いちゃいちゃ大好き提督日常   作:ぶちぶち

197 / 322
戦いへの在り方です

 魚雷を発射して、残りの一体も倒せたっぽい。

 澄み渡る空の色と海の匂い。敵の圧力も感じなくて、清々しい空気を感じる。

 一度だけ、勝利の余韻を味わうように深呼吸。その勢いのまま。

「大勝利っぽい!!』

 

 思わず跳びはねる位の勝利っぽい。提督さんの指揮で、完全に勝利した。

 ふふふ。良い気持ち。きらきらした心が広がってるっぽい。…駆逐艦だからって、もやもやしてたのが、この戦いで楽になったっぽい。

 

 早く帰って提督さんに姿を見せたい。提督さんの姿を見たい。褒めてくれるかな? 頭とか撫でてほしいっぽい。

 いっしょにごはんも食べたいっぽい。食べさせ合ったり。とにかく触れ合いたい。

 

『お疲れさまだ。負傷はないか?』

「掠りもしなかったぽい」

 着弾する所が分かってて、当たってあげるほど優しくないっぽい。

 これで相手の数がもっと多かったら困ったけど、二体位ならなんとかなったっぽい。

 

『ならば良し。良くやった』

 もっと褒めてほしいっぽい。う~ん。ふふ、そうだ。

 帰還したら抱きついてみようかな。提督さん、怒らないかな? 触れあいは嫌いっぽい? でも、他の皆は甘えられたっぽい。

 

 だから夕立だって、もっと甘えてみたいっぽい。すりすりしたいっぽい。

「にひひ。このまま巡回も終わらせて、花丸仕事っぽい」

 よし。頑張って甘えさせてもらいましょう。頭なでなでと、ぎゅ~って抱きしめてもらうっぽい。そしたら私も、ぎゅ~って抱きしめ返すっぽい!

 

『ん。気をつけてな』

「はあい』

 提督さんの優しい声を聞いて、もう一回進み始めてく。

 

 のんびりと海を滑る感覚。風を切る音が楽しいっぽい。艦娘だけが得られる特権っぽい。でもでも、提督さんを背負って、この喜びを共有したい。

「見るだけなんて、もったいないっぽい」

 

 どんな感じかは知らないけど、艦娘と提督さんは感覚を共有してるっぽい。

 海に在る時は、不思議な力が発揮される。今、私が見てる景色も見てるっぽい。

 良い景色。提督さんといっしょに見てると思うと、もっと嬉しい。

 

 そういう楽しい時に限って、やなことも訪れるっぽい。

『敵艦六体を感知、艦種は軽巡二、駆逐四』

「えっ…?」

 先程の戦闘とは桁違いの敵数。二が六になったなんて単純な事じゃない。

 

 普通なら、蹂躙されるだけっぽい。手も足も出ない戦いっぽい。

 でも夕立は、響と提督さんの伝説を知ってる。

 戦艦と空母で構成された敵艦隊を、2人のコンビだけで殲滅した話。

 嫉妬だとか、羨望だとか単純な話じゃないっぽい。

 

 響は響で、それなりに話した事もあるし。提督さんとお似合いっぽい。

 でもそれは、女の子としての話で。今の私は艦娘なの。

 魂の根幹が私も出来るって、叫びたがってる。伝えたい。聴いてほしい。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。