それでは皆様、良いお年をー!!
怒りの千冬が生徒会室へと向かっている中、生徒会室では虚が静かに怒りを燃やし、楯無に詰め寄っていた。
「お嬢様、これは一体何ですか?」
そう言い虚はお菓子の入った箱を見せる。
「え? だからお店で「じゃあこの箱に入っていたメッセージカードは何ですか?」……そ、それはぁ」
お店で買ったと言おうとした楯無を遮るように箱に入っていたメッセージカードを見せつける虚。そのことに楯無は言葉が詰まり明後日の方に視線を向ける。
「それと、家庭科室に侵入して料理研究部が作った料理を食べたのもお嬢様ですよね?」
「そ、それは私じゃ「ほう? ではお昼は何処で食べたんですか?」勿論食堂で「では食堂で確認しましょう。普段小食であるお嬢様がおなか一杯に食べていたんです。誰かが見ていたかもしれませんし、食堂のカメラや履歴を確認しましょう」ちょ、ちょっとなんで其処までするのよぉ?」
楯無がそう言うと、虚が鋭い目つきで睨みつける。
「決まっています! どういう理由でやったからは知りませんが、勝手に家庭科室に侵入して、料理研究部が作った料理を食べる、更にはお菓子箱を盗んできたなど立派な犯罪ではありませんか!」
「そ、それはそうだけど、これも立派な仕事で「どこが仕事ですか! 侵入することですか? 作られた料理を盗み食いすることですか? 織斑君が作ったお菓子を盗むことですか?」うぅ~」
虚の勢いに楯無は口ごもる。すると
『本当に、よくもやってくれたわね!』
と、突如その場にはいない人物の事が響いた。
「え? 今のってセレスティーナ先輩の声?」
あたりを見渡す楯無。しかし周囲にはいない。じゃあどこからとキョトンとする楯無に、虚は胸ポケットに入れていたスマホの画面を突きつける。
其処にはセレスや紀子など料理研究部の部員達や一組の生徒達の一部が映っていた。
『よくも私達が作った料理を盗んだわね!』
『この落とし前、しっかりと払ってもらうぞ更識!』
『泣き喚いても、許しませんわ!』
『私達の大事な織斑君をよくも泣かせましたね!』
『生徒会長だからって、なんぼのもんじゃぁ!』
と、怒り心頭の生徒達。
そんな中、セレスが憐れんだ目で楯無に声をかける。
『それより早く土下座なり謝罪する準備をしたほうが良いわよ』
「え?」
『怒り心頭の人がそっちに行ったから』
セレスの説明に虚はどういうことなのか納得の表情を浮かべる中、楯無だけは訳が分からないといった表情だった。その瞬間
ドンガラガッシャーーーーーン!!!!
と生徒会室の扉が吹き飛び、向かいの壁へとぶつかり床へと転がった。扉には勢いよく蹴られたのか、大きくへこんでいた。
楯無と虚は扉の先に顔を向けると
「た~て~なぁ~しぃ~!!」
と怒り心頭で背後からは真っ赤なオーラが噴き出ている世界最強のお姉ちゃん、織斑千冬だった。
「お、織斑…先生……」
「貴様ぁ。私の大事な弟を、よくも泣かせたなぁ!」
そう言いながら楯無へと向かう千冬。その覇気に楯無は恐怖を浮かべる。
さて、人間は恐怖を抱くととる行動はいくつかある。一つは蛇に睨まれた蛙のごとく固まって動けなくなる。もう一つはその恐怖に果敢に挑もうとする姿勢。そしてもう一つは
「……っ!」ダッ!
「お嬢様!?」/「更識!」
背後にあった窓を破って外へと逃げた。二人は窓へと急ぎ向かい見ると、楯無は地面近くでISを展開して無事に降りて脱兎のごとく逃げていく。
「絶対に逃がさんぞぉ、更識ぃ」
そうつぶやき後を追おうとすると
「あの織斑先生」
と虚が申し訳なさそうな表情を浮かべていた。
「私が、しっかりと見張っていればこのようなことにはなりませんでした。本当に申し訳っ」ガッ
虚は勢いよく頭を下げようとしたが、千冬が寸でで、肩に手を置きその行為を止めた。
「よせ、お前は何も悪くない。いいな?」
「しかし…」
「奴の独断行動でいちいちお前が責任を感じる必要ない。兎に角奴はこっちに任せろ。お前は家庭科室に行って一旦心を落ち着かせて来い」
「……はい」
そう言い虚は、後はお願いします。と言い家庭科室へと向かった。そして千冬もその後を追って廊下に出るとモッフ3体が現れ、モッフから通信機を受け取り、フモッフに通信をとる。
「フモッフ、ターゲットは逃げた。よって現時刻をもって
『フモッフ!』
そう返信があり、千冬は3体のモッフ達と共に楯無の追跡を開始した。
その頃生徒会室から逃げた楯無はと言うと、本棟から離れた位置でどうしようかと悩んでいた。
「はぁ~、まさか織斑先生のお菓子に手を付けたなんて、運悪いなぁ私。兎に角織斑先生の怒りを鎮めて、なんとか穏便に済ませる方法を探さないと」
そうつぶやく楯無。だが、もはやそんな穏便に済ませられる状況ではない事にまだ気づいていなかった。
そしてそんな楯無の位置も既にバレて居る事も。
それはIS学園の上空に飛ぶ一機の飛行機だった。それは通常の飛行機とは違い機体後部にプロペラが付いた細長い機体だった。
それはリーパーと呼ばれる無人偵察機で、フモッフ達警備部隊に新たに創設された無人機部隊の所属であった。
リーパーで楯無の位置を捕捉した後、その位置は地上部隊、そして新たに新設された部隊にも伝えられていた。
……バラバラ
「ん?」
楯無は突如ヘリのローター音がするのをとらえた。が、大方一般通過のヘリか何かと思い無視するも
バラバラバラ
と音は段々と近づいていた。
「この近くを通過するのかしら?」
だが、音は段々と近づいてくる。そして凄い風圧が楯無の近くで起きる。楯無は突然の突風に驚きながら風の発生源を探す。が、それはすぐに見つかった。それは楯無の近くの上空にブラックホークと呼ばれる兵員輸送ヘリが飛行していたからだ。
ヘリの側面にはフモッフ達のロゴが描かれていた。
「うそぉ!? ヘリってどこから持ってきたのよ!」
そう叫びながら逃げる楯無。逃げた楯無に気付いたブラックホークのパイロット達(モッフ25号と33号)はその後を追う。そして後部にいたモッフ(8号)に指示をする。8号は側面につけられているガンナー席からブローニングM2重機関銃を構え、初弾(硬質ゴム弾)を装填する。そして楯無に向け容赦なく発砲した。
「いやぁあああぁぁぁ!!??!!」
上空からの激しい弾幕に楯無は必死に逃げる。しばらく走ると楯無は建物内へと逃げ込んだ。
楯無が建物内に逃げ込んだのを確認した8号はすぐに無線で報告した。
建物内へと逃げ込んだ楯無は乱れた呼吸を整えようと深呼吸をする。
「ふぅ~、ふぅ~。い、一体どこから来たのよぉ、あのヘリはぁ」
そう呟きながら息を整える楯無。すると
ガシャン、ガシャン
と重い音が鳴り響く。
楯無は今度は一体何の音?と思い背後に顔を向けると、其処には
『ふっもぉ!』
とごつい装甲を身に纏い、更には手にはミニガンを持ったモッフが居た。
そう、某FPSゲームで鬼畜キル数をとるか、運試しの箱で出るかのあのジャガーノートである。
ジャガーノートモッフは楯無に向けミニガンのトリガーを引き、瞬く間に弾幕を張る。
「ひぃ!!?」
飛んできた硬質ゴム弾に楯無はすぐさま柱の裏に隠れる。柱にはゴム弾がガンガンと当たる。数発程度なら別に問題ない柱でも、なん十発、何百発と受ければひび割れ、削れていく。
削れる柱に楯無は反撃するべくISを展開しようとした。だが
「あ、あれ? なんで展開できないのよ!?」
そう叫びISを展開しようとする。だが、ISはうんともすんとも言わず展開されなかった。
何故ISが展開できないのか、訳が分からずパニックになる楯無。すると突如メッセージが届く。
『お前のISはロック済み。そのままボコボコにされちまえ』
宛先の分からないメッセージに楯無は一体誰が?と更にパニックになる。
……落ち着いていれば、ISの生みの親である束が送ったと分かるが、ブラックホークやらジャガーノートからの激しい攻撃を受けた上に、ISが展開できないというパニックの連続にそんな考えが浮かぶはずもなかった。
パニックになりながらも楯無は、なんとかこの場から逃げないとと思い、気持ちをなんとか切り替え柱の陰からチラッと見ると、瞬く間に楯無の柱に向けミニガンの銃口から火が噴かれる。
(どうする?どうする? あんな奴に生身で戦えないわよ!)
そう考えどうするか考える楯無。その間にもジャガーノートモッフはズシンズシンとゆっくりと近づく。
あたりに使えそうなものを探すと、自身が持っている扇子以外になく、そして自身の位置から15m先には曲がり角があった。
(もう、一か八かよ!)
そう思い楯無は持っていた扇子をジャガーノートモッフに向け投げる。突然投げられてきた扇子に、ジャガーノートモッフは慌てることなく素早く腕で弾く。その間に楯無は走って逃げだした。
逃げる楯無にジャガーノートモッフは直ぐにミニガンの引き金を引く。
激しい音と共に放たれる硬質ゴム弾。
そしてその数発が楯無の足に命中した。
「アガッ!!??」
高速で放たれた硬質ゴム弾。硬い石でもぶつけられたかのような痛みで、通常ならその痛みでのたうち回るが、楯無はそれを何とか我慢して飛び込むように曲がり角に入る。そして痛みに堪えながらも逃げていく。
ジャガーノートモッフは廊下の曲がり角から逃げていった楯無の事をすぐに報告した。
なんとかジャガーノートモッフから逃げきった楯無。痛む足を引きずりながらも何処かに身を隠さないとと思い隠れ場所を探すも……
ぼひゅぼひゅとけたたましいほどの独特な足音が響く。
「う、うそでしょ。もう追手が!?」
そう言い楯無は兎に角前へと進む。だが前方からも
ぼひゅぼひゅ
と、独特な足音が複数やってきた。完全に挟み撃ちにされた楯無は何とか逃げようと近くの空き部屋へと逃げ込む。
そして大きな空き箱があり、楯無はその中へと隠れた。
暫くして廊下から複数の足音が集まり、「ふもふも」やら「ふもっふ!」など声が聞こえる。
すると空き部屋の扉が開く音がし、中に数体ほど入ってきた。それぞれ部屋の中を歩き回っているのか、あちこちからぼひゅぼひゅと響き、楯無は兎に角息を殺し、見つかりませんようにと祈るしか無かった。
そして暫くして探索を終えたのか部屋から出ていく音が響き、楯無は安堵の息を零した。
が、突如箱が持ち上げられ、そしてなにか台車の上に乗せられたのか、箱は突如移動させられたのだ。
「や、やばい!」
楯無はバレたと思い逃げようとするも
「あ、開かない?!」
箱の蓋はギッチリとロックされており、押してもビクともしなかった。
何とか脱出しようと暴れるも、箱はビクともせずそのまま運ばれていった。
暫くして、動きが止まりそして箱が倒された。
倒された箱から楯無が転がり出てくると、彼女の目の前には
「捕まえたぞぉ、楯無ぃ…」
腕を組み、絶対零度の目で見つめる千冬が居た。そしてその周りにはモッフ達もおり、それぞれ銃器を持っていた。彼女が運ばれたのは、アリーナであった。
「ゆ、ゆるしてーー」
「許せる訳が無いだろうがぁ!」
そう叫び、千冬は腰に装備していた葵を抜き、楯無に斬り掛かる。
楯無は「ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィ???!!、??」と悲鳴を上げながら、痛む脚を何とか動かし逃げるも、周りにいたモッフ達も援護射撃とばかりに硬質ゴム弾を楯無に向け撃ちまくる。
隠れる場所が無い為、楯無の体にバカスカ弾が命中。
全身から激痛が走り、動きが止まる。そして
「吹き飛べぇ!!!!」
そう聞こえ背後から千冬がフルスイングで葵の刃がない面を楯無の胴体に叩き込む。
「カハッ!?!?!?」
そう零しながら、楯無は吹き飛んでいき、地面を転がって止まった。
楯無は白目を向きながら気絶しており、もはや動ける状態ではなかった。
「よし、この馬鹿を反省房、いや独居房に放り込め。それと、拘束衣を着せておけ。脱走される恐れがあるからな」
『ふもっふぅ!』
千冬の指示にふもっふ達は敬礼で了承し、直ぐに行動を始めた
次回予告
千冬とフモッフ達にボコボコにされた楯無。
その後、無事にお菓子箱を取り戻し、一件落着となった。
が、中は良くても、外では大騒ぎとなっていた。
次回
中は良くても、外は許してません。
〜「お宅の娘、一体どういう教育をしてるのかしら?」〜
次回投稿してほしい小説(詳細は活動報告の「次回作一覧」を見てください)
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①IS×ウォーシップガンナー2
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②IS×メタルギア
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③IS×オリジナルストーリー①
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④IS×オリジナルストーリー②
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⑤IS×クロスアンジュ
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⑥IS×タイムクライシス
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⑦IS×オリジナルストーリー③
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⑧IS×人狼 JIN-ROH
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⑨IS×東方project
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⑩IS×オリストーリー④
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⑪IS×R-type
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⑫俺ガイル×IS