ふふ。怖いかい? 私も怖い! 絶対に緊張する。手が震える。想像しただけで色々とヤバい。
だけど楽しみだ。そうした光景を見た皆も、甘えたり甘えて良いんだって。創の事を見直すと思う。
最悪は…まあ、創が食堂に行った時点で、皆が逃げそうだけど。
うん。仕方ないよ。姉妹達がいれば良かったけど。残念ながら遠征している。
逆に考えよう。その状況で残ってくれた人がいれば、その人とは仲良くなれるんだ。
そうすれば、スケベな感じもしやすくなるよね。
「もちろん、食べさせる時にあーんの言葉は必須だよ」
ふふふ。今から手が震えてきたよ。嬉しいんだけど怖いよね。
緊張する。攻めすぎたかもしれない。
「……正気か?」
ひ、酷い。何が酷いって、この発言が本気10割なのが酷い。
我ながら似合わない発言だと分かっているよ。でも良いじゃないか。おふざけをしたいんだ。
創の眼が暗いのはいつもだけど、今はソレに加えて不自然に震えていた。可愛い。
「正気だとも」
もしくは正気と狂気の区別がついていない。なんて。
変に戦場の香りは思い出したくない。
「実に日常らしい。茶目っ気のある望みだろう」
「ありすぎる」
でもそれ位しないと、他の皆の緊張は壊せないよ。
度重なる異常な緊張のせいで、彼の外面は異様に威圧感を与えるんだ。
出会ったばかりの頃はまだ良かったけど。あの時は、私の方が鬱屈していた位だからね。今では比べられない程度には、彼の方が暗くなっている。
自覚はあるだろうけど。救いとは言えない。可哀想だとも思う。
なのに、君だって仲良くなる方法を思いついていないよね。
そんなに嫌なのかな。ちょっと傷つく。うそ。結構傷つく。
他の五人なら、もっと上手くやれるって分かるから。本当に傷つく。
提督の仮面を壊れる可能性を思えば、私との触れあいは嫌になっちゃうのかな。
「嫌かな」
彼の目を見られない。…ぱ、パンツが見たいだけで。性欲を満たしたいだけで、そういうのは要らないのかな。
それはやだ。とても悲しいよ。
「嫌ではないさ」
――だったら素直に受けてよ! もう!
おっと。変に感情的な姿を見せたら、察しが良い彼のことだ。絶対に警戒する。徐々に仕留めよう。
しかし、そうなんだ。私と触れ合うのも嫌じゃないんだ。ふーん。
「ふふ。だろう」
創が苦笑していた。可愛い。もっと皆の前で笑って欲しい。
そうすれば、皆だって笑い合える。自分で言うのも変だけど、艦娘は基本的に魂が澄んでいるんだ。素直に来てくれれば拒絶しないさ。
有能な提督として、安全な場所とはいえ命を預かる者として。
創は最善を尽くそうとしているけど、ようやく楽しむんだろう?
それなら私も。いや大きく言おう。私たちも楽しんでほしいんだ。
その上であえて断言しよう――私はパンツを見せたい!!
裸は恥ずかしい。パンツレベルの羞恥が良い。絶対興奮する!!
「提督の方も、何か考えておいてほしい」
「ああ」