久しぶりに意欲が湧き描いてみました!
久しぶりですので少し、いやかなり文章力が落ちてしまいましたので駄文となってると思いますが、読んでいただけるととても嬉しいです!それではどうぞ!
個性“観の眼”
「観の眼だと?」
「そ、まぁ知らないと思うけどな。遥か昔、まだ個性の個の字すらない時代にいた伝説の武芸者の書に書かれている技術だからな。」
宮本武蔵、もし個性が存在しない世のままだったら知らない人がいない程有名だったかもしれない程の武芸者。まぁ全部憶測だけどな。
「・・・それがどうした。この状況を打開できる何かがあるのか?」
「それは正直分からない。という事で使ってみてもいいかよっ!」
グッ、バンッ!凍っている地面を踏みしめながら走り始めた。
「ふっ。」
ピキピキッ、嘲笑とともに氷男は無数の氷の柱を俺めがけて伸ばしてきた。
それに対して俺はその無数の氷の柱とともに視界全体を”観た”。
迫ってくる無数の氷の柱。
一見避ける事など出来そうにないが、よくよく見てみると俺の頭の位置くらいに氷の柱と壁との間にほんの少し隙間があるのが見えた。
「よっ、ほっ!」
俺は地面を蹴り飛ぶと三角飛びの要領で人一人が通れそうな隙間に飛び込み氷男の攻撃をかわし、着地した。
「ッ!ちっ!」
氷男は舌打ちを打ちとともにもう一度"観た"。氷男が何かしようとしているが動きがさっきよりも遅くなっているのが分かった。どうやらあいつの個性も何かしらのデメリットがあるようだ。ならそこをつけ込ませてもらう。
俺はそう考えると近くに出来ていた氷柱を叩き割りその破片をアイツの眼にデコピンで飛ばした。
「ッ!」
動体視力もいいようで俺が飛ばしたものに気がつくと体を捻り避けた。通常時ならさほど効果がない無意味に近いもの投擲だが今は通常時ではない。
「おいおい体が辛そうだな!?もしかして個性のせいかな?」
動きが遅くなってる今なら体制を戻すのに時間がかかる。かかると言ってもほんの1秒程度だが俺にとっては十分すぎるほどの隙だ。
ザッ、脚に力を入れ懐に飛び込むと同時に腰のひねりと体重を乗せた掌底打ちを左わき腹に打ち込んだ。
「セェイイッッ!!!」
「ッッ!!」
氷男の体に付いていた氷を砕き、体をくの字に曲げながら通路の壁に飛んでいく。
ドォォン‼︎凍っている壁を割り、壁に激突した。・・・やばい、力加減間違えた!かなり抑えたが下手したら死んじまってる威力だぞ大丈夫か!?
そう思い倒れている氷男を見ていると脇腹を抑えながらも立ち上がった。
「おいおい今ので立ち上がるって・・・お前も相当鍛えてるだろ?それも幼少から無理なほどの鍛錬量で。」
「・・・」
「だんまりは肯定だぞ?・・・まぁ聞かれたくないこともあるだろうからこれ以上は言わないでおくけどな。・・・さてと、そろそろ決着つけるか?」
そう言うと俺は腰を下ろし脇を締め構えをとる。それと同時に氷男も立ち上がりこちらを睨みつけてきた。
静かな時間が流れ、少しするとどこかで氷が弾けた。
「「ッッ!!」」
それが合図となり氷男は俺に向かい走り出した。距離が縮まり右手を伸ばしてくる。それを俺はよく観た。足の運びや目線、関節の動きで相手が行おうとすることを予測する。
俺は動きを予測し頭を下げ右手を避ける、すると氷男は予測していたのか右膝を蹴り上げてきた。
「それも何となく分かってたよ!!」
俺はそう言うと左手を顔と膝の間に滑り込ませガードを作った。これで左手を折られようが凍らされよう相手の顔面を叩き割れば関係ない話になる。ようはどっちが先に戦闘不能になるのかの勝負だからな!俺はその体勢のまま右拳を顔面に向かい振るう。
勝った!そう思った瞬間、
「ッッ!!」
氷男が左手を顔面の前に持ってきた。するとその手からゆらっと火が出ているのが見えた。
まずい!個性か!と思いながらも拳に力を込める。俺にできるのは個性を出す前に顔面を叩き割ることぐらいだからだ。
拳と左手の感覚が狭まる。もう少しで触れる!その時、
「ヒーローチームWin!」
ピタッ、その放送が聞こえると俺は拳を止め氷男も膝と左手を止めた。
「・・・結果的にドロー、てとこか?まぁお前の個性が使われてたら分からなかったが、ってどこ行くだよ、おい!?」
俺が戦いのあとは笑顔で握手だろうに氷男は背を向けて廊下の向こう側に歩いて行った。その時左腕に炎が纏い、周りの氷を溶かしていった。
「・・・ひゃー凄い個性だな。使わなかったってことは舐められてるのかな?まぁ最後まで全部の力使わなかった俺が言えることじゃないけど。っ!痛ッ‼︎」
俺は痛みが走った目をおさえると案の定おさえた掌に血がついていた。
「・・・ちっ、この程度じゃあまだまだ未熟だな。」
今回あの氷男に対抗できたがそれは室内で尚且つ建物を破壊しないように考慮しながら戦っていたからだ。
「クラスメイトでこれじゃあ俺の目標なんて・・・いや俺に諦めるなんて選択肢は、はなから存在してないからな。」
“親父ッ!親父ッッ!!!"
「ッ!・・・はぁ〜取り敢えず二人のところに行くか。」
俺はつい思い出してしまった記憶をすぐに忘れると取り敢えず葉隠さんと尾白のところに向かうことにした。
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「お疲れ様だったぞ二チームとも!今回はまぁなんていうか・・・二人が目立っていたな!」
オールマイトがそう言うと早速総評をし始めた。
「尾白少年と葉隠くんは最初から捕まってしまったな‼︎仕方ないとは言えないが相手が悪かったと言えるだろう‼︎今回のことを教訓に精進してほしい‼︎」
「はい・・・はぁ〜。」「分かりました、くそー!悔しいなぁ〜」
尾白と葉隠さんはそう返事をした。
「そして次は障子少年!中の状況を正確に把握し、外から部屋に侵入した判断はナイスだったぜ‼︎今後ともその判断力を大切にしてくれ‼︎」
「そう言ってもらえるのは嬉しい。」
障子て名前なのか。そいつは個性か何かで生やした腕に付いている口でそう言った。
「・・・そして今回の問題児は轟少年と武藤少年だ!まぁ爆豪少年と緑谷少年達よりは良かったが、それにしても暴れすぎだ‼︎」
「・・・こいつが殴ってきたんで。」
「こいつが凍らせてきたんで。」
「はぁー全く途中まではいいが最後、お互い怪我じゃ済まないレベルで暴れていたのは良くなかったぞ‼︎」
「・・・てへっ!」
「・・・」
「真面目に取り組むのは大いに結構だが授業だと言うことを忘れないでくれ‼︎」
「実戦だと正直殺し合いだと思うのですが、まぁヒーローだと言うことと授業の事も含めるとやり過ぎでしたね〜」
「んんー‼︎不安な分かり方だが今は良しとしよう‼︎轟少年もいいかね!?」
「・・・まぁそうですね。」
「よし!それじゃあここまでだ!次のチーム行ってみよう!」
どうやらお説教は終わったようだ。あとはゆっくりと他のチームを見せてもらおうかな。
「うう〜ごめんね舞也君!全く何も出来なかったよ〜!」
「僕も何も出来なくてすまない。怪我とかないかい?」
すると葉隠さんと尾白がそう言ってきた。
「別にいいよ、あの攻撃じゃあ避けられなくても仕方ないし次頑張ればいいさ!あっ怪我はないぜ!」
なのでビシッと親指を立ててそう言った。
「それにしても良くあれが避けられたね。」
「ホントホント!私なんて気がついたら凍らせれてたもん!」
「まぁ俺、武道とか格闘技やってるから目だけは良くてさ。それでチラッと見えて咄嗟に避けただけだよ。」
「あれが見えるって充分凄いよ!?」
「僕も武道やってるけどあれは見えなかったなぁ。」
「唯一の取り柄だからな。それよりも他の奴らの見ながら反省でもしようぜ。」
「うん!・・・って舞也君!目から血が出てるよ!?」
「おっと止まってなかったか。」
「やっぱり怪我を!早く医務室に!」
「いやそんな大げさなものじゃあないから。時間が経てば治るし。」
「いいから医務室に行く!分かった!?」
葉隠さんがそう言いながら体と顔(見えないが何となく息が当たるので分かった。)を近づけてきた。
「分かった!分かったからもうちょい離れて!」
「本当に!?」
「本当に分かりましたから!お願いですからもうちょい離れて‼︎」
「・・・むぅ〜次からそう言うことしちゃあ駄目だよ!」
「はい、気をつけます。・・・はぁ〜」
逆らえないので取り敢えず医務室に向かうことにした。葉隠さんと尾白が心配だからとついていくと言っていたがそれは2人の学びの時間を妨害してしまうので丁重に断った。全くいい奴らだよあいつら。
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医務室に行くとリカバリーガールにブチューされると目の怪我がすぐに治った。便利で羨ましいものだ。その後リカバリーガールになんの怪我かと言われはぐらかしているとリカバリーガールから殺気が出てきたので正直に個性による副作用だと伝えておいた。最初は複雑そうな表情をしたが緑谷の事もあるので「あんまり無茶するんじゃないよ」と言ってあまり追求はしてこなかった。
そして治療と診察が終わり授業に戻ると丁度終わりの締めの時だった。
「お、武藤少年も戻ったようだし終わりしよう!お疲れさん!いい授業だったぜ!それじゃあ私は緑谷少年に講評を聞かせにいくのでさらばだ!」
そう言うとオールマイトは大急ぎで走って行った。・・・ふむなんか妙に急いでいるような気がするが、気のせいか?
そんな事を考えながら歩いていると
「お前凄かったな!あの轟とタイマン張るなんてよ!」
「ホントホント!何あの動き!?それがもしかして個性?」
「ケロッ個性だとしたらどんな個性かしら?」
「武藤くん武藤くん!今日の授業でアドバイスが欲しいんだけど!」
ワーワーと質問攻めにされた。
「分かった分かった、取り敢えず教室で話そうぜ?」
ここで話し込んではキリがないのでそれはそう言うと教室に向かうように言った。
そして俺の言うことに賛同して教室に着くと今回の授業の感想をみんなで言い合った。その時に俺の個性の事を質問された。
「そう言えばさぁ、舞斗くんの個性って何なの?ていうかさっきの授業で使ってた?」
「あ、俺も気になってた。個性把握テストでも使わなかったしさっきの授業でも使った素振りが無かったしな〜。」
「強いて言えば目が少し赤かったと僕は思ったが。」
「流石だ眼鏡君!」
「僕には飯田天哉と名前がある!そもそも君はあった時から!」
「つまり俺の個性はな、」
「いや無視かよ!」
「無視じゃないぞ。放置してるだけだ」
「同じじゃない?」
とわちゃわちゃと話していると爆豪が何も言わずに荷物を持って帰ろうとしていた。
「おい爆豪帰るのか?もうちょい残ってろよ!おーい!」
「爆豪くん残ろうよー!」
「そうよそうよ一緒にお話ししましょ!」
「お、おい武藤。俺はいまいちお前のキャラが掴めないがそれは素で言ってるのか?」
「いや、煽ってる。」
「それじゃあ駄目だろ!」
すると爆豪はギロッと俺を睨んだ。が、少し経つとまた前を向き帰って行った。
「ありゃ、あいつならこの煽りに乗ってキレてくると思ったんだけどな?」
「武藤、爆豪をキレさせようとしてたのか?」
「あぁそうすれば強制的に教室にいさせられるからな。」
「そこまで考えてたのかよ!俺てっきりただ単に煽ってるだけだと思ってたぜ!」
「・・・当たり前だろ。」
半分ふざけて煽っていたがな。
そして爆豪が出て行き少し経つとガラッと扉が開いた。
「おぉ緑谷来た!お疲れ!」
緑谷が来るとみんなそちらに行き質問攻めを始めた。ふむ個性について言い損ねたな、まぁいいか。
暫く緑谷はクラスメイト達と談笑していたが爆豪が帰った事を知ると急いで教室を出て行った。
「爆豪に用事でもあったのか?」
「ケロッもっとお話ししたかったわ。」
「まぁまた明日話せばいいだろ。」
「そうね。今日は他のみんなとお話しするわ。武藤ちゃんもあっちでお話ししましょう?」
「あーっとごめん。俺もちょっと爆豪に用事あるから行ってくるわ。」
「ケロッ残念ね。じゃあまた明日ね。」
「おう!また明日!」
そう言うと俺は荷物を持ち教室を出た。正直に言うと爆豪に用事などないのだが、緑谷の様子が気になってしまったのでついつい出てきてしまった。梅雨さんには悪い事をしたな〜。
そう思いながら走っていると校門近くに緑谷達がいるのが見えた。
「おい緑・・・」
声をかけようとしたのだが、なんだか端から見て空気が重そう、てか重いのでとっさに近くの草木に隠れてしまった。
「え、なんか今呼ばれたような!?」
緑谷がキョロキョロ周りを見ながらそう言った。
あー緑谷すまん。流石にこの空気で出て行けないわ。ここは無言を貫かせてくれ。・・・ちょっと気になるし。
「・・・」
緑谷がキョロキョロしていると爆豪が何も言わずに立ち去ろうとしていた。
「あっ!待ってかっちゃん!君に言わなきゃいけないことがあるんだ!」
「・・・ゴチャゴチャ言ってねぇで要件を言いやがれ。」
「うん。・・・僕の個性は、人から授かった個性なんだ。」
「・・・は?」
・・・は?である。爆豪ではないが俺もそう思ってしまった。てかこれ俺が聞いちゃいけないやつじゃないか!?気になるが流石に退散退散!
そう思うと足音を立てずに草木をかき分け裏門に向かった。
「・・・それにしても授かった個性か。どう言うことなんだ?」
家に着くまでそんな事を考えながら下校した。
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「あー分からん!ひとまずこの事は端に置いておこう!」
緑谷の発言考えながら下校していたのだが特に何も分からないので端に置いておくことにした。
「はぁ頭を使いすぎて痛たいわ〜。気分転換にとりあえず巻藁するか。」
そう言うと俺は制服の上着を脱ぎ折りたたんで端に置いた。
「んーちょっと肉が付いてきたか?鍛錬量を増やさないとな〜」
そんな事を言いながら特製の巻藁の前に立つと腰を軽く落とし巻藁の鍛錬を始めた。
ビシッビシッ
日課である巻藁を突き方を意識しつつこなしていく。
「・・・授かった個性か。と言う事は元は別の人が持ってたって事だよな。・・・ん?待てよなんか分かりそうだぞ。うーん」
緑谷の個性はどう考えても増強系だ。で、とんでもない威力のパンチを繰り出すことができる。更に授かったと言う発言からその相手は個性を使えないor弱体化してると考えられる。しかも緑谷の個性はある人の個性に似ていると常々思っていた。・・・この答えから導き出されるのは
「オール・・・いやそんなわけ無いな。そんな事してんなら何で引退か何かしらするはずだもんな。うーん考えても分からんし切り替えて集中するか。」
そう思い頭の中を切り替え鍛錬に集中する。
すると思い出すのは昼間の氷男との戦闘訓練の時のこと。あいつは恐らく2個ある個性のうち一つしか使わずに戦っていた。つまりは使わなくても勝てると判断されたと言うことだろう。もしかしたら理由があるのかもしれないが結果として一つの個性で抑えられていた。
「・・・ちょっとばっかし天狗になってたかもな。」
世間は広い。今日改めて感じたことだ。いくら雄英といえど同級生には負けないと思っていた自分が何処かにいたようで、今日の訓練結果は思ったよりも落ち込んでしまった。もっとこうしていれば、早く個性を使っていれば何か変わっていたかもしれない。そんな”もしも”の考えが頭をよぎるが、考えすぎてしまってもいけないのである程度考えまとめると頭の隅に置いやった。
「はぁ〜初心を忘れず、常に精進あるべし・・・だったか?とって付けたような言葉言いやがって。ちょっと今心に刺さっちまっただろうが。」
ふと親父の言葉を思い出す。武道を始めた頃から幾度となく言われたお手本のような言葉を思い出す。幼いながらも思わず苦笑しそうになったが、やたら真面目に言うもんだから笑うことが出来なかった思い出がある。いつもは適当なくせにいざ武道が関わると真面目になりやがって。
「・・・はぁ〜・・・また1から始めますか!精進精進っと!達人への道は厳しく長いね〜!」
そうだ初心を忘れるな。なぜ武道を極めようとしているか忘れるな。・・・・・・・・・アノジケンヲワスレルナ。
『・・・すまん、な舞斗、おまえを、』
『貴方の父親は個性の無断使用が疑われています。ですので・・・』
『ギャハハ!お前の親父死んだっだってな!いい気味だよあの男!」
アアワスレナイ。オレハワスレナイ。
「ッ!忘れていい初心まで思い出しちまった。あー気分が悪くなっちまった!一旦シャワーでも浴びよ。」
そう思うとシャワー室に向かい歩き出した。
「もう忘れた。もう忘れたんだ。俺の目的はヒーローになる事。だからもう過去のことなんて忘れたんだ。」
俺はそんな事を呟きながら足早にシャワー室に向かいシャワーを浴び、鍛錬を再開したがその日不快感はとれなかった。
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ご観覧くださりありがとうございます。
最後の方は無理やりとなってしまいましたが少しばかり伏線ぽいものをはりました。
主人公の性格が少し掴めてもらえれば幸いです。
それではまた次回よろしくお願いします。