魔法少女の幼馴染 R 作:竜智
広大広がる草原、雲一つない青空、そして・・・
「・・・・、なるほど危険なお仕事なんですね」
転移ポータルを通って、2時間ほど歩き、ミラさんの他の局員の人たちがいるキャンプ地に着いて、休んでから現場の仕事を見ているのだが、すごいのが出た。どのぐらい凄いかと言うと、妖精が話しかけてきたぐらいの非現実的なことが目の前で繰り広げられている。
「い、いつもは、あんなの出ないのよ」
「というと、普段は何をしているんですか?」
「怪我した動物の保護とか、稀少動植物の保護とか。たまに危険動植物の処分、外来動植物の処分とか」
「そうなんですか。それじゃ、アレは?」
「・・・この無人世界の主と言えば良いのかな? クリスタル・ウルフって言う、体表を水晶のような体毛で覆って、水晶を媒体にして魔法を使う狼なんだよ。最大で10mぐらいになる見たい」
「・・・」
「過去に、魔法を使う媒体として、乱獲されてから見なくなったんだけど最近見つけてね。それであの子を狙う密漁者から保護してるんだけど、好戦的で・・・」
「・・・・」
ひとり、ふたりと前足での薙ぎ攻撃で吹き飛ばされ、咥えられてはどこか振り回されて、どこかに吹き飛んで行った。説明は、良いんだけれど逃げなくていいのだろうか?
「背を向けちゃダメだよ。真っ先に狙われるから」
「なるほど、そこら辺は普通の動物と変わらないんですね」
「・・・なんだか。落ち着いてるけど、何か良い手があるの?」
「知り合いのペットと良く死闘は繰り広げてましたね」
「ないそ、れ・・・」
「こういうことです。はじめから、誰が遊び相手か教えてあげるんですよ・・・・・・・・・・・」
上に圧し掛かってくる大きい犬に絡まれ、よく遊んでいたが、飼い主が言うに、その行動は嘗められてるからやられるとか
「・・・本当に好戦的なんですか?」
「あははははは・・・・」
すっかり誰が偉いのかわかったらしく。腹を上に向けて遊んでくれとポージングするクリスタル・ウルフ、本当に狼か、疑わしくなってきた。
「稀少動物なんですか。こいつ」
「個体数が減っててね。この世界にはこの子だけみたいだよ」
「そうなんですか」
「でも遊んでただけなんて、上にどう報告しよう」
「・・・、なら別の視野から見てみては?」
「どういう風に?」
「それは・・・・・・・」
遊び疲れたのか、キャンプ地の近くで寝ているクリスタル・ウルフ。それを見る他の局員たちが段々と集まりだしている。
・・・・・・・
「・・・・寝たか?」
「寝たみたいだな。よう、クロノお邪魔してるぜ」
「それは良いんだ。母さんが頼んだみたいだしな。それで、自然保護局はどうだった?」
「管理局らしい職場だったな。ただ、相手にするのが人じゃない分ハードだろうな」
ハラオウン家のチビふたりを寝かしつけるとクロノが家に帰ってきた。そして息子・娘の寝顔みて、居間でコーヒーを飲む俺に聞いてきた。
「そうか。でも、お前はフリーで働かなくても、管理局の現場でもすぐに働けるだろう?」
「嫌だよ。自分の時間作れないだろ」
「休みはあるぞ」
「ウソだな。エイミィさんに聞いたけど、お前んとこの職場くらいだろ。茶の間があるの」
『此処で臨時ニュースです。本日、第54無人世界で稀少動物として確認していたクリスタル・ウルフを自然保護局の局員が保護したようです。なお、保護した局員が言うに音楽性があったと言っています』
テレビをつけてニュースを見ていると、臨時ニュースが流れた。
「稀少動物の保護か。大仕事だな」
「ああ、それでどうだったんだ自然保護局は?」
「・・・・」
「・・・?」
『お手!』
『わん』
『いや、あたまにじゃねぇよ!?』
『とのように、彼女は、私たちの言語を理解できる知能を持つ動物のようです』
『そうなんですか。では、稀少動物の保護を行ったのは・・・』
『彼ですね。職場体験として来ていたのですが、好戦的だったクリスタル・ウルフあのように』
『彼は、そのとき何と言ってましたか?』
『音楽性があったと言ってま』
テレビを消して、コーヒーが飲み終わったので、マグカップを洗いにいく
「なかなかハードな職場だった」
「・・・・なにしてるんだ」
「まぁ楽しい職場でもあったな」
こうして、自然保護局の説明会と職場体験は終わったのだった。
・・・・・・
「それで就職するのか?」
「考え中、むしろ臨時局員として働くか最近じゃ考えてる」
「臨時局員と言うと?」
「無限書庫と自然保護局で臨時でな、1年就職浪人して、ゆっくり考えることにするよ」
「執務官には・・・」
「一番就職したくないな、とくに幼馴染三人の居る場所なんて、俺みたいな初心者が行ったら死ぬだけだ」
「誰もはじめは初心者だ。それにそこまで酷い職場ではないと思う」
「身内だから、そう言えるんだよ。」