストレッチの仕方、散歩もダッシュとジョギングの交互がはじまった。それと人間化したザフィーとシグナムさんとの組手が加わった。
「・・・ぐ!」
「腕を下げるな。顔を狙われるぞ」
「はい」
「続けるぞ」
一ヶ月間の出来事と言うと八神さんから友達を紹介された。同い年で強力な魔導師らしく事件にも協力していたと言う。
「・・・ねぇ、はやてちゃん。いつもこれやってるの?」
「そうや。ほぼ毎日やってるよー」
「・・・防御魔法使わないのは何で?」
「ひかる君は、魔法はまだ使えへんから」
「ふーん」
ザフィーと庭で組手をやってるなか遊びに来ていた高町さんが八神さんが何か聞いている。
「集中しろ」
「?!。はい」
顔面直撃の一撃を腕をクロスして防ぐもそのまま吹き飛ばされる。防いだ腕が熱くなり痛くなるが、ザフィーの手は止まらない。シグナムが言うには、戦場で相手を気にしたら死ぬそうだ。こうして八神家で稽古を受ける日々だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「みっどちるだ? べるか?」
「そうミッドチルダ式とベルカ式だ。君は騎士たちに指導を受けていたようだが、どちらの使い手なんだい?」
「ユーノ。この黒いのは何を言っているんだ?」
「クロノ、ひかるは魔法についてはド素人だから」
「黒いの言うな。そうか、わかりやすくいうと・・・」
「ゲーム風にいうと、魔法剣士か魔法使いってことになるのかな?」
二ヶ月経つと、ミッドチルダの管理局とか言う所から事件ことについて怪しいおっさんたちが訪ねてきた。被害者の会だか知らないが、八神さんに不利になるよう発言してほしいとか言い帰っていった。このことを管理局に就職しているクロノに相談すると、何か黒く微笑んだのを覚えている。
ちなみにクロノとユーノに知り合ったのは、母さんに翠屋に頼まれ、シュークリームを買いに行ったときに知り合った。ぼくについては、高町さんが喋ったようだ。
「・・・・知らん」
「知らないって君のことだろ。適性について調べたりしてないのか」
「聞いたことないけどな」
魔法については、ユーノ言う通り何も教わってなかった。二ヶ月目は、一人で5キロを走り、筋トレをして八神家で組手をしていた。5キロ走るのは、はじめは休憩を挟みながらだったが、いまは汗をかく程度で、休憩をとるも直ぐに組手の稽古をしている。
「・・・魔法については、本当は説明してはいけないのだけど。君は事件の被害者で知らないと悪い大人に騙される危険があるから・・・・」
「それで、此処はどこなんだ?」
「ハラウオン提督、クロノのお母さんの船だよ。此処ならさっき言ってた適性が調べられるし、魔法を使った訓練も行えるから来てもらったんだよ」
クロノが何かぶつぶつ話だしたが面倒くさいので無視して、ユーノにはじめてきたよくわからないところの説明を頼んだ。
「ふーん」
訓練室というので見に行くと、ヴィータが桃色の奔流に呑み込まれたがきっと見間違いだ。現実逃避しながら検査室に向かうのだった。そして検査室にて適性を調べると、8:2でベルカ式しかも