いちゃいちゃ大好き提督日常   作:ぶちぶち

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仲良くお風呂です

 海遊びが終わり。運動後の水分補給を済ませて、少し体を休めてから。

 俺は涼風と風呂を共にしている。提督専用の浴場だ。艦娘が使う施設よりは小規模だけど、個人で使うにはかなり広い場所である。

 蒸気を全身で感じる独特な雰囲気。そこに――水着姿で一緒にいる。

 

 さすがに全裸は辛かった。いや辛くないけど。かなり嬉しいけども。俺の心臓が保たない。破裂してしまうのだ。

「そんなに涼風が魅力的かい?」

 からかうような言葉である。

 

「当然の気づかいだ」

「はいよ」

 大柄な俺が脚を伸ばしても余裕のある浴槽に、二人で仲良く浸かっている。彼女が俺の横に座っていた。

 

 さすがに俺の上に座ったりとか、過剰な甘えもない感じだった。

 それはそれとして、上気した顔であったり。海水とはまた違った、暖かい水で張り付いた姿。ぷりっとした尻が……中々目に毒な姿である。

 

 風呂場と海辺は全然違う。感じが違うのだ。ロマンであった。…とか言いつつも、不思議と興奮はない。落ち着いた時間を過ごせている。

「は~、いい湯だねえ」

 楽しそうに頬を緩めている。表情に少しが疲れが見えた。そうして眺めていると、彼女が欠伸を一つ。

 

 雰囲気とは違い。愛らしく、小さく口を開けていた。可愛い。

「さすがの涼風も疲れたのか?」

 からかうように言葉を伝えると、にやりと笑って返してくれる。

「楽しかった証拠さね」

 

「そうかもしれんな」

 思考が鈍っている。だけれど、爽やかな疲れだった。風呂が良い。体に溜った疲労を溶かしてくれている。たまらない湯加減である。

 

「それにしても」

「どしたの?」

 小首を傾げる涼風へと、ぽつり言葉が零れる。

「艦娘と風呂に入るなんて始めてだ」

 

 響ともそんな経験はない。当然、裸を見た事だってない。…厳密に言えばあるけれど、傷だらけでボロボロの姿だった。

 戦場の臭い。死の香りを感じながら。そもそも響は気絶していた。

 

 …うむ。思い出しても手が震えない。徐々に思い出と呼べる。そんな記憶になっている。ああ。今日は本当に良い一日だった。

「裸の付き合いってのは大事だろ」

 水着こそ着けていても、風呂場での裸の付き合いである。或いは水着がなくても、ただ良い時間が流れるのかもしれない。

 

「そうだろうか。経験がないから分からんよ」

 無粋な提案だったろうか。と、悩む俺の顔をじ~っと見つめて。

「さすがに水着はつけてるけどさ。いい湯だねえ」

 優しい声で言ってくれた。ありがたい言葉だった。

 

「それはそうだな」

 熱くも心地良い湯だ。全身が解れている。血行が良くなって、乳酸が除去されている。心地良い時間だ。

 考えている事全てが流れ出されている。ぼ~っと、たゆたう様に意識が緩んでいた。

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