女性恐怖症の一夏君   作:のんびり日和

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56話

長い夏休みが終わり学校が始まる日、一夏は家で学校に行くカバンの中身を再度確認していた。

 

「えっと夏休みの宿題と、秋用の服入れたでしょ。あとは…うん、大丈夫だ」

 

「忘れ物はないでしょうね? まぁ、私も見ていたから問題はないわね」

 

「うん、ありがとうねアイラ」

 

そう言いながら荷物を入れたカバンのチャックを閉じる。すると家の前に複数台の車が止まる音が聞こえ、一夏は部屋の窓から通りを見ると、3台の車が止まっていた。

3台のうち真ん中の車は普通の自動車だが、前後の車は装甲車だった。

そしてその装甲車にはフモッフのマークが付けられていた。

 

「あれって、フモッフのところの装甲車みたいね」

 

「う、うん。もしかして迎えに来てくれたのかな?」

 

そう零していると、扉をノックする音が鳴り一夏はどうぞと言う。扉からメサがひょっこりと入ってくる。

 

【坊ちゃま、フモッフ殿がお迎えに上がられました。('ω')ノ】

 

「あ、はい。今行きます」

 

そう言い一夏はカバンを背負う。

 

「それじゃあ私は待機形態に戻るわね」

 

そう言いアイラは光に包まれて、球体になると一夏の腕に向かい腕輪となった。

そして部屋から出て下へと降りるとフモッフと部下のモッフ(43号と22号)がおり、一夏に気付くと敬礼し挨拶する。

 

【おはようございます、一夏様。お迎えに上がりました。(`・ω・´)ゞ】

 

「ありがとうございます。それじゃあメサさん行ってきます」

 

【はい、坊ちゃま。お気をつけて行ってらっしゃいませ!(^^)/~~~】

 

メサに挨拶を済ませた後、一夏はフモッフ達に案内されて車へと乗りこむ。そして車列はIS学園へと向かって動き出した。

車列は特に障害を受けることなく学園へと到着し、学生寮の入口前で停車する。

停車した装甲車からモッフ12、21、33、41号が降りてきて周辺警戒しつつ車両の扉を開け一夏を降ろす。

すると助手席にいたフモッフがプラカードを一夏へと見せる。

 

【では一夏様、我々は装甲車を収納後、警備に戻ります。何かありましたらお伝えください】

 

「わかりました」

 

そういうと一夏はフモッフに送ってくれてありがとうございます。と一礼して伝えると護衛のモッフたちと共に寮の中へと入っていった。

中に入ったのを確認したフモッフは装甲車に前進と指示を飛ばし車両を学園内に極秘に建造した秘密車庫に停めに向かった。

 

寮内へと入った一夏は自身の部屋にまず入ると持ってきていた荷物を整理していく。

全ての荷物を片付け終えると、扉をノックする音が響く。

 

『イッチー、いるぅ?』

 

と声が響く。

一夏は立ち上がってモニターに向かう。其処には本音が映っていた。

 

「ほ、本音さんおはようございます」

 

『おっはよぉ~。一緒に教室いこぉ』

 

「は、はい。ちょっと待っててください」

 

そう言いながら一夏は提出しなければいけない宿題などを入れたカバンを手に取り部屋を出る。

部屋から出るとカバンを持った本音と相川、そして鷹月が居た。

 

「イッチーおはよぉ」

 

「おはよう織斑君」

 

「おっは~」

 

「お、おはよう、ございます皆さん」

 

「「「「ふもっふ!」」」」

 

3人に挨拶し一夏とモッフたちは本音たちと共に教室へと向かった。

教室内へと入ると、既に数人の生徒達が居り談笑しあっていた。そして一夏達が来たことに気付くと皆笑顔を浮かべる。

 

「あ、織斑君たちおはよう」

 

「おはよう!」

 

「おはようございます織斑君」

 

生徒たちの挨拶に一夏は「お、おはようございます」とはにかみながらも笑顔を見せながら告げ、自身の机に座る。

すると生徒たち数人が一夏の傍に近づく。

 

「ねぇねぇ織斑君、夏休みどこに行ったか聞いてもいい?」

 

「えっと、お姉ちゃんや伊田さん、それと部活動の皆さんとキャンプに行ったり、動物園に行ったりしました」

 

夏休みを楽しんでいた一夏に皆、そうなんだぁ。とほんわかした笑みを浮かべながら聞く。するとチャイムの音が鳴り響き、生徒たちは急ぎ足でそれぞれ自分たちの席に着く。

全員が席に着いた際、空いている席があることに生徒たちが気付き首をかしげる。

 

「あれ、オルコットさんまだ来てないの?」

 

「篠ノ之さんもいないわね」

 

「デュノアさんとボーデヴィッヒさんもいないわよ」

 

「何でいないのかしら? まさか、朝から織斑君に迷惑かけようとした?」

 

「でも、寮でもあの4人見かけてないよ」

 

「どこ行ったのかしら?」

 

そう話していると、教室の扉から千冬と真耶が中に入ってきた。

 

「諸君、おはよう」

 

「皆さん、おはようございます」

 

『おはようございます!』

 

千冬たちの挨拶に元気よく挨拶を返す生徒達。

 

「では、新学期初のSHRを行う。まず皆も気付いていると思うが、うちのクラスにいた問題児4人の事だが、夏休み前に学園上層部の会議の結果、様々な問題行動を考え隔離校舎に異動させることになった」

 

千冬の言葉に生徒達の間にどよめきが生まれ、ひそひそと話はじめる。千冬はそれにパンパンと手をたたいて中止させる。

 

「静かに。ついてはうちのクラスから4人減ったことで他のクラスと人数が釣り合わないという事で、臨時で人数の多いクラスから3人ほど1組に入れることでクラス間の人数調整することになった。おし、入ってこい」

 

「「「はい」」」

 

千冬の掛け声に答え、3人の生徒が中へと入ってきた。

一人は黒髪で眼鏡をかけたキリっとした目つきの長身の女性。

二人目は薄青紫色のロングヘア―の女性でニコニコと笑顔を浮かべた女性。

三人目は白髪で髪を一度結んでポニーテールのようにしている朗らかな笑みを浮かべた女性だった。

 

「今日からのこの3人がうちのクラスの生徒として通う。では椎名から」

 

「はい。皆さま初めまして。5組に在籍しておりました、椎名椿と言います。よろしくお願いいたします」

 

「次は私だね。私は3組から来たサリー・ギャレック。気軽にサリーって呼んでね!」

 

「私は2組から来ました、東イタコと申しますわ。東北出身で偶に訛りが出るかもしれません、どうかよろしくお願いいたしますわ」

 

3人がそう自己紹介をすると生徒たちはパチパチと拍手を行う。

 

「では3人はそれぞれ空いた席に座ってくれ」

 

「あ、先生質問が…」

 

一人の生徒が手を挙げながら声を上げ、千冬が発言を許可する。

 

「3人にあの説明はされたのでしょうか?」

 

「あぁ、織斑の事か。それなら事前にしっかりと説明してある。ちなみにだが、無作為にこの3人が選ばれたわけじゃないぞ。ちゃんとこの3人の授業態度やら性格などを考慮して選ばれているから、その辺は問題ないぞ」

 

そう言われ生徒たちは安心した表情を浮かべる。

 

「では朝のSHRの続きを行うぞ」

 

そう言い千冬はSHRの続きを行うのだった。

 

 

 

その頃、学園にあるとある部屋で一人の女性がカタカタとキーボードを叩く。そして打ち終えたのかエンターを押す。

そしてパソコン前にいた女性は画面に映る自身の力作にニンマリと笑みを浮かべるのであった。

 

 

 

 

登場人物

椎名椿(ハイスクールD×Dの真羅 椿姫)

5組から来た生徒。真面目で融通が利かないように見えるが、時々ponをやらかす。

眼鏡が無いと見えず、眼鏡は何処?と右往左往してしまう。

 

サリー・ギャレック(アズールレーンのニュージャージー)

3組から来た生徒。楽しい事が大好きで、みんなとワイワイできる事には積極的に参加する。

口癖が「こういうのが良いんでしょ?」

 

東イタコ(ボイスロイドの東北イタコ)

2組から来た生徒。東北出身で、3人姉妹の長女。お嬢様育ちと間違われるが、一般家庭育ち。

口調は東北訛りを隠そうと思ってお嬢様口調にしているが、時々出てしまう。

朗らかで大抵の事は「あらあら」で片づけてしまう。




次回予告
新学期が始まり、数日が経ったある日。
ついに学園の大イベントの一つ、学園祭が始まろうとしていた。
生徒たちが集められ、事前説明会が行われる。

しかし、この説明会がまた波乱を呼ぶとは誰も知らなかった。

次回
学園祭事前説明会

「ふざけんじゃないわよ!」

「私達の大事な部員を好き勝手させないわよ!」

次回投稿してほしい小説(詳細は活動報告の「次回作一覧」を見てください)

  • ①IS×ウォーシップガンナー2
  • ②IS×メタルギア
  • ③IS×オリジナルストーリー①
  • ④IS×オリジナルストーリー②
  • ⑤IS×クロスアンジュ
  • ⑥IS×タイムクライシス
  • ⑦IS×オリジナルストーリー③
  • ⑧IS×人狼 JIN-ROH
  • ⑨IS×東方project
  • ⑩IS×オリストーリー④
  • ⑪IS×R-type
  • ⑫俺ガイル×IS
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