いちゃいちゃ大好き提督日常   作:ぶちぶち

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良い感じです

 しんみりと空気が流れてく。このまま黙って過ごすのも、とっても良い感じだけど。

 もっと、もっと感謝を伝えたい。この人の笑顔が見たいんだ。

「ねえ、提督」

「どうした?」

 

 何の気もなく。ただ自然体で佇んでる。きっとだけど、提督にとっては当然の言葉だったのかな。それは嬉しいんだけど、もっと特別に思ってほしかったり。

 欲張りになってる。でも悪い気分じゃない。不思議な感じ。

「本当にありがとね」

 

 結局、私は感謝の言葉を繰り返しただけだった。

 伝わってるかな。不安で、期待してる。矛盾した感情が心地良い。

「気にするな。大した事も言えてないさ」

 アレで大した事ないって、提督はどうすれば感動するの?

 

 ……なんとなくだけど。私たち艦娘が彼の為に何かすれば、きっと感動してくれる。なのに、自分の発言は軽んじてるよね。むう。ちょっと嫌な感じ。

 もっと、もっと伝えるんだからね。貴方のおかげで良い感じよ!

 

「私、駆逐艦として呼び出されたけどね」

 人間として、呼びされたわけじゃない。村雨を求められてた。

「平和にいて良いなんて提督に言われたのは、初めてだったから」

 戦いが当たり前だと思ってた。事実は変わらなくても、提督みたいに微笑んでくれる人がいるのは、救われた気分になれた。

 

 もうそれだけで良かったのに、貴方はそれが当たり前なのだと。ふふふ。

 これから、とっても素敵な日々を過ごせるんだ。皆といっしょに、提督ともいっしょに過ごせるんだ。

「…すまない」

 

 俯いて悲しそうに謝った。そんなのヤダ。優しい笑みが見たいんだ。

「なんで謝るの?」

 顔を上げて。泣き出しそうな顔なんてしないでよ。

 笑い合いましょ。楽しい日々を過ごして良いんだって、貴方が言ってくれたんだよ。

 

 なら、もっと良い感じに。提督の、ちょっといいとこ見せてほしい!

「仲間を守れる力があって、優しい提督を守れる私でいられる」

 戦う力がある事実を、幸せだと思えたのは初めてだ。

 周りに戦える人が多すぎて、こんな単純な事実すら忘れちゃってた。

 

 そうだ。私は守れるんだ。強くなりたい。強くありたい。そうすれば、日常に過ごすのを怯えずに済む。楽しい心で生きていける!

 全部、全部が良い感じ。さいっこうに良い感じ!

 

「私、幸せだよ。勝手な感情で謝ってほしくないな」

 提督も含めて皆がいてくれるから、この日常を続けてられるんだ。

 

「ふふ。ありがとう」

 とびっきりの微笑みで応えてくれた。

「どういたしまして!」

 思わず私も笑っちゃう位。とっても良い感じだった。

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