「おお、昨日の成果は良いですね」
二日前と比べれば、かなり増大してる。ドラム缶改二の影響? 新しい装備はやはり良いです。それとも皆の練度が上がってるからでしょうか。
なんにせよ。成果が増えるのは良い事ですね。はい。
「皆の頑張りのおかげだよ」
満足げに微笑む司令官も、どことなく上機嫌です。やはり、資材が増えるのは嬉しいです。ふふふ。私も頑張りたい。いえいえ。今は書類仕事を頑張りましょう。
せっかく任せてもらったのだから、精一杯に応えたい。
そうして、書類を処理し続けてくと。特徴的な字の物が出てきた。
と言うより、率直に言えば汚い字。なのに丁寧な頑張りが見えて、レディとして振る舞おうとする彼女の姿が思い出せる。彼女もまた皆の為に。
そんな頑張りを伝えたくて、小さく呟く。
「えっと。この字は…暁ちゃんですね。はい」
司令官が微笑ましそうにしてる。良かった。ちゃんと伝わったみたい。
そのままず~っと、仕事を続けていった。真剣に過ごしてたからこそ、どことなく司令官とも分かりあってきて。空気が緩んでく。暖かい。
お昼前。自覚するより早く。私のお腹が勝手に鳴ってしまった。
「ぁ、う。ご、ごめんなさい」
顔が熱い。恥ずかしくて消えてしまいそうだ。
海の上にいる時はお腹なんて減らないのに、どうして、陸の上にいると減ってくるのかな。その、女の子特有のも。一月以上陸にいると出てくるし。
…兵器と人間の在り方を混ぜ込んだ。歪な存在。それが艦娘です。
「よく頑張っているから気にするな」
優しい司令官の微笑みが、なぜか少しだけ胸を痛めた。
その後、お昼ごはんを持ってきてもらい。二人きりの昼食が始まりました。
「「いただきます」」
声を合わせての食事。若い人には珍しく。真剣な表情で始まりの言葉を言っていました。文字通り、戦争経験が豊富な司令官らしいです。
焼き魚の切り身を一口食べます。ほくほくな塩味が美味しいです。
せっかく二人で食べているので、司令官に感想を伝えてみよう。
「あ、美味しいですね。はい」
「さすがは間宮達だ」
それはそうなんだけど。ちょっとだけ対抗意識…なあんて。
私らしくはありません。それでも、今は司令官の立場にいるのですから。少し位なら、らしくない宣言をしても良いのではないでしょか。
「ふふ。こう見えても、私も料理は得意ですよ」
「お菓子作りだけではないのか。頑張り屋さんだ」
「えへへ」
狙い通りに褒められて、嬉しくも照れる感じでした。