育んでいく関係か。いやらしい話ではない。真面目な話である。俺と、響が愛し合えばそうなるだろう。…少し怖い。
艶本とかで色々と妄想しているし、ムラムラしているけども。リアルは怖いよ。
男の俺ですら怖いのだから、響はもっと怖いのだろうか。
『さすがにこれは、恥ずかしいな』響~!! 俺だ結婚してくれ!!
落ち着け。落ち着こう。今、二人の真摯な想いを受けた。響を大切に思ってくれて心底から嬉しい。
「…ふ、む」
二人の気持ちは本当に嬉しいのだ。俺以外との繋がりがあるのは、本当にありがたい事である。
だがしかし。それはそれとして。義務感で仲良くされるのは複雑な気持ちである。面倒くさいのだ。俺は面倒くさい童貞だ。
童貞は関係ないか。関係なかった。ううむ。
「だから俺と急速に仲良くしようと?」
率直に聞いてしまった。普通に嫌なヤツかもしれない。案の定、二人とも軽くしょんぼりした。
胸が痛んだ。ああ。二人に悪意があったわけじゃない。良くしてくれるのは嬉しいのだ。ただ彼女達が俺を怖がっているのなら、無理してほしくない。
雷電姉妹の輝きが見たい。魅力を知りたい。二人も好きなんだ。響を思ってくれる姿は、素直に好ましいぞ。
「失礼でしょうか」
「司令官が嫌いなわけじゃないのよ」
更にしょんぼりしてしまった。どう考えても俺が悪い。
「すまん。意地の悪い言い方だった」
軽く頭を下げる。二人が慌てて。
「頭を上げてほしいのです!」「全然気にしてないわ!」
わちゃわちゃと元気よく。言葉をかけてくれた。可愛い。ふふふ。闇を感じる萌え方であった。
「雷にもっと頼ってほしいのよ」
「電と、仲良くしてほしいのです。…傷つけましたか?」
「いやそうは思わない。ただ、無理をしてほしくないんだ」
弱みを握って陵辱とか、二次元だけで十分ですし。創作だけでお腹いっぱい。いや、そこまでの話でもないけども。
笑顔が見たい。楽しんでほしい。その輝きを俺は楽しむ。ふひひ。っと、少し変態が漏れた。落ち着こう。
「恩義を感じているのです!」
「もっといっぱい頼ってほしいんだからね!」
にこにこと楽しそうに笑っている。それを見た俺もにっこにこだ。最近の俺は怖い笑顔ではない。きっと良い雰囲気だ。きっと。
「だけど、私達は響が大好きなの」
「可愛い姉妹なのです」
響への気づかいがあるのだろう。ううむ。萌え萌えだな。落ち着こう。
「…嫌いになったかしら」「ごめんなさい」
またまたしょんぼりしてしまった。ああ。俺も大人げない。
「嫌いにはならんさ。今はまだ大切な姉妹のためでも」
「そうして知ってもらった俺の魅力で、二人が家族と思ってくれれば良い」