それでも武道家はヒーローになりたい。   作:ラッコ21号

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どうもラッコ21号です!
最近忙しくて作品を書く暇がありません(泣)
頑張って書くのでよかったら見てください。


戦闘訓練1

実戦訓練開始!

 

「さぁ始めようか有精卵共‼︎」

「あ!デク君のコスチュームかっこいいね!」

「あ、麗日さ・・・うぉぉぉぉ・・・‼︎」

「ん?・・・うっ!」

さっ。俺は緑谷の叫び声の方を向き、緑谷が叫んだ理由を察するとさっと顔をそらした。いやだってな、麗日さんのコスチュームがその、パツパツでな・・・うん、分かってくれ。

「ヒーロー科最高!いてっ!な、何だ!?」

麗日さんの方を見ながらそう言ったぶどうくんを、おもわず足払いしてしまった俺は悪くないと思う。うん、悪くないよな?

「いいじゃないかみんな‼︎カッコいいぜ‼︎・・・さぁ今回はもう二歩先を踏み、屋内の対人訓練をしてもらう‼︎ヴィラン退治は屋外です見られるが、統計で言えば屋内の方が凶悪犯罪が多いんだ‼︎このヒーロー飽和社会・・・ゲフンッつまり真に賢いヴィランは屋内に潜む‼︎」

なるほど、普段ニュースなんかで流れているヴィラン退治よりも多くの事件が屋内で起こっているのか。

「そして君らにはこれから”ヴィラン組”と”ヒーロー組”に分かれて屋内戦を行ってもらう‼︎」

「ゲロッ基礎訓練もなしに?」

「その基礎を知るための実戦さ‼︎」

基礎を教えずいきなり実戦とは・・・オールマイトの判断なのか雄英の判断なのか分からないけどスパルタだねー。

「勝敗システムは」「ぶっ飛ばしても」「また相澤先生みたいに」「分かれるとはどのように」「このマントやばくない?」

「うーん聖徳太子‼︎」

みんなが一気に喋るので流石のオールマイトも困っていた。てかヘソビーム君のは必要な質問なのか?

「えーそれじゃあ訓練の説明をするぞ‼︎」

そう言うとオールマイトは説明をし始めた。ヒーロー側の勝利条件としては制限時間以内にヴィランを捕獲するかヴィラン側のアジトに核兵器隠してある核兵器を回収することで、それをヒーローから時間まで守りぬくか、ヒーローを捕まえるとヴィラン側の勝ちとなるようだ。いやー設定が壮大だなー。

「なおコンビと対戦相手はくじで決める‼︎」

アバウト!と思ったのだがどうやらプロが急遽コンビを組むことがあるのでその練習だと言うことが眼鏡君の質問でわかった。

「それじゃあいってみよう‼︎」

オールマイトのその声とともに次々とくじを引いていった。そして俺がくじを引くと

「・・・白紙?」

何故か白紙の紙が入っていた。

「あのーオールマイトー。俺の紙白紙なんですけど?いじめなら泣いていいですか?」

「お、引いたか武藤少年‼︎それは言わばフリーであることを示すものだ‼︎後で他のチームに入ってもらうから少し待っていてくれ‼︎」

「あー分かりました隅で待ってます。」

俺はそう言うと隅の方でぽつんと立っていた。そうしている間もみんなパートナーが決まっておりワイワイしていた。・・・寂しい。

「む、武藤君一緒なれるといいね!」

「おぉ緑谷!俺もそう思うぜ!いやぁ緑谷が話しかけてきてくれてありがてぇー。寂しくてたまらなかったからな。」

「はは、大袈裟だよ武藤君。」

「いや大袈裟じゃないぞ!意外とこの状況になってみると・・・」

そうして俺は緑谷と少し話しながら待っていた。すると皆がくじを引き終えたようだ。

「さて、全チームが決まったところでお待たせだぜ武藤少年!さぁ引きたまえ!」

そう言うとオールマイトは箱を差し出してきた。

「はーいえっと・・・これ!」

ごそごそとくじの入った箱に手を入れると1つを掴み取り出した。そこにはℹ︎と書かれていた。

「ℹ︎と言うと・・・」

「私達だよ!よろしくね舞也君!」

「えーっと武藤君でいいかな?俺は尾白猿夫、よろしく頼むよ。」

「よろしく葉隠さんと尾白。・・・その尻尾が個性って事か?使いやすくて良さそうだな。」

「はは、そうでもないよ。確かに使いやすいけど、ただ力強いくらいでそこまで強いわけじゃないんだ。」

「ふーんそうなのか。それにしてもそのコスチューム胴着だよな?お前何か武道やってるのか?」

結構強いと思うのだが・・・まぁ感じ方は人それぞれだしな。

「いや、武道ってわけじゃあないけど、体術をちょっとね。そう言う武藤くんも胴着着てるけど・・・何か色々つけてるね。」

「まぁな手袋と靴、それとちょっと仕掛けがあるものがいくつかあるが、実際に使うまでのお楽しみだな。」

「さぁ早速だが対戦相手を決めるぞ‼︎対戦相手は・・・こいつらだ‼︎Aコンビが『ヒーロー』‼︎Dコンビが『ヴィラン』だ‼︎」

AとDと言うと・・・緑谷麗日さんコンビと金髪爆轟君と眼鏡君コンビか、これは面白そうだ!

「ではヴィランチームは先に入ってセッティングをしてくれ‼︎5分後にヒーローチームが潜入をスタートする‼︎他の皆はモニターで観戦するぞ‼︎」

ブォンっとオールマイトの声とともにモニターがついた。結構細かく観れるな、まぁそれだけ採点も厳しいって事だろうけど色々観れるのは有難いな。

「怪我を恐れず思いっきりな‼︎度が過ぎたら中断するが・・・」

と俺がそう思っている間にオールマイトが緑谷達に説明をしていたようだ。そして説明を終えるとそれぞれのチームが準備を始めた。

「さぁ君達は考えて見るんだ‼︎」

オールマイトがそう言いしばらくすると緑谷達が侵入し始めた。すると直ぐに爆轟が緑谷に奇襲を仕掛けた。

「爆轟ずっけぇ!」

切島がそう言った。本人の感性的に合わなかったのだろう。だが実戦形式だからむしろ褒められた方だ。

俺がそう思うとオールマイトも同じようなことを言い観戦に戻った。

最初は爆轟の圧勝かと思われたが緑谷が動きを読み、見事な一本背負い投げをした。

「やる〜!」

思わず呟いてしまった。しかし緑谷のあの動き、完全に爆轟の動きを読んでの動きだったな。・・・個性、いやあいつの個性は増強系だった筈だ。つまりあれは緑谷自身の努力の賜物。・・・やっぱ強いな緑谷。

「この確保テープを巻きつけられた時点で捕獲されたとなる‼︎」

そんなことを思っているとオールマイトがそう言った。何やら説明をしていたようだ。

「ヒーロ側が圧倒的に不利ですね。」

「相澤くんにも言われたろ?せーの!」

「「「Puls ult「あ、ムッシュ爆轟が」」」」

・・・流石だぜヘソビーム君。

そうヘソビーム君が言うと爆轟が緑谷に攻撃を仕掛けていた。すると緑谷はさっきと同じように先読みしたかのように避けた。

やっぱり緑谷は爆轟の動きを読んでいる。

「すげぇなあいつ‼︎個性使わないで渡り合ってるぞ入試一位に!?」

爆轟入試一位だったのか!いやー強いわけだ。

その後緑谷が攻め続けていたが突然オールマイトが爆轟を止めだした。不思議に思っていると画面がオレンジ色の光に包まれ建物が揺れた。どうやら爆轟が派手な技を使ったようだ。

「授業だぞこれ!」

そんなこっちの不安などお構いなく2人は戦い続けた。・・・そして

「ヒーローチームWiーーーーーn‼︎」

緑谷と麗日さんコンビが勝利した。

「勝った方がボロボロで負けた方が無傷だな・・・」

「勝負に負けて試合に勝ったと言う事か。」

「訓練だけど」

「・・・どっちにしてもいいバトルだったな。」

「おう!俺もそう思うぜ武藤!」

俺がそう言うと切島が同意してくれた、いい奴だ。

「今回のベストは飯田少年だけどな!何でか分かる人!?」

「はい、オールマイト先生。」

ポニーテールさんはそう言うと今回の戦いの総評をした。言われることはなるほどと納得させられるものばかりだった。

「まぁ・・・正解だよ‼︎」

「常に下学上達!一意専心で励まねばトップヒーローになどなれませんので!」

ほぅトップヒーローを・・・頭いいしリーダーシップもありそうだしまぁ向いてるとは思うぞ。なれるかは分からんが。

「じゃあ第2戦いこうか‼︎次の対戦相手は・・・こいつらだ‼︎Bコンビがヒーロー、ℹ︎コンビがヴィランだ‼︎」

「お!俺らみたいだな。改めてよろしく頼む。」

「うん、よろしく。」

「よろしく2人とも!よっしゃ!やったるぞ!尾白くん!舞也くん!私ちょっと本気出すわ!手袋とブーツも脱ぐわ!」

葉隠さんから炎が出ているように見える。・・・いやまて葉隠さんそれは不味くないか?そう思い尾白を見ると同じように考えているようだ。そこでアイコンタクトで葉隠さんの事を伝えると頷いた。どうやら分かってくれたようだ。そう思い俺も頷きいざ葉隠さんに言おうとすると

「頑張ろうね尾白君!舞也君!」

ニコーっと音が聞こえそうなほど笑顔なのが伝わってくる。・・・言えねぇよこれ。

「そ、それじゃあ移動しようか?」

どうやら尾白も同じようだ。俺も尾白に習おう。

「ん、オッケー。」

尾白に言われ俺たちは移動を始めた。そして配置につき少し経つと

「そう言えば武藤君の個性ってどんなのなの?テストの時使ってなかったけど。」

葉隠さんがふと思ったのか無線でそう聞いてきた。

「確かに個性使ってなかったのクラスの中で武藤君が唯一じゃないかな」

尾白もそう言った。

「・・・まぁ隠してたわけじゃないが、あんまりテストとかじゃあ意味ない個性だったからな。」

「へぇ〜じゃあ入試の時とかどうしてたの?」

「己の身1つで何とかした。」

「本当かい!?確かに武藤君細身だけどガッシリしてる体型だけど・・・やっぱり何か体術を学んでるのかい?」

「あぁ一応武道をいくつかと、」

俺がその続きを言おうとした瞬間何やら違和感を感じた。何かと思い今いる通路をよく見ると氷のようなものが物凄い速度で迫っていた。

「飛べッ!」

サッ、俺はそう短く言うことしかできずに上にジャンプをした。すると部屋一面が一瞬にして凍ってしまった。

「なっ!」

「痛たたたた、なにこれ?」

ちっ!どうやら2人は氷に捕まってしまったようだ。

「大丈夫か2人とも?氷なんとかなりそうか?」

「舞也君ゴメン!教えてくれたのに捕まっちゃって。」

「僕もごめん、どうやら靴の中まで凍ってるみたいで足を上げようとすると足の裏の皮が引っ張られるんだ。」

「・・・わかった。今から核のある部屋に向かう!」

俺はそう言うと核のある部屋に向かった。そこには尾白がいるのだが今の状況では何もできそうにない。

タッタッタと階段を駆け上がった。すると核のある部屋の前に白髪で片側が氷の男がいた。ギリセーフか!?

「後ろから失礼ッ!」

「ッ!ちぃ!」

俺は階段を駆け上がった勢いのまま後ろから怪人氷男の背中に殴りかかった。しかし咄嗟に気がついたのか体の向きを変え右手で俺の手を払ってきた。そんな事で軌道が変わらんわ!と思っていると払われた手が凍り始めた。

「ッ!らぁ!」

スッバァン!「グッ」

凍り始めたが止めるわけにもいかないのでそのまま殴りつけると氷男は後ろに飛び威力を抑えつつ扉に激突した。

痛ってぇぇ!何だこれ!手が凍りやがったぞ!?あいつの個性か?ってことはもの凍らせる個性ってとこか。

「・・・後ろに飛んでこれか。あれを避けてるとは思わなかったがどうやって避けやがった?」

「教えると思うかよ怪人氷男!」

俺はそう言うともう一度氷男に突っ込んだ。

「近寄らせねぇよ。」

そう言うと氷男は右足で地面を踏みつけた。するとそこから巨大な氷柱が立ち始め俺に向かってきた。

「ちっ!」

思わず舌打ちを打つと大きく横に飛び廊下を転がり、地面に凍ってる右手を叩きつけ氷を叩き割った。

バリンッ、痛ッ・・・ったくめんどくさい個性だな。まぁ何となくどんな個性かはわかったが。右手を握ったり広げたりして動きを確認しながらそう思った。

「これも避けるなんてな。なぁあんた一体何者だ?」

ん?何言ってんだ氷男君は?

「何者って言われても俺はただのクラスメイトだが?」

「そうじゃない。お前の動きは普通の育ち方じゃあ身につかない重心の動きや足捌きだ。何かやってるのか?」

「・・・まぁ武道とか色々かじる程度には。」

「かじる程度で避けられるかよっ。」

ピキピキッ氷男君がまた右足を踏みしめた。

「いきなりはやめろてんだっ!」

シュッバキッ!迫ってきた氷柱を右の蹴りで叩き折り横に避けると相手との距離を詰める。するとそれに反応して左手を突き出してきたが身をかがめ避けた。

「お返しッ!」

そう言うと左足で踏ん張りながら腰の捻りを加え拳を相手の溝うちに叩き込んだ。

「ぐっ!」

ドォンッ!鈍い音を立てながら通路の端に向かい飛んで行った。そして殴り飛ばした同時に扉の前に移動した。

「いやーいいのが入ったな。拳のこれチタン合金製だからかなり痛かっただろ?」

そう言い拳を指差した。この手袋には拳の部分がチタンで出来ており拳を保護する役目になっている。そこで殴ったからかなり痛かっただろ。まぁ流石に加減したが。

「ゲホッゲホッ・・・とんでもねぇな。だがもう近寄らせねぇ。」

腹をさすりながらそう言うと右手を地面につけた。その瞬間通路の床を覆うほどの無数の小さい氷柱が迫ってきた。

「やばっ!早く扉の中に・・って開かねえ!?・・・あぁ!くそが!」

思わずそう言うと扉の反対にある窓を突き破って外に飛び出た。

パリンッ。窓を突き破ると落ちないように窓枠に指先で捕まった。

「針山地獄かって。・・・さてとどうするか。あの中で戦闘するってなると・・・使ってみるしかないか。状況を打開できるか知らないが。よっと」

俺はそう言うと窓枠を指懸垂のように窓枠に上がり氷男君と話し始めた。

「いやーやばいなこれ。こんな針山みたいな足場じゃあ俺の技は使いづらいな。」

「使えねぇとは言わないんだな。」

「まぁな、これでも鍛錬は欠かしてないんでどんな状況でも使えるぞ。ただ足場をいちいち確認しながらじゃあお前には勝てない。・・・だから。」

そう言うと自分の眼と脳に意識を向ける。すると自分でもわかるほど眼と脳が熱くなる。

「・・・何だその真っ赤な眼は?それがお前の個性か?」

そう、氷男君が言うように俺の眼は充血今赤くなってんだろう。

「ああそうだ。だがただ赤くなるだけじゃないぜ。この個性を説明するとすれば・・・」

そう言い思い出すのは生前の親父の言葉。

『がははは!俺の息子ながらなんて個性だ!ん、個性名は何かだと?普通自分で決めるもんだろ。まぁいいが、そうだな・・・よしっかの武芸者、宮本武蔵の書に書いてあった眼の名前を付けてやろう!その名は・・』

「観の眼。ある武芸者が提唱していた武術の基礎となる眼のことで、俺の個性名だ。」

 




ご覧いただきありがとうございました!

次回続きを投稿するので良かったら楽しみにしていてください!
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