さあ、真剣勝負を始める…と思っていたのかい?
否。そうじゃない。私の目的は主に二つ。
罰ゲームは当然として、この状況からも彼にパンツを見せる事!!
焦るな。獲物を前に舌なめずりなど、三流のする行いだ。
私は静かに椅子を持ち上げて、彼の正面へと位置を変えた。
「どうした?」
訝しげな表情をしている。この状態の意味を分かっていない。それでいい。良いぞ。警戒するな。仕留める。この一瞬で仕留めてみせるんだ。
「これは真剣勝負だからね。対面するものだろう」
「そうか」
納得していた。ふふふ。まだだ! この程度では終わらせない。
終わらせてなるものか。
座り方を直す。膝を抱えて、少しでも開脚すれば見える状態にもってくる。まだ見せない。見せないよ。
それじゃあロマンがないじゃないか。ダメだよ。完璧にまでもっていく…!!
彼が息を呑んだのを感じた。目線は向けないようにしていても、見たくて堪らない気持ちがビンビンと伝わる。
私もビンビンだ! などと言えば引かれるだろうから。無言。
それにしても、こうして正面に座ると、創の姿がよく見られる。
見た目の怖さは慣れている。よく見れば整ってはいる。そうではなくて。
脳内の将棋盤に集中しながらも、私のパンツが見たくてしかたない表情。
というか、もう股間付近を凝視している。決して視線を向けてないのに、意識がめちゃくちゃに集中している。
ヤバい。ダメだよ。熱い。
どうして、どうしてこんな幼い私を愛せるの? 良いの? 本気になりたい。情欲を交わしたい。あ、だめ。だめだ。落ち着け。落ち着いて。
…色々と怖いし。正直、ここで彼の欲望に応えるのも怖い。
冷静でいたいんだ。静かに在り続ける。それが私だった。
でも、望んでいる。狂いそうなほど望んでいる。
心臓の音がうるさい。盤面が進み、こうすると考えていた場面が近づく。
息が乱れそうだ。まばたきを忘れる。手が震えてきた。全部無視。
瞳を閉じた。暗闇が視界に広がって。肌の感覚がいやと言うほどに敏感で。
彼の視線を感じる。熱い視線を感じているんだ。ゆっくりと、油断したかのように脚を広げれば。
っ! 甘い電流が背筋を流れた。
薄らと目を開けて、彼の様子を窺う。
堪らなく情欲の篭もった眼が、私の秘布を見つめている。
あの仏頂面が緩んで、だらしなく口も開けている。
その口をねぶりたい。そうして、私をいじめてほしい。いじめられたい。
ああ。大きく目を見開いて、どうしようもなく興奮して見てるんだろ?
汗が出てきた。体が火照っている。熱い。熱いよ。彼がほしい。私のにしたい。
視線だけで犯されているみたい。
仄かな快楽に酔いながら、甘い時間が流れていく。