女性恐怖症の一夏君   作:のんびり日和

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閑話~もしも、本音さんがヤンデレだったら(日記編)~part3

☆月○日 晴

 

今日も何時もと変わらずイッチーと教室に向かった。けど、行く途中何度もイッチーは教室に行く足取りが止まったりした。

その訳が疲労で気絶した後、その後の試合を棄権したことだった。

皆が楽しみにしていたデザートフリーパスを獲得できなことで怒られるんじゃないかと心配していた。

私はイッチーを慰め続けながら教室に連れて行ってあげた。

教室前についてもイッチー、凄く怯えた表情を浮かべていたから大丈夫だよぉって言って一緒に入ってあげた。案の定皆イッチーを一斉に見たけど、皆心配そうな表情を浮かべていた。

イッチーは一斉に見られたことに怯えて俯いたけど、さゆさゆがイッチーに心配そうな顔で声を掛けてた。

その後みんながイッチーに大丈夫? 怪我とかして無い?って心配されてた。

 

その時イッチー、皆に棄権したこと怒ってないんですか?って聞いたけど皆、気にしてないよ。とか、体調不良なら仕方がないよ。とか、1回戦勝てただけでも儲けものだって。と答えていた。

それを聞いたイッチーは皆怒っていなことに心底安堵した表情を浮かべていた。

その表情に私も良かった良かったとにっこりなった。(*^▽^*)

 

それと視界の端にしののんやセッシーが見え、こっそりと見たけど腕や脚に一杯包帯やらシップが貼られていた。どうやら織斑先生にそうとうしごかれたみたい。

私は心の中でその姿に大笑いしていた。いい気味だと。

 

放課後、イッチーが入部すると言う部活に向かった。場所は学園の奥の方に有る家庭科室だった。

こんなとこに部活何てあったけぇって思いながらもイッチーと一緒に中に入ると、上級生が一人いた。

イッチーが「此処って料理研究部で合ってますか?」って聞いた。料理研究部、となると美味しい料理を作っている部って事かなぁ?って想像してた。(〃゚σ¬゚)ジュルリン…

けど、どうやら今日はやっていなかったようだった。でもイッチーは無事に入部できたようだし、お題と言う料理のテーマも聞けたから良かった良かった。

その後はイッチーと談笑しながら部屋に帰って来た。

 

そう言えばもうすぐGWだけど、イッチーどうするのかな? 予定が無かったら一緒に遊びたいなぁ。(((o(*゚∀゚*)o)))ワクワク

 

※月×日 雨

 

今日はGW前日なんだけど、あまり良い気分じゃなかった。GWの予定なんだけど、折角イッチーの予定が無かったら遊ぼうと思っていたのに、私の家の用事でほとんど埋まっていて遊べる予定がほとんどなかった。空いてる箇所もイッチーの予定で遊べない。

どうやら家に帰って荷物を取りに行くとのことらしい。

最初は私も一緒に手伝いに行こうと思ったけど、日帰りの上にメサメサが手伝ってくれるとのことだった。

 

あぁ~あ、折角のGW退屈な日で終わりそうだ。(´Д`;)/ヽァ・・・

 

けど、イッチーが家から取りに行くのは部活で使う料理本だと聞いた。GWが明けたらそれを見せてくれるという事で、それを楽しみにして家の用事を我慢してやろうっと。

 

 

♡月☆日 晴

今日から学校だったけど、なんかまた問題を起こしそうな人が転入してきた。しかも二人もだ。

朝きよきよ達と一緒にイッチーが持って来てくれた料理の本を見ながら談笑してた。因みにノートの中身の料理はどれも美味しそうだったなぁ。(〃゚σ¬゚)ジュルリン…

 

それから暫くしてチャイムが鳴り皆席に戻ったと同時に織斑先生たちが入って来た。その時に転入生二人が来た。1人は眼帯をしていて、もう1人は男装をしていた。

最初に金髪の男装をした人、デュッチィーが挨拶をしたけど、最近になって見つかったもう一人の男性操縦者らしいが、なんか違和感がありありだったぁ。具体的に言うと胸辺りが変。(。-`ω-)アヤシィ…

それともう一人の銀髪の生徒、ラウラウだが、どうやら織斑先生の知り合い?(織斑先生は何か毛嫌いしている様な感じだった)の様だった。

自己紹介の時もまややんに、するよう言われたのに無視をしたりしてた。その後織斑先生にしばかれて注意された後、自己紹介をしたけど名前だけでしかもプレッシャーを加える様な物だった。

そのやり方に織斑先生頭を抱えてた。

そして席に座るよう言われ席に向かったけど、なんかラウラウが突然イッチーの方に来て威圧的に、何で居るんだ?、弱虫がこんなとこにいるなとか暴言をイッチーに浴びせた。

 

私ムカついて、袖の中に隠し持っていたナイフで喉元を裂いてやろうかと思って立ち上がろうとした瞬間、突然イッチーの背後の扉から着ぐるみが数体現れて、ラウラウに向かって銃を発砲した。撃たれたラウラウは私の机に倒れ込んできたから、私驚いて立ち上がったら机が動いて机の角がラウラウの背中に思いっきり当たった。♪~(´ε` )ワザトジャナイヨォ

撃たれた所と背中のぶつけた所の痛みでラウラウは思いっきり悶えてた。その後着ぐるみの一体がバリバリと電流が流れている棒でラウラウを痺れさせた後袋と拘束バンドで拘束した。

入って来た着ぐるみにはみんな驚いていたし、私も驚いてはいた。

で、織斑先生曰く着ぐるみはイッチーの護衛部隊とのこと。一瞬なんで着ぐるみ風の護衛を送って来たんだろう?って思ったけど、以前イッチーがモフモフした動物が好きって言った事を思い出した。恐らく博士がイッチーの為に見た目は可愛く、中身は滅茶苦茶強い護衛ロボを送ったんだろうなぁ。

 

その後イッチーはモッフさん達と一緒にアリーナのロッカールームに行き私も教室でISスーツに着替え始めた。着替え終えてアリーナで待ってると、何かもごもごと動く麻袋があった。1組の皆はあぁ、あれかっていう表情を浮かべて、無視してた。2組の人達は怖がって近付かなかったけどね。

暫くした着替え終えたイッチーがやって来たから始まるまで一緒に談笑をしていた。チャイムが鳴って皆並んだ後、始めようとしたところでデュッチィーが遅れてやって来た。

織斑先生は怒って理由を聞いたら、まややんの案内の元ロッカールームに向かったが他のクラスの人達に囲まれて動けなくなったらしい。

まぁ、もう一人の男性操縦者として皆気になってたんだろうねぇ。私はむしろ怪しいんだけどぉ。

織斑先生は初日という事で見逃し、授業を始めようとしたけど足元に転がっていた麻袋からラウラウを引っ張り出し2組の生徒達に護衛部隊の事を説明した。

これで2組のリンリンがイッチーが近づかなくなったらいいなぁ。

 

2組との合同授業は、専用機持ち達が講師役として生徒達に教えた。私はイッチーの補助として一緒に頑張った。

他の班は時折チラッと見たけど、酷いものだった。まともに教えているのが一人しかいなかったもん。皆不満で一杯だろうなぁ。

 

お昼は何時もと変わらずイッチーときよきよ達とご飯を食べた。うぅ~ん、やっぱりイッチーと一緒にご飯を食べると何時もより美味しく感じるなぁ。

そう言えばセッシー大丈夫だったのかなぁ? 自分の作ったサンドイッチをいきなり食べた瞬間顔色が二転三転と変わったりして、何処かに行っちゃったけど。

まぁ、セッシーだし大丈夫か。(´ー`*)ウンウン

 

放課後イッチーは初めての部活に向かった。教室から出て行くとき、結構不安そうな表情を浮かべていたから心配でコッソリ付いて行った。

家庭科室に着いた後、流石に廊下から覗いたらすぐにイッチーや部員の人達にバレる恐れがあったから外に出て外の茂みから覗く事にした。

外から暫く確認していたけど、部員の人達は皆いい人そうだった。イッチーに無暗に近付いたり、大声を挙げたりとか一切して無かった。

一安心して私は茂みからコッソリと出て部屋に戻って来た。

部屋でこの日記を書いていたら、イッチーが部屋にやってきてパンをくれた。しかもイッチーが今日作っていたパンだった。私嬉しすぎてすっごい満面な笑みでイッチーにお礼を言った。イッチー、顔を赤くしながら部屋に帰って行った。照れたイッチーの顔、可愛かったなぁ。(*´ω`*)

 

×月△日 雨

 

今日は本当に気分が悪い。ずっと気になっていたデュッチィーが実は女という事が判明した。けど判明した理由が、イッチーの頭を撫でたからだ。

デュッチィーがイッチーの頭を撫でた瞬間、イッチーが発作を起こしたから私は急いでデュッチィーを突き飛ばしてイッチーから引き離したけど、発作は治まらない。震える手で注射を打とうとしていたから危ないと思って私が代わりに打ってあげた。

その後織斑先生が来てイッチーが発作を起こしたことを報告。デュッチィーはモッフさん達に拘束されて連れて行かれた。

私は先生に頼まれてイッチーを医務室に連れて行ってあげた。医務室に連れて行った後、私はイッチーが出て来るまで医務室前の廊下で待ってた。

暫くしてイッチーと先生が出てきたからイッチーと一緒に帰ろうとしたけど、先生に呼び止められた。

徐に先生が私に近付いて来て私の手の平を診始めた。どうやら私の手の平から血が出ていたようだった。

先生に力強く握ったのかい?と聞かれ、私は分からないと答えた。どうやら無意識に手の平から血が出る程、強く握りしめていたようだった。

イッチーも凄く心配した表情を浮かべていた。うぅ~、やっちゃなぁ。ゥゥ。・(つд`。)・。

 

先生に手の平の治療をして貰った後、イッチーとモッフさん達と一緒に教室に帰り授業を受けた。

その時皆、イッチーの事を心配していたのか休憩時間何人かのグループがイッチーに授業の分からないところを聞きに来たり、お菓子を一緒に食べに来たりした。後お昼の時は珍しくナギナギとシーちゃんが一緒に食べようと来た。

皆、本当に優しいなぁ。(*´ω`)

 

まぁ、イッチーに近付こうとしたセシリンとしののん以外、だけどね

 

 

☆月♪日 曇り

 

今日は何とも言えない日だった。

朝何時も通りイッチーとモッフさん達、それときよきよ達と教室に行って談笑していた。チャイムが鳴って席に着くと織斑先生とまややんが入って来たけど、そのあと何故かデュッチィーが入って来た。

皆驚いていたし、私も驚いていた。

織斑先生曰く性別を偽っただけで、特に犯罪を犯した訳では無い為学園の温情で再度女性として学校に通えるようにしてもらったらしい。

先生は受け入れる様に。と言っていたが、ちょっと気に喰わないと言った表情を浮かべていたし、皆もちょっと口を尖らせていた。かくいう私もデュッチィーの事を睨んでいた。

だって、またイッチーに近付こうとするかもしれないもん。そんな人、イッチーのいる教室に来ないで欲しい。

 

SHRの時に再来週に行われるトーナメント戦が、どうやらタッグマッチに変更になった。これについては生徒会で資料整理をお姉ちゃんに頼まれた時に、その書類を見たから内容は大体知ってた。

タッグマッチ戦、イッチーと一緒に出場できたらいいなぁ。イッチーはまだ悩んでいるらしいから、暫くそっとしておこう。イッチーと参加するには織斑先生に直接言わないといけないらしいから焦らない焦らない。(*´ェ`*)っ旦

 

放課後、イッチーがお菓子を作ってくれたからきよきよ達と一緒に外にあるベンチで食べた。すっごく冷たくて甘くて美味しかったなぁ。イッチー曰くこの前部活で作ったデザートの応用版との事。

流石イッチーだなぁ。こんなにおいしいお菓子とか作れるんだもん。私も何かお菓子を作ってイッチーに食べて貰いたいなぁ。

そう言えば何かアリーナで喧嘩があったらしい。織斑先生が向かったとモッフさん達に教えてもらったけど、何があったんだろう?

 

♡月○日 晴

 

今日は物凄く嬉しい事があった。

なんとイッチーが私をタッグマッチ戦のパートナーになって下さいって誘ってくれたのだぁ! 

勿論答えはOK!と答えた。

いやぁ~、本当に嬉しかったぁ。と言ってもイッチーが出場するには私以外だと難しいか。(;・∀・)

 

そう言えばデュッチィー、タッグの希望票に勝手にイッチーの名前を書いてたなぁ。

自分がイッチーに何をやったのかまだ理解できてないのかな?

まぁ、いいや。デュッチィーはモッフさん達に連行されていったし、こっそり織斑先生に告げ口しておいたから嫌って言うほど、理解させられるだろうね。

 

 

×月△日 曇り

 

今日はタッグマッチ戦だったけど、あまり良い気分じゃない。

理由は詳しくは書けない。理由は織斑先生から今日あった事は誰にもしゃべっちゃいけないし、日記など人目に触れそうな物には絶対に書かない様にって言われたからだ。

ただ此処で書けることは私はある理由から意識を失い、イッチー一人で辛い目に合わせた事だ。

医務室で寝ているけど、何もすることが無いからお見舞いに来たお姉ちゃんに頼んで持って来て貰った日記を書いているが、本当に気分が良くない。

ただ一つ、ちょっと嬉しい事はあった。

私が医務室で目を覚ましたら、傍でイッチーが椅子に座った状態で眠っていたのだ。医務室の先生が言うには私が起きるまで傍に居たいと言っていたそうだ。

本当にイッチーは凄く優しい。皆にも優しいけど、私に向ける優しさは他とは違うように思える。

あぁ、この日記を書いている間も、凄く胸がドキドキするぅ。(n*´ω`*n)

なんでイッチーの事を思うとこんなにもドキドキするんだろ? 何時からこんなにドキドキするようになったのか分からない。でも全然嫌って言う気持ちじゃない。むしろ嬉しい気持ちだ。

明日には授業に出ても良いらしいから、明日イッチーにとびっきりの笑顔でおはようと言おうっと。

 

○月×日 晴

 

今日は昨日決めた通りイッチーにとびっきりの笑顔で挨拶をした。イッチー、凄く顔を赤くしながら挨拶を返してくれた。朝から凄く良いものが見れたから気分も凄く良かった。

でも、朝のSHRの出来事で一瞬で吹っ飛んだ。

SHRの時、ラウラウが遅れてやって来たのだ。普段の織斑先生なら、遅刻だぞ!って怒鳴って出席簿で叩くけど今日は無かった。まぁ、ラウラウも私と同じ様に医務室に運ばれたから注意されなかったんだろうなぁ。

織斑先生に席に座る様に言われたラウラウだけど、織斑先生に断りを入れて皆に謝罪をしたのだ。最初は心を入れ替えたと思ってたけど、全然そうじゃなかった。むしろもっと酷いものだった。

なにがマスターなのさ。自分を助けてくれたって、イッチーはラウラウを助けたんじゃなくて私を守る為に必死に戦ったのに。何を勘違いしてるのさ。

ラウラウの戯言に続く様に、セッシーやしののん達も喚き始めた。

無論織斑先生が直ぐに鎮圧してSHRに入った。

 

あぁ、今思い返しても腹が立つ。イッチーのことを考えずに自分勝手に思いを押し付けて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう、アイツら消してもいいかな?


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