いちゃいちゃ大好き提督日常   作:ぶちぶち

28 / 322
川内さん視点です
川内さんです


 夕暮れ時。大好きな夜の訪れを感じる。

 食堂で皆が楽しそうに食事をしてる。和気藹々。平和な証拠だね。

 静かな夜は好きだけど、騒がしい平穏も悪くない。そんな中。

 とても、珍しい人が現れたんだ。

 

 創提督。着任から二ヶ月程度。でも私たちは、彼の話をよく知っていた。

 曰く、軍神。人の領域を越えた存在にして、最善の軍隊を構築する者。

 実際ここに着任してから、ものすごい早さで体制を整えて、資材の供給を安定させてる。すごい人だけど。他の皆の反応。

 

 食堂に現れた響と提督を見て、私以外の艦娘が逃げようとしてるのを見た。

 散り散りに皆が去ってく。任務もあるだろうけど、絶対にそれだけじゃない。

 提督の反応はない。響は…ちょっと怒ってるね。分かりづらいけど、内に秘める心は人一倍義理人情に燃える子。皆を理解しつつも、この状況に怒ってる。

 

 川内型の長女として、逃げてられない。

 なんて言うほど真面目には生きてないけどさ。

 勘違いされてもおかしくない反応。ちょっと酷いんじゃない? と言えない程度には、提督の姿は怖いけど。

 

 一言で言うなら死神。もう少し付け加えるなら、周囲に威圧を与えてる。

 私は神通の影響で練度も高いし、圧力には慣れてるけど。駆逐艦の子たちとかは、近寄れないよね。そりゃあ、戦闘なら艦娘が勝つけど。

 そもそも戦闘を想定する時点で、提督の怖さが良く分かるよ。

 

 もちろん、皆は提督が嫌いなわけじゃない。むしろその逆。

 成した功績に尊敬を。ここでの働きに感謝をしてる。

 しかも見た目の怖さと合わさって、強烈に畏怖している。

 私もまあ、提督を深く尊敬しているけど。

 

 う~ん。

 怖いんだよね。それも半端じゃなく。

 目つきは鋭く淀んだ黒色。どす黒い目元の隈。厳しい表情。揺れぬ心。

 最低限の身なりは整っているし、顔は悪くないんだけど。

 

 いやむしろ悪くないからこそ、くっきりと浮かぶ凶相が恐怖を与えてる。

 でも私は、静かな夜の海みたいに揺れない眼差しは、嫌いじゃないかな。

 柄でもないけど、提督が側にいると心が引き締まって、真面目になれるんだ。

 

 そんなに会わないし、話した事もないに等しいけどね。

 ううん。そういう意味でも、提督って付き合いづらいよなあ。

 二人は周囲の反応を気にもせず。らしいとは思うけど、どうなんだろうね。表情に出ないだけで、響みたく何か思ってるのかな?

 

 響は一つ空けての隣の席に。そんな彼女の対面の席に提督が座る。

 夕食。たしか提督がここを利用するのは、初めてのはず。

 私も席を立った方が良かったかな。でも何も言われてない。今更逃げるのも変だ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。