女性恐怖症の一夏君   作:のんびり日和

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32話

~医務室~

「ん……、あれ、此処はぁ?」

 

医務室のベッドで寝ていた本音は目を覚まし首だけで辺りを見渡す。部屋の中は薄暗く既に日が落ちている事は明白だった。

どれだけ時間が経ったんだろうとぼやぁと考えが浮かぶ本音。しかし次に浮かんだのは一夏の事だった。

 

(そうだ、イッチーは!)

 

そう思った本音は体を起こそうとした瞬間、ベッドの淵でもぞもぞと動くものに気付く。

本音は誰かいると気付きジッとその動いたものを見つめる。暫くして暗さに目が慣れるのと、外から入って来た月明かりが部屋を照らしてその正体が分かった。

 

「すぅ、すぅ、すぅ」

 

「ふぅえ、イッチー?」

 

椅子に座ってこっくりこっくりと居眠りをする一夏だった。スヤスヤと寝ている一夏に本音は無事だったんだぁと安心した表情を浮かべ、ホッと息を吐く。すると医務室の扉が開き伊田が中へと入ってくる。

 

「やぁ、布仏さん」

 

「あ、先生。イッチーは?」

 

「あぁ、彼は大丈夫だよ。何処もけがはしていない。君が運ばれた後、目を覚ますまで傍に居ていたいって言ったから千おっと、織斑先生が許可してね。此処で君が目を覚ますのを待っていたようだけど、眠ってしまったようだね」

 

そう言い伊田は一夏を背負い上げる。

 

「それじゃあ僕は彼を部屋まで送ってくるよ。布仏さんはもう暫くしたら女性の保険医の人が来るからそれまで待っててくれるかい?」

 

「はぁい」

 

伊田はそのまま一夏を背負ったまま医務室から出て行き、残った本音はもう一度横になりぼぉーと天井を見上げる。

そして頭に浮かんだのはタッグマッチトーナメント戦の事であった。

 

(私、結局何も出来なかった。イッチーを守ろうとしたけど、攻撃を受けて気絶して何も出来なかった)

 

そう思いながら本音は布団を握りしめる。

 

(強く、強くならなくちゃ。だって、イッチーは大事な友達だもん。イッチー一人に無茶なんて絶対させない!)

 

そう決意する本音であった。

 

 

~学園屋上~

夜風が吹く中、千冬は屋上でスマホを片手に柵に凭れてかかっていた。

 

「今日はすまんな、束」

 

『いやいや、束さんはモッフ君達を予定よりも早くそっちに送っただけだよ』

 

「それでもだ。お前が急いで増援のモッフ達を送ってくれたおかげで一夏や布仏、それに教師達も無事に助けられたんだ」

 

そう言い穏やかな顔を浮かべる千冬。

 

『そっかぁ。なら素直にお礼は受け取っておこう』

 

「そうしろ。……で?」

 

『何かなぁ?』

 

「分かっているはずだ。態々こんなことの為に電話する私では無い事くらい」

 

そう言い先程と打って変わって厳しい表情を浮かべる千冬。口調にも若干の圧が加わっており、常人であれば震える様な口調であった。

 

『にゃははは。流石ちーちゃん。問題ないよ、あの眼帯おチビちゃんのISに不細工な物を積んだところは、跡形もなく吹き飛んだから』

 

「そうか。一人残さずか?」

 

『もちのろん。いっくんを狙った糞野郎共を見逃すと思う?』

 

「ふん、思っておらん。それで、政府連中には?」

 

『そっちの方はまぁ、経済的なダメージを喰らわせておいたから暫く大人しくするしかないと思うよ。この束さんの警告を無視したと言う代償だからね』

 

そうケラケラ笑いながら伝える束。千冬もフッと笑みを浮かべそうかと答え夜空を見上げながら束との談笑を暫し続け、寮母室へと戻って行った。

 

 

~IS学園 第2医務室~

第2医務室、其処は本来は布仏が居た医務室同様に治療などを行う場所であるが、現在は武装した教師達が入口に立っており、中にも数人程銃を携えた教師と医師が居た。

医務室のベッドにはボーデヴィッヒが手枷や足枷を施され横たわっていた。

 

「う、ううぅううぅ。……こ、此処は?」

 

「あら、目が覚めた様ね? 此処は第2医務室よ」

 

「な、なぜ拘束されている?」

 

「その理由、貴女なら分かっているはずでしょ?」

 

医師の言葉にボーデヴィッヒは、自身があのアリーナで何が起きたのか思い出す。

 

「その顔からして思い出した様ね。悪いけど、拘束は暫くさせてもらうわよ。まだ貴女が暴れる恐れがあるからね」

 

そう言いながら医師はボードに挟まれた用紙に記入していく。

暫くカリカリと用紙に記入される音だけが鳴り響く室内。するとボーデヴィッヒが口を開く。

 

「一つ聞きたいんだが…」

 

「何かしら?」

 

「私を助けたのは、織斑教官なのか?」

 

「織斑先生? いえ、織斑先生なら管制室で教師部隊の指示やらなんやらで出ていないわ」

 

「じゃ、じゃあだれが?」

 

「織斑君と教師部隊の方達。それと、織斑君の護衛部隊よ」

 

医師から出た名前にボーデヴィッヒは大きく目を見開く。何故自分を助けた? 殺そうとまで考えていた自分を何故助けた?と、ボーデヴィッヒの頭の中は疑問でいっぱいとなった。

 

「さて、とりあえず体に大きな怪我とかは特にないみたいだから、これで『ピピピピッ!』ちょっと、失礼するわ」

 

そう言い医師はボーデヴィッヒから離れ、ポケットからスマホを取り出し電話に出る。暫く電話の向こうにいる相手と会話した後、スマホを仕舞いボーデヴィッヒの元に戻る。

 

「先程あなたのISの解析が終わったわ。仕組まれていたVTシステムは綺麗に取り除けたそうよ」

 

「そうですか…。あの、私の処遇は?」

 

「一応まだ決まっている訳じゃないけど、明日には解放される予定よ。但し、今回の事もあった為ISは当分の間取り上げでしょうね」

 

そう言われボーデヴィッヒは、そうですか。と返し顔を天井へと向ける。そして医師と武装した教師達は部屋から出て行った。

一人残ったボーデヴィッヒは医師が言っていた事を思い返す。何故自分を助けたのか? 暴力を振るった自分を何故?と頭を悩ませる。

だがボーデヴィッヒは一つ勘違いをしていた。一夏はボーデヴィッヒを助けようとした訳では無く、本音を助ける為時間稼ぎをしていたにすぎない。

そんな事を知らないボーデヴィッヒは一人悩みに悩み続け、遂に分からず廊下にいた教師を呼び、監視付きの元、部下に電話することにしたのだった。

 

 

~学生寮~

とある一室、窓から見える外の景色をジッと見つめる一人の少女。少女は暫し外の景色を見た後、持っていたスマホの電話帳からある電話番号を選び、タップ。

暫くして呼び出し音が鳴った後

 

『もっしも~し、天才博士事篠ノ之束さんで~す!』

 

「……姉さん」

 

『あぁ~、箒ちゃんか。何か御用かな?』

 

電話の向こうから聞こえる良く分からないテンションの口調で言って来る束に箒はずっと考えていた事を、口に出す。

 

「力を、私だけの力をください。絶対の力を!」

 

そう強い口調で言う箒。それに対して束はと言うと

 

『うぅ~ん、まぁ考えといてあげるよ。じゃあねぇ』

 

そう言い電話を切った。箒は了承の言葉をすると思っていたのか、驚いた表情を浮かべ暫し茫然した後、もう一度しっかりと了承の言葉を貰おうと再度かけ直すが

 

『お掛けになった電話番号は現在使われておりません』

 

と電子案内され、その案内に対してもまた茫然とする箒であった。

 

 

そして箒から電話を貰った束はと言うと

 

「……」

 

隠れ家の奥の部屋でジッとスマホの画面を見続けていた。そして

 

「うん、やっぱり成長してないねぇ。というか、酷くなってるか。まぁ、最初から期待なんかしてないけどね」

 

そう言いながら束はスマホを仕舞い、目の前にある物の製作を再開する。

 

~学生寮・一夏の部屋~

伊田に運ばれた一夏はベッドでスヤスヤと寝息を立てながら寝ていた。そんな中、バレットボークの精神世界にいるアイラは、一人アリーナでの出来事を悔やんでいた。

 

〈あの時、もしフモッフ達の到着が遅れていれば、確実に一夏は殺されていた〉

 

そう思いながらギリッと歯を噛み締める。そしてそっと腕を上げ手の平を広げると、煌びやかに光る光球が現れた。

 

〈これを一夏に渡せば、バレットホークは更に力を増す。でも、それは一夏に大きな重みとなる。それだけは避けたい〉

 

アイラはそっと一夏の様子を見るべくモニターを出すと、其処にはスヤスヤと穏やかな表情で寝ている一夏が映っていた。アイラはその顔を見てフッと先程まで張っていた気を緩め、穏やかな顔付を浮かべる。

 

〈まぁ、焦ってこれを渡した所でアイツが使いこなせるわけじゃないし、今はもう少し様子見にしておいた方がいいわね〉

 

そう言いアイラは光球をそっと消し去り、モニターの一夏に向かってデコピンをする。

 

〈明日も元気な顔を見せなさいよ、一夏〉

 

そう言いアイラは精神世界から姿を消した。

 

 

 

荒れに荒れたタッグマッチ戦から次の日。

 

ピピピピピッ!!

 

指定した時間と同時にけたたましいアラーム音が鳴り響くと、一夏はベッドの中からもぞもぞと動き、腕を伸ばしてアラームを止めた。

寝ぼけ目のまま体を起こしこっくりこっくりと頭を揺らしながらベッドから起き上がり、洗面所へと向かう。

 

こっくりこっくりと頭が揺れながらも歯磨きをしようとする一夏。しかし寝ぼけているせいかしばし洗面所で立っていると

 

〈シャキッとしなさい!〉

 

「ヒャイッ!?」

 

アイラの大きな声で一夏は寝ぼけていた頭が一瞬ではっきりし、肩を大きく跳ね上げながら瞼をパチパチと閉じたり開いたりと繰り返す。

 

〈目は覚めたかしら?〉

 

「えっと、う、うん」

 

〈じゃあさっさと顔を洗って歯磨き済ませて、朝食食べなさい。クッククク〉

 

小さく笑いながらアイラがそう言うと、一夏はわ、分かった。と言い洗顔と歯磨きをし終え、台所に立ち朝食を手早く作る。

 

『本日は気温が例年よりも高い為、こまめな水分補給が必要です』

 

朝のニュースを見ながら朝食を取る一夏。すると扉からノックする音が鳴り響く。

 

『イッチー、教室行こぉ!』

 

「あ、本音さんの声」

 

〈どうやら怪我とか無かったみたいね〉

 

「うん、良かったぁ」

 

〈ほら、さっさと行く準備しなさい〉

 

「うん。ほ、本音さん、ちょっと待ってて」

 

そう言い一夏は食べ終えた食器などを水の張った桶に入れ、机に置いたカバンを手に取り扉に向かい扉を開ける。扉の先には以前と変わらないのほほんとした表情を浮かべた本音が立っていた。

 

「おはよぉイッチー」

 

「お、おはようございます。あの、もう大丈夫なんですか?」

 

「うん、保健室の先生がもう授業に出ても良いよって許可貰ったからねぇ」

 

「そ、そうですか。良かったぁ」

 

そう言いホッと胸を撫で下ろす一夏。その姿に本音ものほほんとしながらも笑みを浮かべる。そして

 

(イッチーのこの笑顔を守れるように、強くならないと。頑張るぞっ!)

 

と心の中で一夏が悲しい顔を浮かべない様、強くなることを再度決心するのであった。

すると一夏の部屋の隣にある警備室からモッフ達が現れた。だが、何時ものなら2体のはずだが今日は4体現れ一夏と本音は首をかしげる。

 

「お、おはようございます」

 

【おはようございます。本日から警備強化の為2体態勢から4体態勢となりました。(`・ω・´)ゞ】

 

そうプラカードで説明する4号と、頷く14号、20号、30号。

 

「そ、そうなんですか。それじゃあ、よろしくお願いします」

 

そうお辞儀をして一夏と本音が歩き出すと、モッフ達もその背後に付き従うように歩く。そして教室に付き中へと入る2人。モッフ達はと言うと、2体は廊下に立ち、もう2体は一夏の席の後ろに立った。

 

「おはよう二人共」

 

「おっはぁ~!」

 

「お、おはようございます」

 

「おはよぉ!」

 

「二人共怪我とか大丈夫だったの?」

 

「僕は、その、疲労だけだったので大丈夫です」

 

「私はちょっと背中に痣が出来たくらいで大丈夫だったよぉ」

 

「そうなんだ。良かったぁ、皆結構心配してたからね」

 

「うん、まぁ軽い程度で済んでよかったね」

 

鷹月と相川は安堵した表情でそう言い、周囲にいた生徒達もホッと胸を撫で下ろした。そしてしばし一夏達は談笑を交わし時間を潰す。

暫くしてSHRを知らせるチャイムが鳴り響き生徒達が席へと付いて行く。全員が席に着いたと同時に教室前方の扉から千冬と真耶が入って来て教壇へと立つ。

 

「えぇ~、諸君おはよう。SHRを始め「申し訳ありません、遅れました」ボーデヴィッヒか。さっさと席に着け」

 

SHRを始めようとした矢先にボーデヴィッヒが教室内へと入って来た。普段ならば遅刻だぞ!と怒鳴り、出席簿で叩く千冬だが、医務室から今日退院です。と知らせを受けていた為今回は見逃したのである。

 

「あの、一つやっておきたい事があるのですが。宜しいでしょうか?」

 

「ん? なんだ?」

 

「これまで迷惑を掛けた為謝罪を…」

 

「……良いだろう。但し時間が無い為、手早く済ませろ」

 

ボーデヴィッヒが謝罪をしたいと言った事に、千冬は少しは成長したか?と思いながら許可する。ボーデヴィッヒは一礼し、生徒達の方に体を向けると

 

「その、高圧的にしかも、侮辱的な態度で当たって申し訳なかった」

 

そう言い腰を曲げるボーデヴィッヒ。その姿に生徒達はそれぞれ顔を見合い、反省というか改心していると思い許そうと考え始める。

 

「それと、織斑一夏」

 

「な、何でしょうか?」

 

突如自分の名前を呼んできたボーデヴィッヒに一夏は怯えながらもそっと顔を向ける。

 

「お前にも大変迷惑を掛けて済まなかった」

 

と腰を曲げて謝罪をするボーデヴィッヒ。

 

「あの、もう、気にしてない、ので、大丈夫です」

 

一夏はそう返事をし、もう絡まれることは無いと心の中で安堵していると

 

「そうか。それじゃあ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「「「「「はぁ?」」」」」

 

「え?」

 

突然のボーデヴィッヒの宣言に生徒達はポカンと口を開けて茫然とし、一夏は最初意味が分からずにいたが徐々に顔色が青く染まっていく。

 

「おい、ボーデヴィッヒ。一体どう言う訳でその結論になった?」

 

千冬は目元を引き攣りながらその訳を聞く。

 

「はっ! 私はマスターに対し多大な迷惑を掛けたにも拘らず、昨日私を助けようとしました。救助後、何故助けようとしたのか分からなかった私は部下に連絡をとりその訳を共に考えてもらった所、マスターはその寛大な心で私を助けたのではと部下から教えてもらいました。なので私が唯一得意である武力でマスターの身辺警護をする事でその恩を返そうと考えたのです!」

 

そう説明するボーデヴィッヒに生徒達が最初に思った事、それは

 

((((何処の誰だ、変な知識を与えたのはぁ‼))))

 

だった。

因みに千冬はボーデヴィッヒの説明におでこに青筋(第1段階)が浮かび上がる。

 

「織斑には既に護衛部隊が付いている。お前の護衛は不要だ」

 

「しかし、昨日彼等は遅れてやって来たと聞いております。遅れてくるようではマスターを守れません。なら軍人である私が護衛に付いた方が何かと宜しいです!」

 

「織斑は女性恐怖症を患っているんだ。お前が近づけるはずが無いだろうが」(青筋2段階目に上昇)

 

「問題ありません! 影からマスターの護衛に付きます。そうすれば発作など起きません」

 

自信満々に言うボーデヴィッヒに千冬の怒りゲージ(青筋3段階目突破)はMAX寸前だった。

するとずっと黙っていた一夏が口を開く。

 

「あ、あの、ぼ、僕は、フモッフさん達だけで、十分、です」

 

表情が悪く、唇を震えさせながらそう伝える一夏。隣の席の本音はそんな一夏の背をそっと摩り、大丈夫?と心配そうに声を掛ける。

その光景に何故かムッとした表情を見せるボーデヴィッヒ。

 

「ボーデヴィッヒ。はっきりと言うが、お前の護衛などいらん」

 

「し、しかしあんな連中より私の方が「貴様よりフモッフ達に任せた方が遥かにマシだ。というよりも、影から護衛するだと? そんなことしたら織斑の心労が増えるだろうが!」し、しかし……」

 

「しかしもへったくれもあるか! それと貴様とフモッフ達とでは実力の差があり過ぎて話にもならん」

 

そう言われ自分がフモッフ達よりも劣ると言われムスッとした顔つきを浮かべるボーデヴィッヒ。

 

「私があいつ等よりも劣っているとおっしゃるのですか?」

 

「あぁ、劣っているな。背後にいることに気付いていない時点で」

 

そう言われボーデヴィッヒは驚き背後を見ると、既にフモッフとモッフ2体がボーデヴィッヒの背後に立っていた。

 

「い、何時の間に…」

 

「それに貴様は既にフモッフ達に気絶までされているだろ? つまり、それだけ実力差があるという事だ。さぁ、分かったらさっさと席に着け」

 

千冬はそうボーデヴィッヒに促し教壇に立つ。だがボーデヴィッヒはまだ納得できないのか、しばしその場に佇んだ後、突如フモッフに襲い掛かった。

自身の方が優れている、こんな着ぐるみのような連中に自身が遅れているはずはない。そう思い感情のままにフモッフに襲い掛かるが

 

【まだまだひよっこだな】

 

そうプラカードを見せながらボーデヴィッヒの攻撃を避け、プラカードでボーデヴィッヒの後頭部をはたく。

 

「うぎゃっ!?」

 

後頭部をはたかれたボーデヴィッヒはそのまま前のめりで倒れ込む。

 

「このぉ! あぎゃ!」

 

反撃しようと顔を上げた瞬間、今度は対人用非殺傷武器の一つ『HARISEN』が叩き込まれ顔面を床に押し付けられる。

その後顔を上げようとする度にHARISENでしばかれるボーデヴィッヒ。

その光景に千冬達はと言うと

 

「えぇ~、ではSHR始めるが、いいか?」

 

「「「「問題ありませぇん!」」」」

 

全く気にする様子も無くSHRへと移るのであった。




次回予告
あれから数日が経ち、一夏は部活に使う材料などを持って部活動へと向かう。
お題は『真夏に嬉しいお菓子』
さぁ、一夏君はどんなお菓子を作るのであろうか。

次回
真夏に冷たい物は欠かせない

「はぁ~、冷たくておいしぃ(*´Д`)」

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