女性恐怖症の一夏君   作:のんびり日和

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投稿ペース遅延本当に申し訳ありません! 


36話

~花月莊・大広間~

時刻は夕方となり、浜や防波堤で遊んでいた生徒達全員旅館の浴衣に着替えそれぞれ指定の場所に座り、旅館の目玉と言っていい豪華な夕飯を取っていた。

因みに防波堤で1組の生徒達が釣った魚は、少量ながらも全クラスに周る様に刺身やつくね汁などにされて出された。

 

「イッチー、このつくね汁美味しいねぇ」

 

「は、はい。お出汁も美味しいしつくねも美味しいです」

 

大広間の端に座っていた一夏と、その隣に座る本音が出されたつくね汁を味わっていた。

そんな一夏の座っている席の前には豪勢な鯛の船盛が置かれていた。

なぜ一夏の前に鯛の船盛が置かれているかと言うと防波堤で釣りをしていた際、一夏の竿に掛かった大物がこの鯛だったからだ。

本来鯛は沖に生息している魚ではあるが、生息域を絶えず移動し続ける回遊魚の為あちこち移動していた鯛が一夏が投げ入れた餌に喰らい付きそして釣り上げられたのだ。

 

釣り上げた時一夏は( ゚д゚)ポカーンと釣り上げた物に驚き、伊田や本音達はオォオォオォオォオォヾ( ゚∀゚)ノ゙オォオォオォオオォと歓声を上げ、千冬は持っていたカメラで撮り続けた。

その後釣り上げた鯛は魚拓を取り、そのまま旅館の調理場に持っていかれメサが自前のマイ包丁で鯛を捌き、船盛に拵えたのだ。

勿論一夏一人では食いきれない為、他の生徒達にも数切れ程刺身に盛り付けられている。

大広間に居た生徒達は出された料理を舌鼓を打っている中、一部の外国生徒は四苦八苦しながら料理を食べていた。その訳は箸である。日本やアジア系の生徒は幼い頃から箸を使って料理を食べている為問題無く料理を食べているが、アメリカやイギリスなど箸の文化があまり浸透していない国の生徒は、箸の扱い方になれず料理をうまく掴めずにいたのだ。

勿論そう言った生徒のためにフォークやスプーンなど用意されているが、生徒達は郷に入っては郷に従えと言った思いで箸を使って食べていた。

四苦八苦しながら食べている生徒の中にはセシリアやデュノア、更にボーデヴィッヒが居た。3人は箸に四苦八苦しながら料理を食べていた。

 

「む、難しいですわね」

 

「うん、でもコツを掴めたら使いやすいかな?」

 

「むぅ、この芋掴みづらいぞ」

 

そう言いボーデヴィッヒは、里芋の煮物に四苦八苦していると我慢が出来なくなったのか突き刺して食べた。

 

「うむ、美味いな」

 

「それ、お行儀が悪いですわよ」

 

「仕方が無いだろ、掴みづらいんだ」

 

そう言いながら他の料理も突き刺して食べるボーデヴィッヒ。

デュノアはその光景に苦笑いを浮かべていると、ふと刺身皿に緑色のペーストが付いている事に気付く。

 

「もしかしてホウレン草のペーストかな?」

 

デュノアはそう零しながら緑色のペースト状の物を箸で取り、刺身に付けて食べた。

 

「モグモグ、・・・・フグッ!?」

 

食べて暫くして鼻にツーンと痛みがこみ上げ、デュノアは涙目になりながらお茶の入ったグラスを掴み一気に飲み干す。

その様子を隣で見ていた生徒は苦笑いを浮かべていた。

 

「ちょっと、大丈夫?」

 

「だ、大丈夫、じゃない」

 

「でしょうね。ワサビをそんなにつけて食べたらそうなるわよ」

 

そう言い呆れた表情を浮かべる生徒。デュノアがホウレン草のペーストと思っていたのは日本人ならお馴染みのワサビである。本来ならちょびっと付けて食べるのが良いのだが、デュノアは加減が分からず多めに刺身に付けて食べたのである。そりゃあ辛い。

 

 

 

 

 

夕食を食べ終えた生徒達が次に向かったのは旅館名物の露天風呂であった。生徒達がぞろぞろと温泉に向かっていく中、一夏は部屋で伊田と一緒に部屋にあったゲーム機で遊んでいた。

 

「これで!」

 

『2連鎖、3連鎖、4連鎖、5連鎖ぁ!』

 

「やるねぇ、一夏君。だが、甘い!」

 

『……6連鎖、7連鎖、8連鎖、9連鎖、10連鎖ぁ!』

 

「ふぇ、10連鎖ぁ!? あわわわ!」

 

『ばたんきゅ~~~』

 

画面に2Pゲームオーバーと表示され、一夏はガクンと首を落とし伊田はどや顔を浮かべる。

 

「ふっふふふふ。強くなってきてはいるみたいだが、まだまだだね」

 

【伊田様、ちょっと大人げなくないですか? (;^ω^)】

 

「いや、実際に強くなってきているからね。本気出さないと負けるもん」

 

そう言いながらもう一度対戦しようとしたところで扉をノックする音が鳴り響く。

 

「どうぞぉ」

 

そう声を掛けると、扉がひらきその先には浴衣姿の千冬が立っていた。

 

「失礼する。二人共、風呂の時間だぞ」

 

「おっと、もうそんな時間か。一夏君、続きは風呂上がりでいいかい?」

 

「はい、次は負けません!」

 

そう言いながら一夏はタオルなどが入った袋を持ち伊田も同じくタオルなどを持ち一夏と共に風呂場へと向かう。千冬はそれを笑みを浮かべながら見送った後、自身の部屋へと向かう。

メサは一夏が今日使った道具の手入れなどをやり始めた。

 

一夏達が風呂へと向かっている頃、旅館に備えられている休憩場に5人の生徒が集っていた。

そう、何時もの問題児達である。

 

「……最近僕たちの紹介が適当になってきてない?」

 

「誰に言っておりますの、シャルロットさん?」

 

突然変な方向に向かって話しだすデュノアに、セシリアがそう突っ込む。

さて彼女達が今何をしているか、それは

 

「それでラウラ。アンタ、本当に一夏の護衛の為に山に向かうの?」

 

「当たり前だ。マスターを護衛しようにも風呂場には既にフモッフ共が固めている。なら山側から護衛するしかない。幸いにもこの旅館は背後が山だ。頂上まで行かなくても途中にある開けた場所からなら見守ることが出来る」

 

そう言いながら旅館周辺の地図を見せ、ある一か所の所を指す。其処は旅館の後ろある少し奥の山にある箇所であった。

 

「ふぅ~ん。まぁ、アンタは軍人だからそう言った知識は豊富よね。で、私達は何をすればいいのよ?」

 

「正直お前達を連れて山には行きたくないが、万が一襲撃がありそうな場合戦力は多めがいいからな」

 

そう言いながら地図を仕舞うボーデヴィッヒ。

 

「あっそ。てか、箒。アンタはISを持ってないんでしょ。此処に残ってれば?」

 

「五月蠅い。お前達が一夏に変な事をしないか、それの監視だ」

 

そう睨みながら告げる箒に、あっそ。と告げる鈴。

そして5人が休憩場を出た所

 

「うん、何をしているんだお前達?」

 

部屋へと戻ろうとしていた千冬と遭遇してしまった。5人は自分達が旅館を抜け出そうとしている事を感づかれたか?と頭を過るも、5人はボロを出さない様事前に決めていたセリフを吐く。

 

「これから、ゲームセンターに遊びに行こうと思って」

 

「はい、それで此処に集合していたんです」

 

「そうなんです!」

 

鈴、セシリア、デュノアがそう返すと、千冬はほぉう。と声を漏らし暫し5人を見つめる。5人は背中に流れる嫌な汗を感じつつ我慢をする。

 

「そうか、あまり騒ぎすぎるなよ。それと、()()()()()()()()()

 

「えっと、はい」

 

千冬が5人にそう告げた後、千冬は去って行った。5人はふぅーと緊張して溜まっていた息を吐く。

 

「あぁ~、緊張したぁ」

 

「ですわね」

 

「ば、バレてないよね?」

 

「バレてないだろ」

 

そう言い4人が歩き出す中、箒だけ怪訝そうな顔を浮かべていた。

 

「さっきの言い方、どういう事だ?」

 

そう首を傾げつつも4人の後を追いかけた。

5人が旅館をコッソリと抜け出そうとしている中、フモッフ達警備部隊の指揮所であるコンテナの中ではフモッフがモッフ達に指示を出していた。

 

各員一夏様の為に気を引き締めて警護しろ!(ふもももっふるふもっふ!)

 

了解!(ふもっふぅ!)

 

全員が敬礼した後フモッフも敬礼を返すと、ぞろぞろとコンテナからラビットフォースや一般モッフ達が降りて行き一夏の警護などに向かっていく。

 

~旅館の裏山の山道~

暗い夜道をボーデヴィッヒを先頭に歩く5人。

 

「ラウラさん、懐中電灯をつけませんの?」

 

「駄目だ。暗い場所で灯りをつけると目立つ」

 

そう言いながらボーデヴィッヒは手に持ったドイツ軍正式アサルトライフルG36Kを構えながら進む。彼女が持っているライフルの銃口には糸が垂れ下がっており、その糸の先には重石が付いていた。

 

「ねぇ、ラウラ。どうしてライフルの銃口から糸を吊り下げてるの?」

 

「前方に何かしらの障害物などがあるか調べる為だ。例えば木とかな。後はフモッフ共が仕掛けたトラップなどだ」

 

そう言いながら進んでいると、銃から垂れ下げていた糸が何かに引っ掛かる感覚が伝わり左手を拳にして掲げる。

 

「止まれ」

 

「ど、どうしたのよ?」

 

「何かある」

 

そう言いボーデヴィッヒは引っ掛かった物を見る。それは細い糸状の物だった。

 

「これは、ワイヤーか。となるとその先にあるのは…」

 

そう言いながらワイヤーの張っている先を見ると草むらの中に続いており、そっと草を退け覗くと筒状の物が置いてあった。

 

「チッ。照明弾を仕掛けていやがる」

 

「これって、確実に僕達を予見して?」

 

「恐らくな。引っ掛かったら旅館に居る教師連中にバレる。気を付けて渡れよ」

 

ボーデヴィッヒはワイヤーの位置が分かる様にその近くで渡る補助にまわる。4人はワイヤーを渡ろうと歩み出す。

鈴、オルコットと渡り次はデュノアが渡ろうと一歩踏み出した瞬間

 

 

カチッ

 

 

「えっ?」

 

「なによ、今の音?」

 

「シャルロットさんの脚からしましたわよ」

 

「石でも踏んだのか?」

 

鈴とセシリア、そして箒がそう言い渡るよう言おうとした瞬間

 

「動くな!」

 

ボーデヴィッヒは額に汗を浮かべながらそう叫ぶ。

 

「なによ、急に?」

 

「シャル、絶対に動くな」

 

「はぁ? ただの石を踏んだ音だろ?」

 

「石を踏んだくらいであんな音はならん。お前等も動くなよ」

 

そう言いボーデヴィッヒは足下に神経をとがらせながらゆっくりと近づく。そしてデュノアの近くまで来るとゆっくりと近づきそっと屈み、音が鳴った方のシャルロットの脚の地面を掘り起こす。

暫く掘り起こした所、シャルロットの足の裏には丸い円形状の物体があった。

 

「あった」

 

「まさか、本物の地雷じゃないでしょうね?」

 

「その、まさかだ」

 

ボーデヴィッヒの言葉に4人は背中に嫌な汗を感じる。

 

「照明は流石に許せるけど、地雷はやり過ぎでしょ」

 

「ですわね。この事織斑先生に言うべきで「無駄だ」どうしてですの?」

 

「分からんか? 此処の裏山は旅館が所有している土地だぞ。つまり旅館には許可はとっている。だが、あいつ等だけでは取れない」

 

「た、確かに。 っ!? ま、まさか織斑先生が関与してるっていうの?」

 

「それしかない。まさか、殺傷能力のある兵器の使用許可まで出すのは流石に信じ難いが…」

 

4人は千冬の本気度に恐ろしさを感じている中、地雷を踏んでいるデュノアは冷や汗を流しながら震えていた。

 

「そ、それより、は、早く、早く助けてぇ」

 

「そ、そうだな。待っていろよ、今助けてやる」

 

そう言いながらボーデヴィッヒはシャルロットが踏んでいる地雷を観察し始める。

 

「解除できるの?」

 

「地雷自体を解除するのは無理だ。こいつは加圧式の物で、一度圧力が加われば雷管のセーフティーが解除される。ちょっとでも圧力が緩めば爆発する」

 

「じゃあどうするのよ? 彼女を置いて行くの?」

 

「いやだよぉ! 置いて行かないでよぉ!」

 

「叫ぶな! 圧力が緩むぞ!」

 

「で、ではどうしますの?」

 

セシリアの言葉にボーデヴィッヒは辺りを見渡し、ある物を見つける。

 

「よし、シャル今助けてやるからな」

 

そう言いながらボーデヴィッヒは見つけた大きな石を引き摺りながらシャルの足元まで引っ張ってくる。

 

「シャル、ゆっくりと足をずらせ。いいな?」

 

「わ、わわ分かった」

 

ボーデヴィッヒは持ってきた石をじりじりと動かし、シャルもじりじりと足をずらす。

周りが緊張している中、箒が我慢できなくなり始めた。

 

「私は先に行くぞ!」

 

「お、おい、動くな!」

 

ボーデヴィッヒの警告を無視して一歩進んだ瞬間

 

 

カチッ

 

と、箒の足元で鳴り響いた。

 

「っ!?」

 

「だから動くなと言ったのに! いいか、絶対に動くなよ!」

 

箒にそう叱責し、ボーデヴィッヒはデュノア救出を再開する。

しかし5人は風呂上り、真夏とはいえ夜の山の通常よりも気温が低い。その為体が冷えたらばなる現象

 

「へぇっ」

 

体が冷え、くしゃみが出そうになるデュノア。それに気付いたボーデヴィッヒは声を上げる。

 

「っ!? シャル、我慢しろ! くしゃみしたら圧力が変わる!」

 

ボーデヴィッヒの叫びにデュノアは何とかくしゃみをしないよう我慢する。そのおかげかくしゃみはせずに済んだ。()()()()()()()

 

「へっくっしゅん!」

 

箒が勢いよくくしゃみをした。くしゃみをした瞬間体の圧力が変わる。そうなればどうなるか、答えは簡単

 

 

ドッカーーーン!

 

 

 

盛大に爆発する。

 

『ザッパーーン/ドッカーーーン!

 

男子風呂で伊田と一緒に温泉に入っていた一夏。頭の泡を洗い流す為桶の水を被せる伊田。

一夏は手で耳を覆い、水が入るのを防いでいた。

 

「よぉし、洗い流せたぞぉ」

 

「ありがとうございます」

 

「そんじゃあ温泉に入って100数えたら上がるぞぉ」

 

「はい」

 

そう言い2人は温泉に浸かり、数を数え始める。そんな中、アイラが一夏に語り掛けてきた。

 

[ねぇ一夏。頭を洗い流した時何か聞いた?]

 

[え? うぅん、何も聞いてないけど?]

 

[そう。なら良いわ]

 

そう言いアイラから声が聞こえなくなり、一夏は首を傾げつつも数を再び数え始める。

 

爆発音は旅館内にも響いており、大勢の生徒が何の音だと首を傾げていたが旅館に備わっているゲームセンターのゲーム音だろうと考え気にもしなかった。

 

そして千冬はと言うと部屋に戻る前にとマッサージチェアで座って寛いでいた所、爆発音を耳にする。その音に千冬は呆れた様な溜息を吐く。

 

愚か者共めぇ

 

そう零すのであった。

 

 

場面は戻って裏山の爆発地点では、爆風で服のあちこちを焦がし、更に幾つもの擦り傷を作った5人が寝っ転がっていた。

すると木々の間からぞろぞろとラビットフォースのモッフ達が現れ寝っ転がっている5人を拘束しようとする。

箒、オルコット、デュノア、ボーデヴィッヒを拘束し、最後の鈴を拘束しようとした所突如

 

「おんりゃあぁぁあ!!」

 

「「「ふもぉ!?」」」

 

4人と同様に意識朦朧となっていた為、鈴も同様だと思っていたが予想よりも早く意識がはっきりと戻ってしまい逃亡を始めたのだ。

モッフ達は急いで逃げ出した鈴に向け、麻酔弾が装填されたライフルを構え引き金を引く。

麻酔弾は真っ直ぐ鈴に向かって飛んでいくも、鈴はそれを鋭い反射神経で避けながら木々の合間を抜いて旅館へと向かっていく。

 

背後から迫るモッフ達に鈴は焦った表情を見せず、笑みを浮かべながら木々を抜けて行く。

 

「なめんじゃないわよ。あいつ等と違ってあたしの反射神経は鋭いのよ!」

 

そう叫びながら背後から飛んでくる麻酔弾を避けながら鈴は走り続ける。目指すは一夏の居る露天風呂。

暫し山を下ると柵が見え始め、鈴は更に全速力で駆け始める。そしてジャンプをしてそのまま露天風呂の中へとドボン!と入る。

 

「ぷはぁ! えぇと、一夏はと…。あっ、いた」

 

湯気が立ちこむ中、人影を見つけた鈴。鈴はその方向へと進む。

 

「偶然ねぇ一夏。良かったら一緒につかりま…ち、千冬さん!?」

 

一夏だと思って近付いた人影。それはタオルを巻いた千冬であった。

 

「な、なんで此処に居るんですか? 此処って男湯じゃないですか!?」

 

「そうだな。だが、此処は午後9時になると男湯と女湯が入れ替わるシステムになっている。女湯とは違う景色が見れるのではと思って2度湯をしに来たら、お前が浴衣姿で柵から飛び入って来た」

 

そう言われ鈴は顔面蒼白になって行き逃げようとしたが、濡れた浴衣が原因で体が思うように動かなかった。

そして鈴の背後に着いた千冬。

 

「さて、無断外出に、不法侵入など色々破ったから、罰則の時間だ」

 

そう言い手刀で鈴の後頭部を叩く。

 

「あぎゃふぅ!?」

 

そう叫びダパンと温泉に倒れ込む鈴。

その後千冬は鈴を脱衣場に放り捨てそのまま湯に浸かり、放り捨てられた鈴はモッフ達が回収して仮説の拘束部屋の中に放り込むのであった。

 

さて、その頃一夏はと言うと部屋に戻っていた。

部屋に戻って伊田とゲームをする予定であったが

 

「すぅ…すぅ…すぅ…」

 

と、モフモフの鼠の縫いぐるみを抱きながら布団で寝ていた。

そして伊田はメサと共に格闘ゲームで遊んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~アメリカ合衆国・IS訓練所~

場面は日本から変わってアメリカのとあるIS訓練所では一機のISが飛び発つ準備が進められていた。

 

「指揮官、試験の準備間もなく終了です」

 

「分かった。諸君、この試験が成功すればアメリカは他国よりも先に宇宙開発に乗り出せる。しっかりと頼むぞ」

 

「「「イエス・サー!」」」

 

データの最終チェックなどしている中、一人の女性士官のスマホにあるメッセージが届く。

 

『銀の鐘に狂風を』

 

そのメッセージに女性士官はポケットからUSBメモリを取り出しそれをISにインストールするのであった。




次回予告
修学旅行2日目、専用機持ちや一般生徒達は予定されていた通り訓練が行われようとした。
そんな時に現れた束。一体何の用でやって来たのか?

次回
束さんがやって来た!

「なにって、プレゼントだけど?」

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