お待たせしました。
今回のサブタイトルは、内容的に一つに
……と、余談はさて置き……そろそろ本編へと参りましょう。
[6/16]一部修正しました。
[11/6]特殊タグを追加しました。
「それじゃあ、俺のパーティーとキリトのパーティーによる
「「「かんぱーい!」」」
ボス攻略会議の直後に偶然にも友人・キリトと再会し、流れで彼と彼のパーティーメンバーと夕飯を共にする事になった俺達。
そんな訳で、現在はそこそこに広いNPC経営のレストランに入り、親睦会の名目でちょっとしたパーティーを開いている。各々が気になった料理を一品ずつ注文し──
さて。
音頭を取るのは俺。普段の俺であれば社交性の低さ故にそんな事はあまりしないのだが……まあ、此の親睦会の発案者は俺であるので、俺が
「じゃあ、順番に自己紹介と行きますか。……まあ、先ずは俺からだよな。てな訳で、改めまして──」
そんな感じで始まった親睦会。
先ずは、各々の自己紹介から。雰囲気的に俺が先駆けとなり、妹、ユウキ達姉妹、リズ、サチ達が其れに続いた。
そして次は、俺達のパーティーのトリとなるアスナの番だ。
「えっと、わたしはアスナって言います。リョウヤ君達とは《迷宮区》で偶然知り合って、其の縁で彼らのパーティーに加えさせて貰ってます」
当たり
……スゴウ絡みの事に関しては、
「……え? ちょっと待って……アスナさん、一つ確認したい事が有るんだけど……」
さて置き……。
当たり障りの無い……
「アスナで良いよー。あと、敬語も使わなくて良いから」
そんな彼女からの語り掛けに……しかしアスナは、敬称や敬語を使わなくて良い、と話の
「そ、そう……? あ、私は《シノン》よ。黒髪の彼……キリトとは幼馴染みなの。宜しくね」
「うん! 宜しくね、シノン!」
そんなアスナの反応やほんわかとした雰囲気に若干戸惑った様子を見せた黒髪少女だったが、直ぐに気持ちを切りた模様。其処で
其れが済んだ所で、黒髪少女──改め《シノン》は、改めてアスナへと問いを投げ掛ける。
「それじゃあ、改めて……」
「うん、何かな?」
「アスナ……貴方、他のパーティーメンバーは?」
シノンの問い掛けを聴いて俺は、彼女がアスナの自己紹介の何に反応を示したのかを察した。
「え? わたし、リョウヤ君達以外とは誰ともパーティーは組んでないよ?」
「そ、それじゃあ……アスナは一人で《迷宮区》に
詰まる所、そう言う事だ──。
アスナは、《迷宮区》にて俺達と出会い、流れでパーティーに加えて貰った、と言った。
……だがしかし、今此の場に居るアスナ以外の俺のパーティーのメンバーは、俺と妹、ユウキ達姉妹、リズ、サチ達だけ。しかも、彼女達は其々に、ログイン直後に、俺の演説の直後にパーティーに加えて貰った、と自己紹介の際に申告している。
要するに、事情を知らないシノン達の視点からすれば、アスナには連れと
「うん、そうだよ」
「そ、そうだよ、って…………そんなあっさりと……」
だと言うのに、アスナ本人はあっさりとした態度でシノンの立てた推測を肯定してしまうものだから、シノンだけではなく、彼女以外のキリトパーティーのメンバーも、そして事情を知っている筈の俺達でさえも、アスナに対して呆れの念を
「いやぁ……ずっと《はじまりの街》の宿屋に
「だからって、一人で《迷宮区》に
「ん? 何だ?」
「此の
「OK、Alright。任された」
「ええぇ!? ちょっと待って! わたしの扱いが何か酷いよぉ!?」
そんなアスナがまた無茶な事をしない様に、彼女の手綱を握っておく様に、とシノンから忠告を受けた俺は、
当然、そんな俺達の遣り取りにアスナは不服なご様子であり、異議を申し立て、顔をむくれさせる。そんな光景を
「話を
「……え? あ、ああ……うん……」
話を逸らした事に謝りを入れてから、キリトに自己紹介をする様にと話を振る。
其れに対し、突然話を振られた側のキリトは、当然ながら戸惑いの色を見せる。……其れもあるかも知れないが、彼にはコミュ症のケが有るみたいなので、こうして大勢を相手に自己紹介をする事に
「えーっと……俺は、キリトって言います。元ベータテスターです。よ、宜しく……」
やはりと言うべきか、彼の自己紹介はやや
其の一方で、俺は初日からキリトに対して
「それじゃあ、次はわたしね。改めて、わたしは《アリス》よ。シノンと同じく、キリトとは幼馴染みなの。宜しくね」
などと考え事をしていた俺は、アリスの声にて我に帰る。考えても分からないのであれば、其れ程重要な事でもないのかも知れない。其れならば今無理に追究せずとも、思い出すまで放置しておく形で構わないだろう。……と、結論を出したのであった。
さて置き。
アリスが「改めて」と言ったのは、再会した際の俺とキリトとの遣り取りの中で、彼女の名前を出したからだろう。
そんなアリスは、キリトとは幼馴染みの関係らしい。ああ、そう言えばキリトも幼馴染みの事を言っていたんだったな。……デスゲームの事で頭が一杯で、すっかり忘れてしまっていた。
其れにしても……アリスと言い、シノンと言い、何方もかなりの美少女だと言えるだろう。そんな美少女二人と幼馴染みとか……一人居るだけでも世の男連中に
「えっと……僕が最後、って事になるのかな。僕の名前は《ユージオ》。僕もキリトやアリス、シノンとは幼馴染みなんだ。三人共々宜しくね」
其の分彼が被害を
「えっと……僕の顔に何か付いてるのかな?」
「え? あー、いや……そういう訳じゃなくてな…………ユージオの
そんな彼に対する同情の念を
戸惑った様な表情を浮かべる彼からの問い掛けに、俺は否定の言葉を返した後、彼の事を見詰めていた適当な理由をでっち上げておく。……同情の眼差しを向けていました、なんて言える訳ないからな。
さて、適当にでっち上げた理由ではあるが……彼の濃いめのグリーンの瞳が綺麗である、と思ったのは事実だ。
現時点に
俺がでっち上げた理由には、他のメンバーからも「確かに」「綺麗ですよねぇ」などと賛同的な言葉が上がる。
ただし、彼の瞳の色──
「よく言われるけど、僕は生まれも育ちも日本だよ。ただ、僕のお
「成程、クォーターって訳か。んで、髪と瞳に関しては外人の血が色濃く現れた、と」
「まあ、そうなんだけど……単純な遺伝、っていう訳でもないんだよね」
「……と言うと?」
「
「はぁ……成程ねぇ……」
彼の素性を知って納得がいった俺達。其の直後にMMOに於いて素性を
其の事に一言お礼を述べてから……では、全員の自己紹介が終わったので、そろそろ食事を始める
「それじゃあ、一通り自己紹介も終わった事だし……此処からは無礼講って事で、
「「「おーー!」」」
という訳で、其処から先は
食べたり飲んだりとしながら、
若干気掛かりだったのはコミュ症のケが有るキリトだったが、其処はうちの男子達がユージオ共々輪の中へと引き込み、上手く遣ってくれた。お
そんなキリトは、俺に初日の演説や初心者講習の事でお礼を言って来たり、《カタナ》スキルのクエストについて
そんな一幕も有りつつ、食事会は
翌日。
俺達のパーティーは、アスナへのレクチャーも兼ねて、
当のアスナはと言えば、クエストに対して
クエストNPCの子供達が住んでいた村がコボルトに
そんな話を聞かされたアスナは、「絶対に取り返して来てあげるからね!」と
そんな訳で、問題の村へと訪れたのだが──
其処には、他のプレイヤー達の姿も在った。よくよく見てみると、彼らは前日のボス攻略会議に参加していたプレイヤー達であり、どうやら早速《カタナ》スキルに慣れる為にクエストを受注したらしい。そして、其の中にはキリト達の姿も在った。
俺達の目的は、第一にアスナへのレクチャーである為、彼らとは別行動を取った。
そんな訳で俺達は、最初は戦い方や、戦闘にて重要となる技術をアスナへとレクチャーした。幾らか俺達の戦闘を見せてコボルドの動きも確認して貰ってから、彼女にも戦闘に参加して貰った。彼女は割と飲み込みが早かったので、暫くすると《迷宮区》での様な危うさや無駄は鳴りを
其れを
其の後は、途中で休憩を挟みながら
そんな訳なので、《迷宮区》の攻略は完全に他のプレイヤー任せとなった。
因みに、ディアベルのパーティーは《迷宮区》の攻略の方に当たってくれた様だ。何故其の事を俺が把握しているのかと言えば……朝にディアベルから、此方の予定を
更に余談だが、ディアベルとのフレンド登録は攻略会議の後に行なった。今後の攻略に於いて連携を取り易くする為にと、連絡手段を確立したのだ。
さて置き。
そんなディアベルから、午後にまたメッセージが届いた。《迷宮区》の二十階の最奥にて巨大な二枚扉を発見したとの事で、昨日と同じ場所・時間にまた集まって欲しい、という内容だった。
詰まる所、早くも二回目のボス攻略会議を開く、という事らしい。勿論、其れに対する俺達の選択は『参加』の一択である。
そんな訳で、俺達は現在、《トールバーナ》の野外ステージへと再び訪れている。顔触れは、昨日のボス攻略会議の参加者と殆ど変わっていない様だ。……人の顔を覚えるのは得意ではないから、適当ではあるが。
何はともあれ、始まった二回目の《第一層フロアボス攻略会議》。
今回もまた司会進行を務めるディアベルは……会議の冒頭から、いきなり衝撃的な発言をかましてくれた。──なんと彼らは、大胆にもボス部屋を見付けた其の場で扉を開けて、中の住人を拝んで来たというのだ。此の報告には、ステージの
さて。
そんなディアベルからの報告によれば……ボスは、身の丈二メートルに達する巨大なコボルド──名を《イルファング・ザ・コボルドロード》という。武器は《曲刀》カテゴリ。取り巻きとして、金属
其処までの情報は、一先ずはベータテスト時の第一層ボスと全く同じものだ。記憶が確かであれば、《センチネル》は四段有るボスのHPバーが一本減る度に新たに三匹
どうやらディアベルも旧第一層ボスの攻略に参加した事が有る様で、「其のセンチネルだが……」とベータ時の情報を喋ろうとしたのだが──
「せんぱーい!」
「リョウヤくーん!」
──と、ディアベルの言葉を
何やってるんだよ二人ともォ! ……と、羞恥心から二人に対して軽く
「会議中にごめんなさい」
「アルゴさんから、此れを
……彼女達がやって来た理由を知った事で、俺の
届けてくれた二人にお礼を言い、二人から箱を受け取ってステージ中央へと運ぶ。そして其れを、参加者全員へと配布する。
羊皮紙四枚を
判明したばかりのボスの名前から、推定HP量。武装に関しては、旧ボスが主武装としていた《
ディアベルが話そうとしていた《センチネル》の事についても、六ページ目にしっかりと記載されていた。
そして、本を閉じた裏表紙には、此れまでの《アルゴの攻略本》には存在しなかった一文が、真っ赤なフォントで
真偽が
「こいつが正しければ、ボスの数値的なステータスは、其処までヤバい感じじゃない。……勿論、油断も過信も禁物だ。だから、きっちり
ディアベルもまた、攻略本の情報を信用する事には
そして、其の上で死者ゼロでボスを攻略する事を宣言するディアベル。そんな彼の宣言に、観客席からは盛大な
こうして、俺達の士気は格段に上がったのであった。
[今回の
・アリス、ユージオがリアルワールド人だったら。
・シノン /
・アリスがキリトと幼馴染みだったら。
・ユージオがキリトと幼馴染みだったら。
……という訳で、漸くキリトの幼馴染み三人共の名前を出す事が出来ました!長らくお待たせ致しました!
所謂《SAO幼馴染》と呼ばれているキリト、アリス、ユージオの三人に、シノンを加えた四人ですね。
其れに
……恐らく一番の疑問であろうシノンの設定に関しては、後に語る予定でございます。
さて。
今回の話で一番苦悩したのが、《カタナ》クエストの詳細でした。
他の作品では『村の《カタナ》使いモンスターを全て討伐する』というものもございましたが、其れではない内容にするべきだと考えたところ、
自分では納得の行くものに仕上がりましたが、皆様は如何なのでしょうかねぇ……。
……という訳で、今回は此処まで。
因みに、作者は《キリシノ》派でございます。