ちょっといいとこ見てみたいです
まさかの時雨の甘えから翌日。あれから夕食もいっしょに食べて。
さすがに食べさせ合いはなかった。執務室で普通に終わったが。幸せの時間だった。
「むふふ。むふふふ」
幸せ絶頂である。一、二と続いて良い流れだ。このまま皆と仲良くなって、ゆくゆくはパーティーなんぞとしゃれこみたい。ああそうだ。川内型の皆ともあるだろう。
その時ばかりは、俺の一発芸シリーズを見てもらおう。声真似から始まり、那珂ちゃんへのオタ芸。くっ、龍驤がいないのは悔やまれるぜ。
『遠慮せんでええからな! 最高の笑いを生み出そうや!!』
アイツとのコンビ芸は最高なのに。クッキングコントからの、勢いだけで笑わせる龍神コンビと語られてたのに。
まあ良い。いない奴を考えてもしょうがない。
響と俺の死神コンビで上手くやろう。コサックダンスの真髄を知らしめてやろう。
「ふっふっふ。楽しみだ」
うきうき気分は醒めないけれど。今日は違う白露型の子が来てくれる。
ふっふっふ。ここまで良い感じに接してくれている。良い感じ。あっそれ、提督の~ちょっといいとこ見てみたい!!
だからこそ本日は。
「提督、お邪魔します! …じゃなくて、お邪魔するね。ふふ。何だか慣れないけど」
白露型駆逐艦・3番艦。村雨が秘書艦になってくれるのだ!!
薄茶色の髪をツインテールにして、仄かに紅が混じる茶色の瞳。今でこそ緊張で固くなってるが、ノリ良い雰囲気と合わさった柔らかな表情。
うむ。村雨ちゃんキタ~!! いやっほう!
良いねえ。最高だねえ。時雨の儚さとは違う。白露の姉力とも違う。
村雨の~ちょっといいとこ見てみたい!! それイッキイッキ!!
などとやれば、後で白露に大激怒を喰らいかねないので自重。
「既に白露から聞いているだろうが、君達の緊張を解くのが本日の目的だ」
「う、うん」
この時点でめっちゃ緊張してる。まあ良いけども。気にしてないよ。うん。
「気にする必要は無い。自然体であれば良い」
うむうむ。さて。これまで白露と時雨の魅力は語ったが、村雨の魅力を語らせて貰おうか。
それは――からかい上手の世話焼きさん!!
こう良い感じにからかいつつも、本気じゃない遊ばれ感も良く。それでいて、体調とかを気遣ってくれる感じ。
偉そうに語ってるが、実際に見たわけではない。ゲームでの経験と、白露と時雨から聞いた話だ。
と言っても、あの二人は姉だからな。
…それこそゲームでは、妹的な雰囲気もなかったような? まあ、色々と違う世界。そんな事を言い出したら、俺が軍神とか言われている時点で狂っている。
今更の話だろう。この世界を生きているんだ。