一夏と本音のタッグが決まってから数日が経ち、学年別タッグマッチトーナメント戦となった。
大勢の参加者が今か今かと待ち望んでおり、それは観客席にいる生徒達も同様だった。
『えぇ~、ではこれより第1回タッグマッチトーナメント戦を行います。まず第一回戦の発表します』
そうアナウンスが流れ生徒達はそれぞれモニターに顔を向ける。
「織斑君と本音の名前あった?」
「えっとぉ。あ、あった! 第一回戦の6組目だ」
「6組目か。となると、第3アリーナあたりかな」
「そうだね、よぉし皆ぁ! 織斑君と本音の応援に行くわよぉ!」
「「「「おぉーー!!」」」」
1組の生徒達はそう声を高々に上げながら、ぞろぞろと第3アリーナに向け歩き出す。
1組の生徒達が第3アリーナに向け歩き出している中、一夏達はと言うと第3アリーナに備えられているピットでいそいそと準備をしていた。
「ほ、本音さん。準備の方は大丈夫ですか?」
「うん。イッチーの方も大丈夫? 専用機持ちは武装に制限が掛けられるみたいだけどぉ」
「う、うん。大型ガトリングカノンと腰につけているライフルグレネード、それとソードオフショットガン2丁と対物ライフルを使用不可にしました」
「そっかぁ。あ、そうだ。武器の譲渡はOKだっけ?」
「えっと、確かパートナーの機体が訓練機であれば試合中の譲渡は良いはずです。も、もちろん撃墜された後の譲渡は禁止ですが…」
「良かったぁ。ラファールの武装ってグレネードランチャーとライフルなんだけど、弾が足りなくなった時とかだと近接装備がナイフ一本だけだから心配だったんだぁ」
「そ、そうでしたか。あの、足りなくなったら言って下さい。ライフルでしたら一杯ありますから」
うん。と頷く本音。そして一夏は再度タブレットで装備を確認を始める。
〈えっと、アイラ。武器はこれだけあればいいよね?〉
〈えぇ、十分よ〉
一夏の手元にあるタブレットには現在バレットホークに積まれている武装が書かれていた。
リストには
・ハンターM202-BD 60㎜アサルトライフル
・LG5M-BD アサルトカービン(膝サブアーム用)
・その他アサルトライフル関連が12丁
・バタリングラム(破城槌)
・対物ナイフ
・ヴァイブロ・バヨネット 接近戦闘用超振動銃剣
・フォールディングナイフ (左腕用装備)
と書かれていた。無論これだけの量は普通駄目であるがある理由からOKにされたのだ。
その理由は以前デュノアを1組に戻す際にした千冬との交渉した時の事だ。
学園上層部にデュノアを1組に戻す事を伝えられた千冬は殺気全開で断ろうとした所、引き受けてくれれば可能な限りのそちらの提示する条件を呑むと伝えたのだ。
其処で千冬は今度行われるタッグマッチで、一夏の機体に乗っている武装を他の機体よりも多く持って良いことを許可する事。そしてフモッフ達警備部隊の戦力強化を提示したのだ。
フモッフ達の戦力強化は良しとされたが、武装を他の生徒達よりも多く持つことに関しては難色の顔を示され、千冬はもう一押しとばかりにこう付け加えた。
『織斑の機体はサブアームという特殊装備を持っている。各国からの来賓がいる場所で、サブアームの有用性を示す事が出来ると思うが?』
そう言われ、学園上層部も一夏の類稀なるサブアームの操縦には目を見張るものがある事から、特例として許可したのだ。
『これより第一回戦を開始します。出場する両選手達はアリーナに出て下さい』
そうアナウンスが出され、一夏と本音はそれぞれISに乗り込む。
「それじゃあイッチー、優勝目指して頑張ろうね」
「う、うん。頑張りましょう」
そう言い一夏は気持ちをしっかりと引き締める。
〈行けるよね、アイラ?〉
〈ふん。誰に向かって言ってるのかしら? サポートは任せてあんたは何時も通り機体の操縦に集中しなさい〉
〈う、うん!〉
準備が終わり2人は外に出ると、対戦相手である生徒がラファールと打鉄を身に纏って立っていた。
「布仏さん、織斑君。悪いけどそう簡単には勝たせないからね」
「これも勝負。悪く思わないでね」
「ふふぅ~ん、負けないぞぉ!」
「ま、負けません!」
お互いそう言い合い武器を出す。そして
『カウント。3、2、1、試合開始!』
カウント開始と共に打鉄を纏った生徒が前に出て来て、ラファールを身に纏った生徒はグレネードランチャーとライフルを構えながらそれを援護してくる。
一夏達はと言うと、一夏はサブアームを展開すると同時に武器を出してサブアームに装備させ、本音はアサルトライフルを構えながら前へと出てる。
前に出た打鉄はハンドガンを本音に向けながら撃ち、本音も応戦とばかりにライフルを撃ちながら一定の距離を保つ。
一夏は展開したサブアームの武装を駆使しながら本音の援護をしつつ、ラファールの牽制をしていた。
〈一夏、ウィングの右アーム、それと腰部左アームの弾がそろそろ尽きるわ〉
〈わ、わかった。次の出すね〉
アイラからの警告に一夏は次の武装を何時でも出せるようにしていると、弾が切れたのかアイラが警告したアームが沈黙したためすぐさま次の武装を出して攻撃を再開した。
「うへぇ~、織斑君の弾幕ヤバすぎるよぉ。何とか接近できない?」
「無理だよぉ! こっちも布仏さんの相手で忙しいんだからぁ!」
2人の生徒はそう叫びながらも、攻撃の手を止めない。
「イッチー、ごめぇん。なかなか落とせなくてぇ」
「い、いえ、大丈夫ですよ。あの、弾の方は大丈夫ですか?」
「うぅん、ちょっとヤバいかなぁ。グレネードランチャーはまだあるけど、ライフルが心許無い感じかなぁ」
「そう、ですか」
一夏は攻撃してくる2人に射撃をしつつ、どうすべきか悩んでいると
〈一夏、大分前の事だけど山田先生と中国とイギリスの模擬戦憶えてるかしら?〉
〈え? う、うん。憶えてるけど…〉
〈あの時の戦法が使えるんじゃないかしら?〉
アイラからの提案に一夏は当時の状況を思い出し、そして現状の状況と照らし合わせる。
〈う、上手く誘導出来たら〉
〈えぇ、勝てるわよ〉
そう言われ一夏は直ぐに行動に移すべく、攻撃しながらも本音に作戦を伝えた。
「ほ、本音さん。僕が彼女達を誘導するので、誘導した場所に攻撃してください」
「イエッサァー!」
一夏の指示に本音は何時でも攻撃できるように、残った武装を取り出す。一夏はサブアームと左右に持っている武器を構えながら二人に気取られない様に誘導すべく攻撃をする。弾が切れたら素早くライフルを放り捨てては次の銃を取り出すと言った、隙を一切作らない状態となったのだ。絶えず張り続ける弾幕に2人は避けるのに手一杯となってしまった。
「うわわわ。いきなり激しくなったぁ!?」
「い、一旦体勢を立て直すよ!」
そう言い2人が一緒の個所に下がると、その好機を一夏は見逃さなかった。
「ほ、本音さん、今です!」
「待ってましたぁ!」
そう叫び、本音はグレネードランチャーを2人に向かって撃ち放つ。
「ちょっ!? 弾幕から更に爆撃!?」
「よ、避けられないぃ!?」
2人の悲鳴は本音のグレネードランチャーの爆風で掻き消され、辺りは土煙がたちこめた。暫くして土煙が晴れると2人は目を回しながら気絶しており、ISも解除されていた。
『其処まで! 勝者織斑、布仏ペアです!』
『わあぁぁぁぁ!!!』
アナウンスが流れたと同時に大きな歓声が上がり、一夏と本音は笑顔を浮かべる。
「や、やりましたね本音さん」
「うん! まずは初戦突破だぁ!」
そう声を掛け合いながらピットへと戻って行った。
次回予告
無事に初戦を突破した一夏と本音。次の対戦相手は鈴とオルコットだった。
さぁ一夏と本音は、無事に第2回戦も突破できるのか?
次回
タッグマッチトーナメント戦 第2回戦
~「ハムハム、お菓子美味しぃ( ̄~; ̄)」「モヒ( ・ω・c)モヒ」~
次回投稿してほしい小説(詳細は活動報告の「次回作一覧」を見てください)
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①IS×ウォーシップガンナー2
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②IS×メタルギア
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③IS×オリジナルストーリー①
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④IS×オリジナルストーリー②
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⑤IS×クロスアンジュ
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⑥IS×タイムクライシス
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⑦IS×オリジナルストーリー③
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⑧IS×人狼 JIN-ROH
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⑨IS×東方project
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⑩IS×オリストーリー④
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⑪IS×R-type
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⑫俺ガイル×IS