かつての仲間です
龍驤への応援要請を終えてから、翌日の夜には来てくれた。顔は合わせず体を休めてもらい。朝。
執務室にて、久しぶりに龍驤と顔を合わせていた。
「久しぶりやな!」
茶色の髪をツインテールにまとめた美少女。快活な笑みと明るい雰囲気が、彼女の親しみやすさを感じさせてくれる。
右目に薄らと傷跡が残っていた。…俺達の戦いの痕。高速修復材を使おうと消えなかった。龍驤は勲章と言っていたがね。
激戦を超えてきた戦士の証と、それでも本質変わらぬ龍驤らしい強さが見える。俺は彼女の傷痕が好きだった。
「ああ。元気にしていたか?」
「おうおうキミがいなくてちょっち寂しかったけど」
ニコニコと笑っているので、本当かどうかは分からない。少なくとも俺は寂しかった。
賑やかしという意味では、彼女を超える相手はいない。
それでも俺には響がいてくれたがね。
「ま、元気にしとるで~!」
からからと楽しそうに笑っている。再会を心から喜んでくれていた。素直に嬉しいぜ。かと思えば、妙にやらしい笑みで。
「ででっ、最近響とはどないなん?」
肘で脇腹を小突いてくる。くすぐったい。なんなのだ。お前はお見合いを勧めるばばあか。ばばあ龍驤か。
妙に似合っているのがなんとも面白い。
「どうもこうもない。今まで通りだ」
「ほ~ん」
更にやらしい笑みを深めていやがる。まあ、彼女に隠し事は通用しないだろう。昨夜は響と就寝していたんだったか。
それなりに語り合っていたのかもしれない。そう思うと照れてきた。
「何だよ」
つっぱねるように、昔のような語気で返すと。
「べっつに~?」
にやにやとしやがっている。まったく。本当に変わらないやつだ。
「…ふん」
「あっはっは!」
遂には大爆笑だった。まあ、元気で良かった。
彼女はいまだに戦場で戦い続けている。空母達が休めるように、小さな体で激戦を続けている。頑張っているんだ。
他の軽空母達の指導もしていたはずだ。慣れていたとしても疲労は凄まじいだろう。少しは、今回の応援で休んでほしいがね。
注意深く見てみれば、やはり疲労が見て取れた。
「変わりがないなら何よりやね」
出す声も昔より元気がない。寂しかった、というのもあながち冗談だけではなく。心も弱っているのだろう。
久しぶりの再会だ。もっと話し合いたいけれども。
「積もる話もあるがね。今は」
戦場だ。この海も戦場になっている。巣が出来たんだ。
「ん――とっとと片付けようや」
不安はない。龍驤と響がいれば過剰戦力ですらある。緊張も必要ない。ただ当たり前のように、なすべき事をすれば終わらせられる。
「久しぶりの出撃やね。元気にいってみよう!」「ああ」